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インタビュー 2017年8月23日(水)13:00

「きみの声をとどけたい」三森すずこが6人の新人の芝居に感じたこと 「過去の自分に『反省しろ!』と言いたいです(笑)」 (2)

――三森さんが、声優として新人だった頃を思い出されましたか。

三森:どうですかね……。「ミルキィ」(「探偵オペラ ミルキィホームズ」)の頃の私は、「NOW ON AIR」の皆さんより、もっと邪念があった気がします。その前に舞台のお仕事などをしていたからかもしれませんけれど。

――「邪念」ですか。

三森:シャロという役が、そうさせるキャラクターではあったのですが、「こうしたらいいのかな」という計算をもっとしていたような気がします。「NOW ON AIR」の皆さんは、あの頃の自分よりも、ずっとピュアでした。過去の自分に「反省しろ!」と言いたいです(笑)。どのキャラクターもそれぞれ可愛いですし、みんな「中の人」とリンクしているのも素敵なんですよね。みんな、どこかキャラクターと似ているところがあります。

――この作品には「コトダマ」というワードがでてきます。作中に「やりたいと思ったことは、言葉にだせばきっとかなう」とのセリフもありますが、三森さん自身が、そうした言葉に共感された部分はあったのでしょうか。

三森:この映画に関わる前からずっと続けていることですが、私はわりと目標や願い事を言葉にして日記帳などに書くほうなんです。なので、なぎさの「思えばかなう」という言葉には共感します。なんだか作品に引き寄せられたような気持ちになりました。

――三森さんは、紫音の母・朱音(あかね)の声も担当されています。いつ頃、ふた役やることを知ったのでしょう。

三森:アフレコの3日前ぐらいだったと思います。台本を読んで、「朱音は誰がやるのだろう」と思ってマネージャーさんに確認したら、私がやることになっていたという感じです(笑)。

――急に母親役もやることになって、ご苦労されたのではないですか。

三森:朱音は、実際の三森すずこと似ている部分があったので、特に構えずスッと役に入れました。年齢感もそうですし、ラジオDJをやっていることも、すごく自分とリンクしている部分だなと。紫音を演じるほうが、「彼女はこういう子だ」というところから考えたり、なぎさとの(演技の)合わせ方など、色々と下準備をすることが多かったんです。朱音はみんなに凄く愛されていた人なので、気さくな感じがでるといいなと思いながら演じました。

――物語の終盤、紫音が歌うところは、「NOW ON AIR」の6人は歌としての収録でしたが、三森さんはアフレコブースでセリフも込みで録ったそうですね。

三森:実は私、アフレコ当日まで歌を録るとは知らなかったんです。当日に「ここで歌ってほしいんです」と言われて、その場で曲を聴いて、口ずさむように、ふんわりとした感じの中で歌いました。作中の紫音もあの場になるまで歌うと思っていませんでしたから、役とリンクして、いいニュアンスが出たのではないかと思います。

――本作のクライマックスのひとつと言える場面ですが、実際に演じられていかがでしたか。

三森:家でリハV(事前確認用の映像)をチェックしたときに、私はあのシーンで涙がとまらなかったんです。そのときの気持ちを大事にしながら演じました。

――最後に、この映画をどんな言葉で人に勧めたいと思われますか。

(C) 2017「きみの声をとどけたい」製作委員会

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三森:「NOW ON AIR」の6人は、「きみの声をとどけたい」のために選ばれて、この映画のためだけにずっと練習をしてきました。だからこその強烈なリアリティがあって、そんな彼女たちと一緒に夏休みを疑似体験できる作品です。見終わったあと、真夏の午前中のようなすがすがしい気持ちになれると思います。私自身、若返ったような気持ちになりました(笑)。テーマもとてもシンプルで、親子で見ていただいても、きっと心に響く作品のはずです。ぜひ沢山の方に見ていただけたらと思います。なぎさたちと、夏休みの思い出を一緒に作ってください!

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作品情報

きみの声をとどけたい

きみの声をとどけたい 8

舞台は湘南。高校生たちの友情、葛藤、そして夢。届けたい“声(想い)”――。海辺の町、日ノ坂町に暮らす行合なぎさは将来の夢が見つからず少し焦っている16才の少女。「言葉にはタマシイが宿っているんだ...

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