スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 「お茶子を演じたいと強く思いました」 「僕のヒーローアカデミア」佐倉綾音インタビュー > (2)

インタビュー 2016年5月14日(土)20:00

「お茶子を演じたいと強く思いました。」 「僕のヒーローアカデミア」佐倉綾音インタビュー (2)

―― 1、2話ではお茶子が出てこないですしね。

佐倉 そう。出てこないので、オープニングで初めて動くお茶子を見て、母にずっと「すごいね、すごいね!」って話しかけながら見ていたんです(笑)

―― (笑)。もう少し具体的にお茶子のお話を伺っていければと思いますが、彼女は方言のようなしゃべり方をしますよね。

(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

イメージを拡大

佐倉 そうなんです。あのしゃべり方には一応モデルらしいものもあるとのことなんですが、そこはあまり考えず、「ちょっとなまっている感じで」という話でした。少し話が逸れますが、声優にとって方言って鬼門なんですよ。私は東京出身なので、方言は触れていないし、知識もないので……どうやっても、色々言われてしまうんです(笑)。そもそも、アニメーションの決まった尺で方言をやろうとすると、本場の方がやっても違和感が残るらしいんです。うちも父が関西出身なんですが、「どんな関西弁でも(アニメだと)違和感がある」と言っているのを小さい頃から聞いていたので、「絶対にお鉢が回ってきませんように」と思っていたんです。そうは言っても、たまに回ってくるんですが…(笑)。話を戻して、お茶子に関して言うと、(方言的な要素は)あくまでフィクションとして考えているので、あまり深くそこを掘り下げず、お芝居にちゃんと熱が入れられるようにしているつもりです。

―― なるほど。お茶子について、他に演じていて難しいというところは?

佐倉 「お茶子の麗らかさをどういうところで出したらいいんだろう」という悩みはあります。でもやっぱり私は、他の作品のヒロインとは一線を画すような、先ほどお話していたお茶子のちょっとガサツな面を表現しようと思ったのですが、(長崎)監督さんや音響監督さんとしては「もう少し可愛く」という印象があったようでした。ですから、私が思ったより、アニメーションのお茶子は可愛らしくなっていると思います。

―― ご自身でずっとイメージしていたお茶子像と比べて、ですね。

佐倉 たぶん、男性目線か女性目線かという違いもあると思います。いずれにしても、この作品は原作が人気ですので、たくさんの人が読んで、いろんな声を想像していると思います。その方達の全てを満足させることはできない。でもせめて「佐倉綾音が麗日お茶子でよかった」と最終的に思ってもらえるような声を届けなければ、というプレッシャーはあります。

―― 今回、お芝居の上で、佐倉さんご自身が挑戦されていることはありますか?

佐倉 いい意味で癖をあまり出さない、というところです。

(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会

イメージを拡大

―― それは意識するべきことなんですか?

佐倉 そうですね。先ほどお話したように、「真っ直ぐ演じる」というのは、自分にとって結構難しいんです。一癖も二癖もあるキャラの方が(これまで演じることが)多かったので、「真っ直ぐって何だろうな」と改めて考え直したりもしました。

―― その考えが今回反映されていると?

佐倉 そのつもりです。どれだけ自分が今まで培ってきた癖を抜くかというのが、今回の挑戦ですね。さらに私としては、そのチャレンジを(視聴者に)意識させないようにしたいと思っています。

―― お茶子の真っ直ぐさは、前向きな性格にも繋がっていると思うのですが、そのあたりで意識されたことはありますか?

佐倉 声が前に前に出るように、というところは気にしていますね。私が最初に現場に持って行くお芝居だと、少し周りに気を遣ったりするニュアンスが乗るみたいなんです。そこは音響監督さんから「自分勝手にはしゃいだり、感情の赴くままに声を出したりしていい」とアドバイスを受けました。その指示で、素直な感情がポンと声や行動に出る子なんだと、改めて思わされましたね。

作品情報

僕のヒーローアカデミア

僕のヒーローアカデミア 68

ことの始まりは中国・軽慶市から発信された「発光する赤児」が生まれたというニュース。以後各地で「超常」が発見され、原因も判然としないまま時は流れる―。
世界総人口の八割が何らかの特異体質である超人...

2016春アニメ 作品情報TOP イベント一覧

フォトギャラリー

  • 佐倉綾音「お茶子を演じたいと強く思いました。」

フォトギャラリーへ

特集コラム・注目情報