渕上舞、劇場版「ガルパン」超ロングランに「感謝してもしきれません」

渕上舞(左)と杉山潔プロデューサー

イメージを拡大

累計動員120万人、興行収入21億円を突破した「ガールズ＆パンツァー 劇場版」の超ロングラン上映を記念した御礼舞台挨拶が6月3日、東京・新宿バルト9で行われ、主人公・西住みほ役の渕上舞とプロデューサーの杉山潔氏が登壇した。

「ガールズ＆パンツァー」は、2012年に放送されたテレビアニメ。女性の伝統武芸として、戦車を操って戦う「戦車道」が普及した日本を舞台に、主人公のみほが所属する大洗女子学園の戦車道チームの活躍を描く。テレビシリーズの後日談を描く「ガールズ＆パンツァー 劇場版」は昨年11月21日に公開されたが、半年が経過した5月21日から全国153館での大規模再上映が行われるなど、ロングランを記録しており、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかでは、体感型アトラクション上映「4DXR効果マシマシ版」もスタートしている。

21億円という興行収入を聞いた渕上は、「数字が大きすぎて想像できませんが、たくさんの方に見てもらえた証拠なので誇らしいです」と感謝。杉山氏は「スタート時は予想もしておらず、年末まで続けばいいと思っていた。スタッフ全員のねばり腰が作品に表れ、それがみなさんにおもしろいと思っていただけたからこその結果」と予想外の盛況に驚きを見せた。

爆音上映が行われている立川シネマシティや4DX上映を行っている一部劇場では、音響監督の岩浪美和氏が自ら劇場に音響環境の調整へ赴いたという秘話も明かされた。岩浪氏も「これまでは、大事な音の部分をなかなか表現できる機会がなかったが、これをきっかけに多くのファンに理解してもらえた」と喜んでいたという。

新作OVA場面カット

(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
(C)GIRLS und PANZER projekt

イメージを拡大

また、5月27日に発売された同作のブルーレイ＆DVDのオススメポイントを聞かれると、杉山氏は119分の本編を超える、224分におよぶ映像特典をあげた。劇場版の後日談を描く新作OVA「愛里寿・ウォー！」のほか、全国20の劇場で行われたすべての舞台挨拶などを収録しており、貴重な映像記録としても楽しめるという。

新作OVA場面カット

(C)GIRLS und PANZER Film Projekt
(C)GIRLS und PANZER projekt

イメージを拡大

杉山氏は「作品とファン、舞台となった大洗の人たちの応援あってこその『ガールズ＆パンツァー』で、この3つのトライアングルが大きく育ってくれた」と振り返る。渕上も「昨年11月の公開から約半年、新宿バルト9をはじめ、舞台挨拶も多く行いましたが、またここに戻ることができて嬉しいです。（第25回日本映画批評家大賞での）新人賞受賞など、『ガルパン』はどれだけのものを私に残してくれるのだろうと、感謝してもしきれません」と感慨を語り、「ガルパン」イベント恒例の「パンツァー・フォー！」のかけ声で、舞台挨拶を締めくくった。