「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」第3話に、池田秀一「ようやく我が世の春が来た」と感無量

プレミア上映会 登壇者

イメージを拡大

漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」をアニメ化した「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」の世界最速プレミア上映会「決起の篝火」が5月8日、神奈川県民ホールで開催され、シャア・アズナブル役の池田秀一、セイラ・マス役の潘めぐみ安彦総良和監督らが出席した。

「機動戦士ガンダム」を原作に、安彦総監督による漫画をアニメ化したシリーズの第3話となる今作は、ジオン自治共和国国防軍士官学校に入学したシャア（正体はキャスバル）が、ザビ家の御曹司ガルマ・ザビとともに、地球連邦軍に対して武装蜂起する「暁の蜂起」が描かれる。

上映会は、シャア（キャスバル・レム・ダイクン）役の池田と、セイラ役の潘によって第2話「哀しみのアルテイシア」ラストシーンの生朗読劇が披露されて幕が上がると、歌手の石田匠が第2話の主題歌「風よ0074」を歌いあげ、第3話「暁の蜂起」冒頭へとつなげた。

本編上映終了後には、安彦総監督が、デギン公王の玉座に座って登場。池田と藩に、ガルマ・ザビ役の柿原徹也、アニメ版オリジナルキャラクターであるリノ・フェルナンデス役の前野智昭らを加え、劇中のジオン自治共和国国防軍士官学校入学式になぞらえたトークショーを展開した。

「暁の蜂起」では、エドワウ・マスと名乗っていたキャスバル・レム・ダイクンが、士官候補生のシャア・アズナブルへと変貌していくさまが描かれる。これについて池田は「第2話からの、エドワウからシャア・アズナブルへとつなげてみたいという野望が結実した。エドワウとは仲良くなる（役をつかむ）のに苦心しましたが、シャア・アズナブルを名乗ることになり、ようやく我が世の春が来ました」と感無量の面持ち。

今作から登場し、シャアの“いい友人”となるガルマ・ザビについては、柿原が「（池田）秀一さんに『柿原ガルマ』を作りなさいとアドバイスしていただいた。シャアと肩を並べられる存在にならないと、後々の勇ましいガルマの結末につなげられない。いつの日か秀一さんに『殺し甲斐があった』と言っていただけるよう、全身全霊で演じました」と収録を振り返る。藩も「『機動戦士ガンダム』での、シャアとガルマの関係の結末は知っていますが、本当はシャアからガルマに対する思いもあったのでは」と新たな発見を明かした。

(C)創通・サンライズ

イメージを拡大

また、同作ではアニメオリジナルキャラクターのリノが登場し、原作漫画とは若干異なる展開を見せる。リノを演じた前野は「シャアに仮面を授けるシーンはガンダム史に残るはず」と胸を張りつつも、「1話限りの登場が惜しい。車両操縦評価が高かったそうなので、ザクレロなどのモビルアーマーに乗れば活躍できそう」と再登場を期待した。安彦総監督も「アニメ化にあたって、まさにこうした発展を期待していた。リノのおかげで原作にないミステリアスな要素が追加された」と満足げで、柿原と前野がアミューズメントメディア総合学院の同級生であったという運命的な偶然にも「（ガルマとリノが同級生であるという）設定通りです」と笑みを浮かべていた。

さらに、告知コーナーでは、6月12日にパシフィコ横浜で行われるイベント「GUMDAM LIVE EXPO ジオンの世紀」に藩が出演することが明らかにされた。同イベントでは、ファン2000人による「ジーク・ジオン！」の公開収録も行われるということで、そのリハーサルとして池田による「ジーク・ジオン！」の号令に、客席が唱和するという一幕も。

最後は池田が「今作ではシャアは自分を“僕”と呼んでいる。それがいつの日か“私”になります。今日は入学式でしたが、卒業式までみなさんのご支援を賜りたい」と呼びかけ、上映会の幕を下ろした。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III暁の蜂起」は、5月21日から全国15館でイベント上映がスタート。同日にはシリーズについての重大発表も行われるという。