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インタビュー 2018年4月20日(金)20:00

種崎敦美&東山奈央、“言葉にならない思い”に息吹を注いだ「リズと青い鳥」 (2)

さらに声優陣を驚かせたのが、キャラクターの変化。今作では、キャラの心情を掘り下げた結果、快活な性格の希美の「隠していた本音」や「新たな一面」が浮き彫りになる。誰も見たことがない希美。その姿に戸惑う声優陣を導いたのは、山田監督の言葉だった。

(C) 武田綾乃・宝島社/『響け!』製作委員会

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東山「希美の印象が大きく変わったので、最初は衝撃を受けましたが、山田監督の話を聞いて消化できました。『この映画は2人の物語だから、(テレビシリーズで焦点を)当てきれなかった部分の解像度をあげていくことによって、粗さがみえてくる』。希美は、テレビシリーズでは、まっすぐで明るい部分だけが見えていたけれど、実はそうではない部分もあった。だから、今までの希美と別人というわけではないんです」

種崎「見たことのない希美がいたので、アフレコでは『みぞれをどう演じよう』ということよりも、『希美はどうなるのだろう』という点が気になっていました。ですが、アフレコ当日に監督が『ユーフォであってユーフォでない、ひとつの独立した映画として作る。一旦忘れるとまではいきませんが、新たな気持ちで』とおっしゃったので、ほっとした。ただ“2人の瞬間”を描いていけばいいんだと思えました」

映画は、みぞれと希美を中心とした現実パートと、童話「リズと青い鳥」パートによって構成される。童話パートの担う役割は大きく、種崎は「現実の世界でみぞれと希美が語っていない部分を、(童話パートに登場する)リズと少女が語ってくれます」と解説。東山は「ストーリーテラー的な要素も担ってくれています。また、このパートが挟み込まれることによって、この作品が特別なものになっていると思います。アニメーションでしか描けない美しさがあるパート」と力説する。

さらに、忘れてはならない要素が「音楽」だ。

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東山「『響け!ユーフォニアム』は、人間ドラマと音楽が合わさることによって感情が増幅されていく魅力があったと思いますが、『リズと青い鳥』もその例に漏れず、音楽の力は大きいです。ミュージカル映画を見ているみたい。足音に合わせて3拍子のリズムで音楽が流れたり、まばたきに音がついていたり。音楽で感情を表現するために、(感情を)敏感にとらえて、音をつけてくださっていると感じました」

この言葉を受け、種崎は「息の音、足音、髪の毛一本一本の繊細さ、絵の動き、ゆらぎ。映画館という空間全部で、『リズと青い鳥』の世界が表現されることによって、本作はさらに真価を発揮するのではないでしょうか」と願いを込めた。

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リズと青い鳥

リズと青い鳥 23

あの子は青い鳥。広い空を自由に飛びまわることがあの子にとっての幸せ。だけど、私はひとり置いていかれるのが怖くて、あの子を鳥籠に閉じ込め、何も気づいていないふりをした。北宇治高等学校吹奏楽部でオー...

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