May'nが4年ぶりのアルバム「PEACE of SMILE」にこめた思い　「今の私のすべてをつめこむことができた」 (2)

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――表題曲の「バースデイ!～PEACE of SMILE」については、いかがでしょうか。

May'n：アルバムの発表と同時に、ライブを開催することも皆さんにお伝えしていましたので、「ライブに向けてのアルバム」という部分も意識して制作していました。それで、誕生日ライブで歌おうとバースデイソングを作ることになり、その際、自分のパーソナルな部分をさらけだす曲を作ってみようと思ったんです。ブログなどでは出している部分ですが、例えば「ぬいぐるみが好き」「食べることが大好き」といった、アーティストのMay'nとしては、これまで積極的にアピールしてこなかった部分をあえてだしていこうと。

――なるほど。それで「たい焼き」「カバ」「クマ」といったワードが歌詞の中に入っているのですね。

May'n：かっこいいイメージの私だけではなく、パーソナルな部分もこみで、みんなに愛してもらえたらなというのと、そうしたファンがいてくださることに、自信をもっていこうという思いをこめています。歌詞のなかには、自分の大好きなものをたくさんつめこみました。

――ボーナストラックでは、「Wake Up, Girls！」（「WUG」）とのコラボユニットの曲をソロで歌われています（「One In A Billion -May'n Ver.-」）。おひとりで歌ってみて、いかがでしたか。

May'n：今回のアルバムでは「May'nバージョン」としてお届けしていますが、実際に歌ってみて、「WUM」（「Wake Up, May'n！」）として完成された曲なんだなとあらためて思いました。「WUG」ちゃんの声で「ドキドキ」って合いの手をいれてほしいと思ってしまいますが、私も精いっぱいかわいく頑張りました（笑）。ただ、「WUMバージョン」だけだと、なかなか皆さんの前で歌えないので、「May'nバージョン」ができたおかげで、ライブで歌える機会が増えていくんじゃないかと思います。「WUG」ちゃんのパートは、部員（ファン）のみなさんにお任せしたいです。

――今回のアルバムは、新曲が2曲ずつ入った3種類の初回限定盤もリリースされました。なぜ、このような形式にしようと思われたのでしょうか。

May'n：4年ぶりのリリースということで既存曲が多く、それをまとめるだけで1枚のアルバムになったので、もっと新曲をつくりたいなという話をしたときに、今回の形態を提案いただきました。私自身、いろんなタイプの曲を聴きますし、歌手としてバラエティ豊かな楽曲を歌っていきたいとつねに思っているんですけど、アルバムの新曲となると、やっぱり全体の流れをどこかで意識するんですよね。でも、マキシ（シングル）というかたちならば、今やりたい音楽をそれぞれ、つきつめられるんじゃないかと思い、実際、今やりたいものを届けさせてもらえて、すごく楽しかったです。

――来年春には全国ツアーがひかえ、年内もライブのスケジュールが多く入っています。ライブへの意気込みを聞かせてください。

May'n：いつものライブは、その場で完成する気がしているんですよね。実際にステージにたつことで、思っていなかった景色がみえたり、レコーディングした楽曲がライブでこんな風に変化するんだと思ったり、そんなふうに（ライブが）世界を広げてくれる感覚が今まではありました。でも、今回はちょっと違っていて、「絶対こういう景色が見られるだろうな」と自信をもって思えるんです。ここ最近のライブで、私もファンのみなさんも同じように感じているというか……。「こういうライブって楽しいよね」「こういう曲がほしいよね」みたいなことをライブ会場で言いあっている感覚があります。今お話しているのはアルバム発売前ですが、「みんなに早く聴いてほしい！」とこんなに思う感覚ははじめてですし、スタッフや私がつくったというより、部員（ファン）みんなで一緒につくったアルバムという感覚がすごくあって。早くライブで、その景色を証明したいと思っています。

――最後に、ファンの方にメッセージを願いします。

May'n：今回のアルバムは通常版だけでも14曲入っていて、かなりボリュームのある作品になっています。これを聴けば、今のMay'nを感じてもらえるはずですので、ぜひたくさんの方に聴いていただけたらと思っています。これからたくさんライブをやりますので、遊びにきてもらえたらうれしいです。

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