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インタビュー 2016年6月24日(金)20:00

「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」上映記念 漫画原作・太田垣康男が明かす作品のテーマとMSデザインの舞台裏

漫画原作・太田垣康男氏

漫画原作・太田垣康男氏

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全4話がネット配信された「機動戦士ガンダム サンダーボルト」を再編集し、新規カットを加えたディレクターズカット版「機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY」が、6月25日から全国の劇場15館で2週間限定イベント上映される。これを記念し、漫画原作の筆者である太田垣康男氏に、作品に込められたテーマや、モビルスーツ(以下MS)デザイン秘話を聞いた。

同作は「ビッグコミックスペリオール」(小学館刊)で連載されている漫画原作のアニメ化。「機動戦士ガンダム」で描かれた一年戦争を背景に、ジオン公国軍のリビング・デッド師団に所属するダリル・ローレンツと、地球連邦軍ムーア同胞団のイオ・フレミングが繰り広げる宿命の戦いを描く。

そんな「サンダーボルト」では、ダリルの四肢が切断されてしまったり、イオのもとに配属された新兵が無残な死を遂げたりするなど、過酷な描写も多数盛り込まれている。こうした衝撃的な表現について、太田垣氏は「子どもをターゲットとしたアニメとは違い、僕が主戦場とする大人向けの漫画では、当然起きうる戦争の現実は描いて当たり前のものでした」と話す。「戦争を否定も肯定もせず、ただその現実を描くこと」こそが、同作のテーマなのだという。「本邦の戦争を描く作品は、依然として右翼的、あるいは左翼的。しかし、それは20世紀の価値観だと思います。いま、本当に重要なのは“世界が直面している戦争の姿”を伝えること」(太田垣氏)

(C)創通・サンライズ

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ストーリー面のみならず、デザイン面でも太田垣氏は「リアル」を追求した。「カッコいい戦争なんかない。にも関わらず、なぜ兵器であるMSがカッコよくデザインされるのか。それは、そのほうが、兵士になる若者たちの戦意高揚につながるからなんです」と語る太田垣氏は、イオが乗るフルアーマー・ガンダムと、ダリルが乗るサイコ・ザクをともに「魔物」をイメージしてデザインした。だが、その異形にも「このMSに乗れば、生きて帰れるかもしれない」という、兵士の切なる願いと説得力が込められているのだ。太田垣氏は「ガンダム」が描く「戦争」を俯瞰視点で捉える。

作品情報

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY 6

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