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インタビュー 2016年10月12日(水)20:00

トランペット経験者の山岡ゆり、「響け!ユーフォニアム」は「“吹奏楽あるある”がいたるところにある作品」

吉川優子役・山岡ゆり

吉川優子役・山岡ゆり

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10月から放送を開始した「響け!ユーフォニアム2」。武田綾乃原作の小説を京都アニメーションがアニメ化し、今年4月には劇場版も公開されたテレビシリーズの第2期だ。吹奏楽に青春をかける高校生達の熱いドラマが、それぞれの葛藤や確執とともに鮮やかに描かれる。物語の舞台となる北宇治高校吹奏楽部でトランペットを担当し、第1期から引き続き登場する吉川優子役を演じた山岡ゆりに、自身の役柄や第2期の見どころなどを聞いた。

――山岡さんが演じる吉川優子は、どんな役どころなのでしょうか。

山岡:第1期を観た印象だけだと、嫌われ者のポジションだったんじゃないかと思います。視聴者の方からの反応も、ソロオーディションのところで、「(中世古)香織先輩が泣くところなのに、なんでお前が泣いているんだ」みたいな反応があったりして……。

――第1期では嫌われ役を担っている部分がありましたものね。そこに彼女なりの優しさを感じて、好意的にみていた人も多かったと思います。

山岡:ありがとうございます。あのシーンは、舞台に立っている香織先輩のかわりに優子が泣いているという一面もありますね。基本的には、優しくていい子なんだと思います。

吉川優子

吉川優子

(C) 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

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――そんな吉川優子を、どんな風に見ていますか。

山岡:責任感があって、しっかり自分の意見が言える子です。そうした自我の強い部分が前に出すぎてしまった結果、ちょっと周りをかき乱すようなことになってしまったのかなと。嫌なポジションといえば嫌なポジションなのですが、そのおかげで部が引き締まるところもあるので、彼女の存在もけっこう大きいのではないかと思います。

――演じられて、苦労されたところはありますか?

山岡:私の地声は高い方なのですが、この作品ではナチュラルな芝居を求められることが多いんです。吹奏楽部が舞台なので、ファンタジー的なキャラクターっぽさを強調した感じにはならないように気をつけています。それでも気持ちが高まると、ついつい声が上がり気味になってしまうこともあるのですが(笑)、現実世界にいる女の子が出す声の範囲でという気持ちでやらせていただいています。

――第1期で印象的だったシーンは、どこになるでしょうか。

山岡:やっぱり11話のソロオーディションのところですね(「おかえりオーディション」)。香織先輩が再オーディションをしたいと初めて自分から言って、そのオーディションでまた悔しい思いをする。あのシーンは何度観ても泣けます。回想シーンで、「上手じゃなくて、好きなの」という香織先輩のセリフがあり、好きだからこそ吹かせてあげたかったなという気持ちがすごくわいてきました。先輩が頑張ってきた姿をみているからこそ、どうしても、ぽっと出の1年生にソロをもっていかれるのはシャクだと感じてしまって。優子は人情に厚くて、上をちゃんと立てたいと思うところがある子なんだと思います。

――第2期で、吉川優子はどんな役回りになっていくのでしょうか。お話できる範囲で教えてください。

山岡:PVをみると、2年生の間に何かしらの問題が起こるだろうということは、予想できると思います。その流れだと、同じ2年の優子も巻き込まれるかたちになりそうですよね。

作品情報

響け!ユーフォニアム2

響け!ユーフォニアム2 75

吹奏楽コンクール京都府大会。そこで見事に金賞を受賞した北宇治高校吹奏楽部は、次なる舞台・強豪ひしめく関西大会に挑む……!

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