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イベント 2016年6月25日(土)14:00

オールディーズVSジャズ!? 「機動戦士ガンダム サンダーボルト」前夜祭で音楽制作秘話

(C)創通・サンライズ

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「ビッグコミックスペリオール」(小学館刊)で連載中の太田垣康男氏による漫画を原作とした「機動戦士ガンダム サンダーボルト」のネット配信版全4話を再編集し、新規カットを加えたディレクターズカット版「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」が、6月25日から2週間限定でイベント上映されることを記念して、前日の24日に東京・新宿ピカデリーで前夜祭舞台挨拶が開催された。

同作は「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争を背景に、ジオン公国軍のリビング・デッド師団に所属するダリル・ローレンツと、地球連邦軍ムーア同胞団のイオ・フレミングが繰り広げる宿命の戦いを描く。

本編上映後、太田垣氏のほか、監督・脚本を務めた松尾衡、音楽を手掛けたジャズ・ミュージシャンの菊地成孔、プロデューサーの小形尚弘が登壇してクロストークを展開した。大の映画ファンで、漫画の連載をするために数多くの映画を見てきたという太田垣氏は「連載開始当初は映像化なんて想像もしておらず、自分で考えた物語が大きなスクリーンで上映される日が来るとは、夢にも思っていなかった」と感慨に浸った。

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同作は、SFメカアクションものでありながら、ジャズやオールディーズなどの歌唱曲や音楽を取り入れた作品。太田垣氏は「キャラクターの心情を、セリフよりも歌や曲の雰囲気で表現したかった」のだと明かす。思案の末、イオのテーマをジャズとし、それに対比する形でダリルにオールディーズをあてて、キャラクターの住み分けをしたのだという。なお、原作では「読者も知っている曲を使いたい」という太田垣氏の理念があったが、菊地が音楽を担当するにあたり「(原作で使われている曲は)激しい戦争にしては優しい楽曲だから、戦闘シーンにそぐわないのでは」と考えた。そこで、太田垣の意向を汲みつつ「ダリルのオールディーズはそのままに、イオはジャズでも凶暴な一面もあるフリー・ジャズのほうが、よりしっくりと来るだろう」と、松尾らスタッフ陣に楽曲を提示したのだという。松尾も「ダリルとイオのコントラストがハッキリと付き、これなら戦闘シーンも迫力十分に表現できると確信した」と当時を振り返った。

ディレクターズカット版で新たに追加されたエンディング部分について、太田垣は「あの終わり方で続きがないのはもったいない」と話し、「しかし、我々がいくら先を作りたいと言ってもファンのみなさまの後押しがないと実現できません。みんなでこのお祭りを広げるために、さらなる応援をよろしくお願いします」と客席に呼びかけて、イベントの幕を引いた。

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」は、25日から7月8日まで、東京・新宿ピカデリー、シネマサンシャイン池袋、神奈川・横浜ブルク13ほか全国15館で2週間限定ロードショー。

作品情報

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY 6

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