2016年10月6日(木)11:30
関俊彦「声優にできることはまだまだある」 81プロデュースの声優たちが落語や朗読、活弁に挑戦
声優事務所81プロデュースの35周年を記念したイベント「81produce 35周年企画 産学共同特別事業『POWER OF VOICE ~朗読から落語、無声映画まで~』」が9月25日、神奈川・洗足学園音楽大学の前田ホールで開催され、同社所属の声優・関俊彦や三宅健太らが参加した。
同イベントは、洗足学園音楽大学協力のもと、声優の活躍の場と仕事の可能性をさらに広げ、新たな魅力を発見するという趣旨で開催され、今回は落語、無声映画、朗読(読み聞かせ)をフィーチャーした。落語は、81プロデュース研究生のレッスンにも取り入れられ、入船亭扇蔵による指導が行われているそうで、岡野友佑が「代書屋」、蘭乃和佳子が「桃太郎」で、その腕前を実際に披露。蘭乃は「落語にはさまざまな種類があるので、これを機会に少しでも興味を持っていただけると嬉しいです」と話した。
無声映画の題材には、チャーリー・チャップリン、ハロルド・ロイドと並ぶ「世界三大喜劇王」として知られるバスター・キートンの作品から「キートンのゴルフ狂の夢」が選ばれた。かつて隆盛を誇った無声映画では、日本独自の文化として、上映中の映画の内容をリアルタイムに解説する「活弁士」が活躍していたということで、三宅、ランズベリー・アーサー、加藤英美里が活弁に挑戦。三宅は「当時は活弁士の方がこれをひとりでやってたんだよね? 我々は3人でもいっぱいいっぱいだった」と苦労した様子だったが、加藤は「三宅さんも何役も担当して、セリフもほぼアドリブでスゴイ」と絶賛。ランズベリーも「あの切り替えは分身しているみたいだった」と感心しきりだったが、三宅は「この中では俺が一番先輩なのに、この量は不公平じゃない?」と会場の笑いを誘った。
朗読には、関俊彦、箸本のぞみ、本泉莉奈が出演し、小さな子どもから大人まで幅広く楽しめる絵本「二十六夜まいり」の読み聞かせを行った。同作は、俳優の武田鉄矢が実話をもとに書き起こした作品。終戦50年を迎えた鹿児島が舞台となっており、関が「戦争ものには厳しい描写や表現が多いなか、今作は静かに、優しく語りかけて戦争の悲惨さを伝えている」と作品を解説する場面もあった。
最後に出演者が集合すると、一番の先輩にあたる関が「最初から見ていたけど素晴らしいね!」と後輩たちの芝居を絶賛。続けて「声優にできることはまだまだある。彼らを見てその可能性を改めて感じた」と感慨深げに語った。
声優情報
- 三宅 健太
-
- 性別
- 男性
- 出生地
- 沖縄県
- 生年月日
- 8月23日
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