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2017年7月21日 20:30

自分を育ててくれたスタン・リーに恩返しをしたい「THE REFLECTION」長濵博史監督が語るアメコミ愛

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アメコミ界の巨匠スタン・リーと、テレビアニメ「蟲師」の長濵博史監督が原作を務める、オリジナルヒーローアニメ「THE REFLECTION(ザ・リフレクション)」。その初回放送が7月22日に迫る。今回は、長濵監督とアニメーション制作を手がけるスタジオディーンの野口和紀氏を訪ね、スタン・リーやトレバー・ホーンといった世界的アーティストたちとのコラボレーションのいきさつ、そして今作にかける“アメコミ愛”を存分に語ってもらった。

――まずは、アメコミ界の巨匠スタン・リーと、長濵監督が連名で原作者となっている「THE REFLECTION」の企画経緯について教えてください。

長濵:スタンとは、もう10年以上前に別の企画を立てていたんです。2年ほどかけて作り込み、絵もストーリーもできあがり、あとは実制作に入っていくだけというところまでこぎつけていました。ところが、それが立ち消えてしまって、今回も同じようなことになってしまうかもしれない、という心配がありました。なので、未だに「THE REFLECTION」という企画が成立したという実感は湧いていないです(苦笑)。

野口:「THE REFLECTION」は、「前回の企画はうまく行かなかったけど、まだやる気はありますか?」と、スタン氏のPOW! Entertainmentから長濵さんに連絡があって、6年ほど前に動き出した企画です。ところが、前回上手く行かなかったこともあり、お金を出してくれるビジネスパートナーを連れてきてほしいということで、私に声をかけてもらいました。POW!の社長ギル・チャンピオン氏は、とてもおっかない人(笑)だと伺っていたので戦々恐々としていたんですが、実際お会いしてみると満面の笑みで迎えてくれたので、拍子抜けしてしまいましたね。

――スタン・リーさんは、どういった形で今作に関わっているのでしょうか?

長濵:当初、スタンは「忙しいからシナリオを書くのは無理そう」と言っていたのですが、話を進めていくうちに「やっぱり僕が書かないと始まらないね」と言って、2週間後には世界観の大元となるシノプシスを仕上げてくれました。それは、作品の骨子となるできごとを時系列順に記載したものでしたが、子ども向けなところがあったので、僕が大人向けに肉付けしていきました。その過程で、複雑でわかりにくくなってしまった時には、スタンの方からも意見が出てきました。

野口:文芸周りには、すべてアメリカ側のライターを起用する方向で話が進んでいたのですが、スタン氏が「これは長濵さんに任せたほうがいいね」と言ってくれて、かなりの部分を日本で作ることになりました。

長濵:キャラクターについては、僕から絵を見せて、そこにスタンが肉付けをしていく形で決まっていきました。先にアーティストが用意した絵に、後からセリフを付けていく、スタンお得意の「MARVELメソッド」と同様の手法が取られたわけです。スタンは、いいところも悪いところも的確に評価をしてくれて、デザイン上の細かい不明点についても鋭く切り込んでくる。「どうしてこの格好をしているの?」という必然性、合理性へのこだわりについては、驚きしきりでしたね。また、名前については、大部分がスタン自身の命名で、僕から提示したネーミングについても、スタンの太鼓判をいただいています。

――長濵監督とアメコミの出会いについて教えていただけますか?

(C)スタン・リー,長濵博史/THE REFLECTION製作委員会

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長濵:僕が小さいころに「スーパーマン」の映画が上映され、アメコミブームが起こりました。その時に、お菓子のおまけでバットマンを引き当てたんですが、見た目から「スーパーマンの敵だ!」と思い込んでいました(笑)。それから、小学4年生の時に、光文社が(アメコミ研究の第一人者である)小野耕世さんの訳で、MARVELコミックスの日本語版を展開していて、そのコミックスの表紙でスパイダーマンが登場キャラクターの顔がたくさん描かれた背景の上をはっている姿が描かれていました。そのアートに衝撃を受けて、「スパイダーマン」第4巻を手に取ったのが、僕とアメコミとの出会いです。

もともと、僕は日本のマンガやアニメーションが、少し理解しにくかったんです。特撮作品、たとえば「仮面ライダー」なら、「東京に行けば本郷猛がいるんだ」と信じられたんですが、アニメの場合は、僕が絵を描けることもあり「絵じゃん!!」っていう思いが拭いきれなくて(笑)。そういう中でアメコミは、写実的な絵柄で「人間」を描いていたので、説得力が感じられたんです。「アメコミアーティストのような上手い人が描けば、人間の顔って本当はカッコイイんだ」ということに気づけた、一大転機でもありました。だから、いまだに僕が絵の仕事を続けられているのも、もとをたどればアメコミのおかげなんですよ。

この「スパイダーマン」第4巻は、ピーター・パーカーがスパイダーマンをやめる決心をして、人間に戻るためのワクチンを開発するんですが、その副作用で6本腕になってしまう……という終わり方でした。ところが、そのシリーズを扱っていた近所の本屋さんが潰れてしまって、僕は続きを読むことができなかったんです(苦笑)。だから、ずっと続きが気になって仕方がなかった。当時の大分県には、アメコミなんて売っていませんでしたから。地元の模型店で「スーパーマン」のフィギュアを見つけたのも、忘れがたい思い出ですね。母親にねだったんですが、超合金のおもちゃが1000円そこそこだった当時、3000円を超えるような値段だったので、あえなく却下されてしまいました。「いつかどこかで、絶対に手に入れたい!」と思い続けていて、上京してその念願がかないました。

僕は原体験から、ずっと「スパイダーマン」が好きだったんですが、上京した当時のスパイダーマンは、ちょうどタイミング悪く、ブラックコスチュームに着替えていたころだったんです。だから「俺が知ってるスパイダーマンじゃない!」って(笑)。ガッカリしていた中で、バットマンは青いマントにグレーのタイツという、変わらない姿のままでいてくれたんです。嬉しくなって、表紙のかっこよさに惹かれて買った、初めてのリーフレットが「バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー」……2代目ロビンが死亡するという、節目となるエピソードでした。英語はさっぱりなので、ひたすらアートだけを楽しんでいましたが、絵だけでも、そのおもしろさは十分に伝わってきましたね。

作品情報

THE REFLECTION

THE REFLECTION Check-in12

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