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特集・コラム 2018年4月9日(月)19:00

新フィギュアメーカーが続々と登場、出版社やアニメ製作会社がフィギュアを出す理由とは?

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まずはちょっと宣伝から。4月3日にホビージャパンから発売になった新しいフィギュア専門ムック「フィギュアJAPANマニアックス」の編集や取材、執筆等やっています。巻頭では「Fate」とフィギュアについて大特集、メーカー別最新情報&振り返りや「ワンフェス」当日版権フィギュアレポート、TYPE-MOONのロングコメントなどを掲載しています。他にも「エヴァ」の振り返りやアルターの超絶技術に迫るインタビュー、デジタル技術と等身大フィギュアの記事なども。お値段はかなり高めですが、これまでなかったタイプのフィギュア誌で、とても読むところが多い本になっています。

で、今回のコラムのネタは、アニメとフィギュアの現在の関係について。関連して先日開催されたイベントの「AnimeJapan 2018」のレポートもちょっと。「フィギュアJAPANマニアックス」で、新フィギュアメーカーがなぜ今続々と出てきているのかという記事もあるのですが、それとも連動していたりもします。

現在のフィギュアの状況の話になると、昔に比べると売れなくなったとか、値段も倍になったとかあまり良いことは出てきません。でも、新メーカーは意外なくらいに次々と出てきていたりします。「フィギュアJAPANマニアックス」の記事では、そのなんで? を実際にメーカーに行って聞いてきたのですが、メーカーの成り立ちによってその答えはちがいました。原型師さんが立ちあげた会社は、原型だけではなくフィギュアの1から10まですべてを手がけたくなったという理由。中国のフィギュアメーカーは、まさに市場が拡大しつつある中国のフィギュア市場をバックに日本のキャラも扱っていきたいという理由。では、KADOKAWAやアニプレックスなど、このところ多くなってきているアニメや原作コミックなどを出している出版社やアニメ製作会社自身がフィギュアを出す理由はなんなのでしょうか?

まずは3月24、25日に東京ビッグサイトで開催された「AnimeJapan 2018」の会場から、版権元が手がけたフィギュアをまとめてレポートしてみましょう。

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アニプレックスは自社ECサイトのアニプレックスプラスでオリジナルのフィギュアを続々と発表していますが、今回新発表となったのがこの「Fate/Grand Order」ブースで展示されていたトレーディングフィギュアゲーム。ゲームの詳細は未発表ですが、このフィギュアだけでもかなりのクオリティなのです。

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アニプレックスのブースで展示されていたフィギュアあれこれ。左上から右へ順に、「Fate/EXTRA Last Encore」セイバー、「Fate/Apocrypha」赤のセイバー -聖杯大戦-、「Fate/Grand Order」ルーラー/ジャンヌ・ダルク 英霊正装ver.(仮)、「夏目友人帳」夏目貴志とニャンコ先生。「夏目友人帳」の原型以外は初出展でした。

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バンダイナムコアーツ(旧バンダイビジュアル)もこのところフィギュアを積極的に展開しています。以前からコトブキヤの「ガールズ&パンツァー」や「妹さえいればいい。」のフィギュアを限定表情パーツ付で通販していましたが、「ラブライブ!サンシャイン!!」ではグッドスマイルカンパニーと組んで「WithFans!」というブランドを立ちあげました。第1弾としてこの「高海千歌 Blu-rayジャケットVer.」を受注中。撮影禁止でしたが、第2弾の「渡辺 曜Blu-rayジャケットVer.」の展示も。

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アニメ企画&プロデュースを手がけ、さまざまなアニメの版権窓口にもなっているジェンコも以前から自社でフィギュアを展開しています。今回は「きんいろモザイク」九条カレンのデコマスに加えて、「刀使ノ巫女」益子薫の原型を展示。

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「ニンジャバットマン」のブースでは各メーカーのフィギュアが並んでいました。写真左上から右に、figma ニンジャバットマン(マックスファクトリー)、ニンジャバットマン TAKASHI OKAZAKI Ver.(グッドスマイルカンパニー)、ニンジャバットマンDX版(プライム1スタジオ)、「ポプテピピック」とのコラボねんどろいど(発売予定無し)、各種S.H.Figuarts(BANDAI SPIRITSコレクターズ事業部(旧バンダイコレクターズ事業部)。他にも各種展示がありましたが、全面的にフィギュア中心になっていました。

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逆に立体、フィギュアからアニメになったコトブキヤの「フレームアームズ・ガール」は続編の製作が発表されました。

とまあ、こんな感じで版権元自身が直接製作&販売するフィギュアを出していたり、ブースの中でフィギュアが重要なポイントを占めていたり。他にもグッドスマイルカンパニーやバンプレスト、コトブキヤなどのフィギュアメーカーの新作の展示もあるので、「AnimeJapan」というイベントそのものにおいてもフィギュアはそれなりの存在感があるものになっています。

アニメを代表する商品というと、映像そのものが収録されたDVDやBlu-ray、いわゆる円盤がまずあげられますが、アニメもウェブ配信が多くなって円盤の存在感は以前より弱まっています。フィギュアは価格では他のグッズ類とは比較にならないくらいに高価であり、実質上デジタル的な複製は不可能で、何よりも物理的に“そこ”にあるという存在感は圧倒的。ある意味では、円盤に代わってアニメを代表するフラッグシップ的なグッズになっているのです。特に海外の市場だともっぱら配信によってアニメが見られ円盤類はあまり売れないので、フィギュアへの注目度、フラッグシップ的な意味合いはさらに増します。
 もちろん実際の金銭面でも、数が以前ほど出ないといっても価格は高く、1つの商品で動く金額としては破格。直販なら在庫ももたず流通マージンがとられないので、ヒットでもすれば桁違いの収益になります(もちろん思ったほど数が出ないと大変なのは同じですが)。

とまあこういうわけで、版権元がフィギュアを手がけることも増え、アニメの関連商品としてのフィギュアの重要度も衰えていないのです。アニメやフィギュアを巡る状況は今後も変わっていくでしょうが、フィギュアは今後もしっかりと残っていきそうですね。

島谷 光弘

ホビー&フィギュア トレンド

[筆者紹介]
島谷 光弘(シマタニ ミツヒロ)
フィギュア専門誌「フィギュアマニアックス」を企画・編集し、2000年頃からフィギュアが質、量、人気ともに拡大する10年以上の時期をメディア側で見続ける。現在はフリーでウェブ「ホビーマニアックス」の運営や、ホビー系のウェブやメディアで執筆中。

作品情報

ニンジャバットマン

ニンジャバットマン Check-in2

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