「GANTZ：O」山咲杏役のM・A・O、地元出身も「関西弁は温かい目で見てください（笑）」

M・A・Oが演じる山咲杏

(C) 奥浩哉／集英社・「GANTZ:O」製作委員会

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奥浩哉の大ヒットコミックをフル3DCGでアニメーション化した「GANTZ:O」が、10月14日から劇場公開される。本作でヒロインの山咲杏（やまさきあんず）を演じたM・A・Oに、収録の舞台裏や作品の見どころを聞いた。

原作漫画「GANTZ」は、死んだはずの人間たちが謎の黒い球体「GANTZ（ガンツ）」に召喚され、「星人」と呼ばれる謎の存在との死闘を強いられるSFアクションコミック。「GANTZ:O」は、原作の人気エピソード「大阪篇」のアニメ化で、原作メインキャラクターのひとり・加藤勝を筆頭とする東京のガンツチームと、荒くれ者ぞろいの大阪ガンツチームが、正体不明の「妖怪軍団」と激闘を繰り広げる。

M・A・O演じる杏は、若くして息子と2人暮らしのシングルマザーという設定のキャラクターだ。演じるに当たっては「ひとりの『女の子』でありながらも、時折垣間見える『お母さん』の表情がポイント」になったという。M・A・Oは「加藤くんと出会ったことによって、うちに秘めていた『肝っ玉かあさん』的な一面が現れてきます。初登場シーンは、普通の杏よりも明るく元気に演じさせていただきました。戦いへの恐怖を、勇気を出して押し殺している……といったイメージで、ストーリーが進んでいくうちに、彼女の本当の姿が見えてくるといいなと思っていました」と語っており、杏の成長に視線を向けることで、「GANTZ:O」の物語は、新たな側面を見せてくれることだろう。

(C) 奥浩哉／集英社・「GANTZ:O」製作委員会

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「GANTZ:O」は、キャラクター造形を原作漫画に近づけつつも、実写と見まごうばかりのリアリティを両立するという、新たなスタイルのフル3DCGアニメだ。M・A・Oもその圧倒的な映像表現には息をのむばかりだったといい、「髪の毛1本1本がサラッと流れたり、力が入ったときに足の筋肉が緊張したり、女性ならお尻がキュッと引き締まったり胸が揺れたり（笑）と、細かいところにもこだわって作られています。キャラクター描写も繊細なので『目と心が忙しい』作品です」と仕上がりに太鼓判を押した。

一方、収録に際しては、フル3DCGアニメならではの難しさがあったという。それは登場人物の口の動きにセリフを合わせる「リップシンク」だ。「口の動きはもちろん、息をしているときの肩や胸の動きに、きちんとセリフのタイミングを合わせる必要があり、とても難しかったです」

(C) 奥浩哉／集英社・「GANTZ:O」製作委員会

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関西出身のM・A・Oだけに、関西弁をしゃべる杏はハマり役。しかし、M・A・Oは「『関西弁にも色々な種類があるので大丈夫かな……？』という不安もありました。是非温かい目で見ていただけると嬉しいです」と苦笑い。CGでリアルに再現されたバトルフィールドの道頓堀については、地元出身者として「本当にリアルなので『見たことある！』とビックリしてしまいました。現実の道頓堀は明るいイメージなので、それが血みどろになっているのを見て、新しい発見がありました（笑）」と驚きを隠せない様子だった。

好きなキャラクターは？　という質問には、「強大な敵を前に、絶望することなく立ち向かっていくヒーロー・加藤くんは本当に格好良かったです」としみじみ。また、「東京チームのみんなの優しさはうらやましいですね（笑）。何もわからず戦いに放り出された加藤くんを見捨てずに、みんなで生き残ろうとがんばっている姿がステキです。もしも自分が入るなら東京チームの方がいいです（笑）」とも。とはいえ、大阪最強の男・岡八郎の登場シーンでは「やっと来てくれた！　岡さんならなんとかしてくれる!!」という期待感に、ワクワクが抑えられなくなってしまったのだとか。

最後にM・A・Oは「CGならではの迫力ある表現と、実写のような息遣いや躍動感がとてもいい感じにミックスされている作品です。『GANTZ』は、原作漫画はもちろん、アニメ化や実写映画化もされていますが、CGだとこうなるんだということを、実感していただけるのではないでしょうか。思わず『ヒエッ！』となってしまうような怖い描写もたくさんありますが、勇気をもらえるストーリーを楽しんでいただけると思いますので、ぜひ劇場に足を運んでください！」と公開を待ち望むファンにアピールした。