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インタビュー 2016年5月5日(木)10:00

「弱虫ペダル」トムス×「ダイヤのA」マッドハウスが贈る「ALL OUT!!」の魅力を訊く!マチ★アソビ スペシャルインタビュー

「ALLOUT!!」のトークイベントがマチ★アソビで開催

「ALLOUT!!」のトークイベントがマチ★アソビで開催

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徳島で年に2回開催されている大型アニメイベント「マチ★アソビ」にて、今秋より放送を開始するテレビアニメ「ALL OUT!!」のトークショーが両国橋西公園ステージにて開催された。同作は月刊「モーニング・ツー」にて連載中の、本格高校ラグビー漫画が原作で、トムス・エンタテインメントとマッドハウスの2社によりアニメ制作される。

壇上にはトムス・エンタテインメントでプロデューサーを務める高達俊之、マッドハウスのプロデューサー林雅紀が登壇。テレビ史上初のラグビーアニメとなる本作の制作法や、スタッフの意気込みなどが熱く語られ、会場を沸かせた。

トークショーの後、登壇者のふたりにインタビューを敢行。作品の成り立ちや魅力を聞いた。

――本作制作で大きく目を引くのが、その特異な制作体制にあるかと思います。トムス・エンタテインメントとマッドハウスという2社がタッグを組んだ……その理由はどこにあったのでしょうか。

高達:両社はともにスポーツアニメを作り続けてきた歴史がありました。近年ではトムスは「弱虫ペダル」を、マッドハウスは「ダイヤのA」をそれぞれ制作していますよね。さらに遡りますと、両社は何作か共同で制作していた時期がありまして、例えばあの伝説的なスポーツアニメである「エースをねらえ!」はトムスとマッドが一緒にスポーツアニメを作った好例なんですよ。そういった伝統的な繋がりも感じつつ、現場をマッドハウスとさせて頂いたのは、昨今の線の細いキャラクターだけではなく、昔ながらの線の太い男性キャラを描けるアニメーターさんが数多くいらっしゃることにありました。「ALL OUT!!」という作品にマッチしていると思ったんです。

――本作の魅力はどこにあると思われますか?

高達:トークショーの時には“(ドラマの)熱さが魅力だ”という話をしましたが、ただ熱いと言っても決してプラスの意味だけではないんです。マイナスの面、例えば挫折もちゃんと描いています。そこが感動できるポイントではないかと。スポーツである以上、勝敗は必ずあるので、負けるものもしっかり描くというのが大事だと思っています。

林:かつて、あるいは今高校生で部活をやっていた人なら誰しもが通ってきたジレンマや、葛藤がそのままストレートにドラマとして描かれているんです。本質はやっぱり王道の青春ものなんです。

――そのドラマの中心であり、見せ場ともなるのがラグビーの試合かと思いますが、ラグビーを描くにあたっての難しさとは?

林:まずは人数が多いこと。15人対15人の試合となるので、もちろんキャラクターごとの作りこみも大変ですし、それぞれが動きますので、アニメとしての労力も恐ろしいことになります…。それと、意外と“オフ・ザ・ボール”をどう描くのかがポイントになるんです。つまり、ボールを持っていない時に、選手がどういう動きをするのか。ボールを持っている人なら、ゴールに行く、前に進む、敵を避けるという分かりやすい動きをするのですが、持っていない人も状況にあわせて動いている。これを再現するのは、相当大変ですね。

――原作のキャラクターデザインも魅力的な要素ですが、アニメに落とし込む際に意識したのはどんなところですか。

林:設定作業に入る前に、キャラクターデザインの筱(雅律)と原作の雨瀬(シオリ)先生のふたりで打ち合わせをさせてもらったんです。その時に腰のくびれや筋肉の付け方、顔の表情、それとシルエットに非常にこだわってらっしゃった。今お話したところはかなり意識的に時間をかけて作りこんでみましたね。くびれさせるだけじゃなくて、さらにそこにねじりが加わったり、ポージングやプロポーションへのこだわりはアニメでも出来る限り再現できればと思っています。雨瀬先生からの反応もとても良い感じでして、“筱さんの絵はとても好きです”と言ってくださっています。もちろん時には厳しい意見もいただきますが、それも活かさせていただいて、さらにアニメとして完成度の高いものを目指せればと思います。

――監督が清水健一氏に決定したのはどのような理由だったのですか。

林:清水監督は、もともとラグビーやってらっしゃったんですよ。しかも、このお話がある前に、ラグビーアニメをやりたいとおっしゃっていて…(笑)。タイミング的にはバッチリでした。監督の魅力は、“ドラマとアクションの融合”だと思っています。どちらかが得意という監督はたくさんいると思うのですが、この2つどちらも最高水準という方は稀でしょう。『ALL OUT!!』という題材は、まさにこのドラマとアクションが肝なので、作品の魅力全てを表現できるのは清水しかいないと思っているんです。

――最後にこれから視聴される方々にメッセージをいただけますか。

高達:キャラクターの成長が見事に描かれている作品だと思っています。アニメーションもそこを大切に描ければと思っていますので、ぜひご期待ください。

林:日本でいうと、ラグビーはまだ馴染みのない方も多いかもしれませんが、構えずにいていただければ。ルールなんて知らなくても、ラグビーというスポーツ要素も、この作品が持っているドラマも、ちゃんと楽しめます。ぜひご覧いただけますと嬉しいです!

作品情報

ALL OUT!!

ALL OUT!! 13

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