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インタビュー 2018年3月26日(月)19:00

「Kalafina 10th Anniversary Film ~夢が紡ぐ輝きのハーモニー~」公開に臨み、メンバーが振り返る10年間の軌跡 (2)

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――撮影時の裏話などはありますか。

Wakana:Keikoがひとりで場当たり(※照明や舞台装置などの確認)をしてくれている姿は、私たちもはじめて見る映像でした。頑張ってくれてるんだなって、再認識できましたね。ほかには……奈良で私が鹿と戯れるシーンがあるのですが、映画でお見せしているのはほんの一部で、実際は1時間くらい、鹿せんべいを出し惜しみしつつ、少しでも長くと楽しんでしまいました(笑)。

Hikaru:私が映画の中で大量に購入していた七越の大判焼きは、その直後のライブの差し入れになりました。

Keiko:ほかには……実は、各楽曲を例にあげて「このハーモニーは美しいだけではなく、バトルするように3人それぞれが歌っています」というような、音楽的なことをものすごく長い時間語っていたんですよ。ところが、実際の映像ではほとんどカットされていて、あとで監督さんに謝られてしまいました。

Hikaru:あんなにしゃべってもらったのに、すみませんって(笑)。

Keiko:裏話とは違うかもしれませんが、Kalafinaサウンドの特徴でもある造語の部分を念入りに個人練習しているところがフィルムに残されているんですが、3人とも同じ部分を練習していた映像を観たときは「やっぱり、ここ! 重要だよね!」ってなりましたね。

Wakana:今回採用されなかった映像を使って、新しく1枚(ブルーレイを)つくってもらいましょう! これは、ぜひ書いておいてくださいね(笑)。

――ほかに、映画の中で特に印象的だったシーンはありますか。

Keiko:2017年は「10thアニバーサリーライブの舞台に、胸を張って上がりたい」との思いを抱いて駆け抜けた1年間でした。上半期はバンドスタイル、下半期の世界遺産公演からはアコースティックスタイルと、さまざまな会場、さまざまな形式でライブを行い、それが「Kalafina」にとって必要なことだったと強く実感できました。そうした1年間の活動があったからこそ、武道館公演で披露させていただいた「ひかりふる」は、アコースティックスタイルとバンドスタイルを前半と後半とで融合させたアレンジになったんです。自分たちがやってきたことのひとつひとつが結実したようなアレンジで、とても印象的でした。そのリハーサル風景は、映画の中でもじっくりと描かれていますので、ぜひ見ていただきたいところです。

――アコースティックスタイルとバンドスタイルとでは、勝手が異なるのでしょうか。

Hikaru:アコースティックスタイルはバンドスタイルと比べ、音がシンプルだからこそ、曲の全部が見えてしまう。自分の中でしっかり構築して臨まないと、何もない歌になってしまうんです。私は常々「歌は会話だ」と言っていまして、楽器の音も含めて「Kalafina」の楽曲だと考えています。だから、歌声の間にバンドの音が入ってくると、それを込みでの“言葉”になるんです。一方、バンドの音がないアコースティックスタイルでは“言葉”が別の意味合いになってくるんですよ。同じ曲ですから、もちろん共通するところはあるのですけど別物なんです。

Keiko:曲の“余白”も大きな違いですね。音の数はもちろん、間のとり方にいたるまで、バンドとアコースティックでは異なるので、その違いを楽しんでいます。

Wakana:個人的に、違いを顕著に感じるのはテンポでしょうか。武道館公演は、バンドとストリングスが混在する形のライブだったのですが、やっぱりバンドスタイルは速いですね。それぞれにおもしろさがあるのですが、一緒にステージに立っている2人の歌声に耳を傾けられる……言葉が染み込んでくるのが、アコースティックスタイルの好きなところです。一方で、さまざまな楽器ととともに披露するバンドスタイルの場合は、「Kalafina」が歌を楽器のように奏でる、とても不思議なユニットであることを再確認させられます。

――映画で語られたことからは離れて、これまでの10年間の活動を振り返って、特に印象的だった出来事はありますか。

Wakana:はじめて自分たちのCDが店頭に並んだ時は本当にうれしかったです。それから、最初の1年間はシングルをリリースするだけだった「Kalafina」が、ライブを主軸にするようになっていったのは大きな転機でした。それまでのレコーディングは各人の別録りだったので、ライブがなければ3人で一緒に歌う機会もそうなかったかもしれないですね。はじめて3人で歌う練習をしたときの驚きは忘れられません。今では、ふたりの歌声があってこその私の声、そして3つの声あっての「Kalafina」のハーモニーなんだと実感しています。本当にライブができてよかったです。今は、私たちがライブを通じて得たことを、ひとりでも多くのみなさまに伝えていきたい、と思っています。

Keiko:この10年間を言葉にするのは難しいですね。「Kalafina」は、もともと「劇場版 空の境界」の主題歌を歌うために結成されたユニットで、その第一歩の段階で、梶浦由記さんが作品に寄り添った独特な世界観――音楽性をつくりあげてくださったことが本当に大きかったと思います。10年の間に、たくさんの楽曲が生まれてきましたが、梶浦さんや、すべての土台となる作品たちがあっての「Kalafina」であるという思いは、何よりも大事なことだと考えています。

Hikaru:たくさんの人や、作品との出会いの中で、新しい自分を発見してこれた10年間だったと思います。以前の私は、取材を受けていても、緊張してしまって全然しゃべれなかったんですよ。ほとんど2人におまかせで、相槌を打つ係でした(笑)。

Keiko:そうそう。それが今ではこんなに!

Hikaru:こうして、みなさまに自分の言葉を届けられているということが、本当に大きな成長です(笑)。

――最後に、ファンのみなさまへのメッセージをいただけますでしょうか。

Wakana:みなさまが、まだ見たこのことのない「Kalafina」をご覧いただけると思います。1月23日の武道館公演に来てくださった方は、ご自分が映っているかもしれませんので、ぜひ劇場で確認していただきたいです。「Kalafina」10周年を記念する映画であると同時に、ファンのみなさまの10周年の映画でもあると思っています。武道館公演に参加できなかった方や、私たちのことをよく知らない方々にも、“今の「Kalafina」”をお届けする作品です。ぜひご覧ください。

Keiko:「Kalafina」初のドキュメント映画で、もしかするとカメラに慣れない私が、次第にカメラを意識しなくなっていく様子も伝わるかもしれません(笑)。そうしたフィルムの中での私たちの変化や、音楽との真剣勝負を、みなさまに楽しんでいただければ幸いです。迫力あるサウンドで楽しんでいただきたいライブシーンもたくさん盛り込まれていますので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいと思います。

Hikaru:映画でもたくさんしゃべっておりますので、しゃべっている私を見にぜひ劇場に足を運んでいただけるとうれしいです(笑)。

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イベント情報・チケット情報

『Kalafina 10th Anniversary Film ~夢が紡ぐ輝きのハーモニー~』初日舞台挨拶 0
開催日
2018年3月30日(金)
時間
18:30開始
場所
TOHOシネマズ 日比谷(東京都)
出演
Kalafina

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