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インタビュー 2018年3月29日(木)20:30

ブシロード木谷高明氏のエンタメ仕事術(前編) マーケティングから大ヒットは生まれない (2)

「BanG Dream!」の「Poppin’Party」メンバー

「BanG Dream!」の「Poppin’Party」メンバー

(C) BanG Dream! Project

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――今話された、角のとれたヒットしか生まれないという話は、Twitterで、プロデューサーには突破型と調整型の2つがあると書かれていたことと通じる話ですね。

木谷:調整型のプロデューサーでもマーケティングで作品をつくれますが、やはり突破型でないと大ヒットには繋がらないと思います。ただ、突破型というのは、「僕が面白いと思うものを、あなたも面白いと思ってください」という、ある意味押し売りですからね。未来を構想して仲間を集め、ゼロからものをつくり、企画を転がしていって大きくしていかなければいけない。そんなの調整だけでは人が集まるわけがないじゃないですか。「あの会社がやるから」「ギャラがいいから」「今暇だから」、そういう人たちしか集まらないわけです。
 ですから、突破型で、なおかつ人生をともにしてもらうぐらいの覚悟がないと大ヒットするはずがない。何人が、その作品に人生を懸けているかですよね。最低3人は懸けていないと。プロデューサーと監督と、あとひとりはゲーム会社の人かもしれないし、役者かもしれない。最低3人はそのプロジェクトに懸けていないと大ヒットはできないと思います。

――それぐらい懸けた企画をもってきてほしい、ということでしょうか。

木谷:企画は自分で考えるからもってこなくてもいいんですけど、だすのならば、やっぱりそれぐらい考えてほしいですよね。企画を考えるって、紙に書くことだと思っているかもしれませんが、そのあとにやることが大事なんです。そう考えてみると雲をつかむような話ですし、何をしたらいいか分からないって人が多いんじゃないかと思います。それと比べると、いい原作をもってきて、これをアニメ化してアプリにもしてビジネスを広げましょうって提案のほうが100倍楽ですよね。

――数字の裏づけがないぶん、自分でヒットまで導いていく責任が生まれるわけですね。

木谷:そういうことです。そのリスクが恐いんだったら、エンタメの会社に入らなければいいって話ですよね。エンタメって水商売ですから。

――「BanG Dream!」の企画は、声優さんに実際にバンドをやってもらおうという発想からはじまったと思います。企画を軌道にのせるまで、大変なご苦労があったのではないでしょうか。

木谷:彼女たちの練習時間、半端ないですよ。2グループいて、メンバーが10人いますが、そうすると楽器の先生が10人必要なんですよ。月の練習費だけで300万円かかっています。1年で合計3600万円ですからね。バンドは楽器も必要ですし、すごくお金がかかるんですよ。他社では絶対にまねができない企画だと思います。
 「レヴュースタァライト」も、舞台は拘束時間が長いと、響(※ブシロードグループの声優事務所)から苦言がくることも多いです。ただ、本人たちもやる気があるので、それだけ時間をかけたぶん熱がこもったものになるわけです。

――声優さんの心構えも違ってきそうですよね。それだけ作品にコミットしないといけないわけですから。

木谷:「レヴュースタァライト」が普通の2.5次元舞台と大きく違うのは、舞台自体が原作なことです。普通はアニメやゲームが原作になっているので、制作側も原作を意識しますよね。その点、「レヴュースタァライト」は、みんな自由にのびのびと演じられるので、思いきりこの作品を表現するぞというオーラがある。だからこそ、見にいった人の誰もの想像を上回る作品ができたんじゃないかと思います。2回目の公演のときは全通しで見る人が多くて、ユニークユーザーが減って困ってしまいましたけど。

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」キービジュアル

「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」キービジュアル

(C) Project Revue Starlight

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――舞台のファンの方は、全部見たいという人が多いですよね。

木谷:舞台の弱点はそこで、広げるのが大変なんです。僕は再演をする前から、そのことを指摘していて、ちょっと早いかと思いましたが、再演時にはライブビューイングも行いました。今後は、箱を大きくしていくことも考えています。本公演は小さくやって、再演のときはもう一回見るお客さんのことも考えて箱を大きくして楽しむ。そんなふうにもっていければと思っています。

――舞台を見た人は、絶対にテレビアニメも見たくなるでしょうね。

木谷:当然そうなると思います。今年の期待作ですよね。期待作に見えています?

――舞台を拝見できていないのですが、制作会社のキネマシトラスさんは、ずっといい作品をつくられてきているので期待しています。

木谷:キネマシトラス社長の小笠原(宗紀)さん、古川(知宏)監督は、本当にやる気があります。アニメの制作中に舞台を見てもらい、演者からインスパイアされる部分もあると思います。僕は舞台を見ていると眠くなってしまうんですが、「レヴュースタァライト」は眠くなりませんよ。殺陣も激しく、ずっと役者が動きまわっていますから。劇自体もコンパクトに1時間10分にまとめていて、サイリウムを振れるライブパートもあるので、舞台をはじめて見るという方にもお薦めです。

作品情報

少女☆歌劇 レヴュースタァライト

少女☆歌劇 レヴュースタァライト 38

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