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インタビュー特集PR 2018年5月12日(土)18:00

“ワクワク感”満載の“真剣勝負” 小林裕介×笠間淳「ガンダムビルドダイバーズ」対談

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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テレビ東京系6局ネットで放送中のテレビアニメ「ガンダムビルドダイバーズ」。ロボットアニメの金字塔「機動戦士ガンダム」から生まれた“ガンプラ”で戦い合う、架空のオンラインゲーム「ガンプラバトル・ネクサスオンライン(GBN)」で、頂点を目指してしのぎを削るダイバー(プレイヤー)たちの激闘を描く物語だ。今回は、新米ダイバーとして「GBN」の世界に飛び込んだ主人公ミカミ・リクを演じる小林裕介と、リクの目標である「GBN」チャンピオンの称号を持つクジョウ・キョウヤを演じる笠間淳に、収録の舞台裏や作品の魅力を聞いた。

――最初に、ご自身が演じている役の第一印象は、どのようなものでしたか。

小林:オーディションでキャラ表を拝見したときの第一印象は「僕の好きな顔だ」でした。リクは、僕が子どもの頃に見てきたアニメの主人公たちを思わせる顔立ちをしているんです。こういう元気なキャラクターを演じたくて声優になったんだ、という初心を思い出しました。ストーリーが進むにつれて、ガンプラに対するひたむきな思いが表れてくるのですが、僕自身リクと同年代の頃は、なにごとも熱中したら止まらないようなところがあったので、自分と重ね合わせることができました。ちなみに、マネージャーが言うには「まゆ毛が似ている」そうです(笑)。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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笠間:確かに(笑)。僕がオーディションでキャラ表を見たときに感じたのは、「凄くカッコイイキャラだ!!」ということと、「これはオーディションでのライバルが錚々たる方々になるぞ!!」ということでした。絶対にキョウヤを演じたい!!ならば僕ならではの何かを提示できなければいけない!と感じました。そう考えた時に、キョウヤのかっこよさだけではなく、面倒見のいい温かさと、ガンプラへの熱い情熱を表現したいと強く思いました。個人の実力や資質だけでなく、フォースの仲間たちの存在に支えられてのクジョウ・キョウヤだと思ったんです。僕自身も、声優仲間やスタッフのみなさんと切磋琢磨していく中で、声優として成立しているんだという思いがあるので、そこで勝負がしたいと考えてオーディションに臨みました。

――リクとキョウヤは、第3話で本格的な出会いを果たしました。小林さんと笠間さん、共演しての手応えはいかがですか。

笠間:僕は心の底から楽しいです。僕は常々イメージだけでお芝居をしたくないと思っていますが、小林くんが、今まさにそこにいるリクとしてお芝居をぶつけてきてくれるので、僕もキョウヤとして自然に接することができます。小林くんには、本当に感謝しています。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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小林:(照れながら)僕は、「プロローグ」のアフレコに参加した時に、この座組みのすばらしさに感動してしまいました。僕とユッキー(役の藤原夏海)は、ほんのわずかな出番だったのですが、笠間さん率いるフォース「AVALON」の面々、ロンメル役の速水奨さんのお芝居が「これは絶対に、いい作品になる」と思わせてくれる収録でした。そしてそれは、リクがキョウヤと出会った第3話で確信に変わりました。「GBN」に対するキョウヤの深い愛情が、心に響いてくるんですよ。それは、笠間さんの心の中に、キョウヤに通じるものがあるからなのだと思います。リクのまっすぐな思いを、包み込むように受け入れてくれるキョウヤとのかけ合いは、本当に心地よかったです。

笠間:第3話で“トランザム”について思い悩むリクとのやり取りが、特に印象的でした。僕自身がキョウヤとして、リクにぶつかっていけたという手応えを感じたシーンです。自分の言葉としてセリフを表現でき、小林裕介という役者との信頼関係も、同時に築くことができたと思っています。

小林:実は「プロローグ」の収録の後に、笠間さんとお酒を飲みに行ったんです。笠間さんに対しては、最初は敬語を使っていたのですが、そこで意気投合してタメ口になりました(笑)。そこで、距離感を詰められたことでの第3話なのかなと思っています。「プロローグ」は、そういった意味でも、大きな意義のある収録でしたね。

――先行公開された「プロローグ」は、キョウヤが「GBN」チャンピオンとして、速水奨さん演じるロンメルと、トッププレイヤー同士の白熱したバトルを展開するエピソードでしたね。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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笠間:僕個人としては、速水さんの胸を借りるつもりで、思いっきりぶつかりたいなと。一方でキョウヤはチャンピオンですから、全力で演じることで“青臭さ”が出ないように心がけることも必要でした。絶えず自分を律しながら必死だったので、「プロローグ」の収録本番のことは、よく覚えていないんですよ(苦笑)。

小林:僕も役者ですから、共演者のみなさんのお芝居から、いいところを取り入れていきたいと常々思っているのですが、速水さんのお芝居にはただただ圧倒されるばかりで、いち視聴者みたいになってしまいますね。お芝居に “年月を感じる”んですよね。言葉ひとつひとつに重みがある。これから先には、リクがロンメルと出会う展開もあるのですが、収録時は身が引き締まりました(苦笑)。

――話は変わりますが、出演に際して、事前に「ガンダム」シリーズの作品を見たり、ガンプラを作ったりはされましたか。

小林:実は、リク役に決まったというご連絡を受けてから、「プロローグ」の収録までに数日しかなかったので、事前の準備はできませんでした。僕はリクと同じように、ほとんどガンプラを作ったことがなかったので、このまま、まっさらな状態で収録に臨んだほうがいいのかなと。4月8日にガンダムベース東京でのイベントに出演することは決まった時には、本当にリクと同じシチュエーションを体験できると思って、ワクワクしていました。

――はじめてのガンダムベースはいかがでしたか。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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小林:想像していたより、ずっと大規模でした。ガンダムベースは作中にもたびたび登場するのですが、収録時には色がついてなかったりするので、スケール感までは伝わってこないんですよ。個人経営の模型店で、(ナナセ)ナナミさんは店長の娘なのかなと思っていたくらいで(笑)。ところが第1話のオンエアを見たら、ものすごく広くて。イベントでここに行くのかと思い興奮しました!イベント当日は、ビルダーズゾーン(組み立てスペース)を控え室にさせていただいたんですが、本当にガンプラファンの方には夢のような空間で、ガンプラ初心者の僕でさえ、また足を運びたくなってしまいました。
 イベント前日は(リクが作ったガンプラである)ガンダムダブルオーダイバーの発売日だったのですが、マーカーの黒と、青2色、光沢トップコートにニッパー、紙ヤスリ……もろもろショップゾーンで買って帰りました。3月30日の先行上映会で「楽しすぎて、散財しないか不安です」と言っていたのですが、実現してしまいましたね(笑)。スケジュールの都合で、ダブルオーダイバーはまだ作れていないのですが、近々休暇をとれそうなので、そこで一気に仕上げたいと思っています。

――笠間さんは、事前に準備をされたことはありましたか。

笠間:僕はリアルタイムで「機動武闘伝Gガンダム」(1994年)を見ていた世代。ガンプラも1/144スケールのHG(ハイグレード)から、1/100スケールのMG(マスターグレード)まで作っていて、SDガンダムも大好きでした。だから、「プロローグ」で「ファンネル!」と叫ばせていただいたのは感無量でしたね。僕はキュベレイが大好きなので、まさか自分が、榊原良子さん演じるハマーン・カーンが叫んでいたのと同じセリフを言えるようになる日が来るとは! と大興奮でした。次は、出撃シーンで「ガンダムAGEⅡマグナム、出る!」と言ってみたいので、綿田(慎也)監督に、ぜひにと頼み込みました(笑)実現出来たら本当に幸せです!「ビルドダイバーズ」を収録していると、いち「ガンダム」ファンとして刺さるところがたくさん出てきます。毎回コーラサワーがどこかにこっそり登場していたり(笑)。

――キョウヤのガンプラ・ガンダムAGEⅡマグナムは、リクのダブルオーダイバーに先駆け、ラインナップ第1弾として早々にリリースされています。すでに作られましたか。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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笠間:作りました! 写真を撮ってTwitterにもアップさせて頂きました。実際にプラモデルを作ってみることで、設定テキストを読んでいるだけでは見えてこない部分が見えてきて、AGEⅡマグナムが“どんなところからでも攻撃に転じることができる、超攻撃型の機体”であるということが実感出来ました。やっぱり自分自身の手で組んだり、立体として目の前にあると説得力が違いますね。作りながら「ここが武器になるのか!」とか「こんな仕組みで変形するのか!」といった驚きがたくさんあり、キョウヤが何を考えてバトルに臨んでいるのかを、改めてつかむことができました。

――笠間さんは、ガンダムベースには行かれましたか。

笠間:4月8日のイベントの時に、僕もこっそり遊びに行ったんですよ(笑)。僕が今まで出演させて頂いてきたイベントは、大人のアニメファンの方々が来てくださることが多かったのですが、「ビルドダイバーズ」の場合は、たくさんの子どもたちが、お父さんに手を引かれながら見に来てくれていたんです。その光景を見て「ビルドダイバーズ」に携わることの意味や幸せを、改めて実感することができました。ガンダムベース自体が、自分が子どもの頃なら狂喜乱舞していたであろう夢の空間ですし、作中にも登場しているので、リクたちに憧れた子どもたちが「ここがリクがガンプラを作っていたところなんだ」って楽しんでくれることを考えると、本当に感無量ですね。「ガンダム」に夢中だった少年時代を過ごした僕が、今度は新しい世代の子どもたちに「ガンダム」を届けることができるなんて、こんなに嬉しいことはありません。

――これまでの収録で、特に印象に残ったシーンはありますか。

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笠間:このインタビューが掲載されるタイミングでは、キョウヤは「プロローグ」と第3話にしか登場していないのですが、第3話の「ワクワクした」というセリフが印象的です。敗北を経験しながらも、仲間たちに支えられてチャンピオンにまでのぼり詰めた、今のキョウヤを体現する一言だと思います。僕は、キョウヤは、小さい子どもたちが抱く憧れや、熱中する気持ちを持ち続けて、そのまままっすぐ大人になった人間だと思っています。そんなキョウヤが、かつての自分を思わせるようなリクに、親のような目線から……というと少し語弊がありますが、「ワクワクしてほしい」「ワクワクして、ここまで来い」という思いをぶつけるこのセリフは、大好きな一言です。今後はシビアな展開もあるかとは思いますが、キョウヤの「ガンプラ楽しもうぜ!」という情熱を、大切に演じていきたいと思っています。

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小林:各話完結の作品なので、1話ごとにリクが思うことがあり、どのゲストキャラクターの言葉にも刺さるものがあるので“ここが”というのは、とても難しいのですが……。そんな中でも、個人的にはタイガーウルフの登場回、第4話「霊山の虎狼」がお気に入りです。「GBN」はゲームなので、その中でのリクたちは疲れない。そうしたことをタイガさんは、鋭い掌底や蹴りとともに教えてくれるのですが、ダイバーたちはガンプラ作りだけではなく、それぞれにさまざまな形の“強さ”を携えて頂点を目指しているんだなということを実感したエピソードでした。みんなが同じではなく、個性や異なる信念をもって戦っているところが、とてもおもしろいです。

笠間:僕は第4話には出演していないのですが、「Gガンダム」世代としてはたまらない回でしたね。

小林:僕自身、体育会系で空手を修めたりもしていたので、タイガさんの精神は嫌いじゃないです(笑)。

――ここまでの展開の中で、特にお気に入りのキャラクター、気になるキャラクターはいますか。

小林:サラです!

笠間:俺も!!

小林:そこは同じ「AVALON」のエミリアとか言っとこうよ!(笑)

笠間:うーん……やっぱりサラ。今の収録段階でも謎だらけでミステリアスだし、凄く魅力的ですね。

小林:アフレコ中に感じるのは、かわいらしさの中に漂う謎の色気ですね。それが、ミステリアスな魅力に拍車をかけている。

笠間:そうそう! そこはもう、照井(春佳)さんのキャラクター作りの妙ですよね。ゲストモードのハロでログインして「かわいいかわいい」ってやってもらいたいなあ……。

小林:僕は、第1話の「諦めないで。あなたのガンプラは、まだ諦めてない」を10回くらい見返しました(笑)。本当に、この説得力はなんなんだろう。いつか、最高の笑顔を見せてもらいたいですね。

笠間:すごくわかる……。

小林:あとはユッキーかな。リクにとっては、ガンプラバトルを始めることになったきっかけを作ってくれた親友で、心の支えですから。心の底から楽しさを共有できる友だちって貴重ですよね。

笠間:男として憧れるのはオーガです。一見悪役のように見えますが、羽多野渉さんのお芝居も相まって、信念を持った、男気のあるカッコいいキャラクターだと思います。今後どんなふうにストーリーに絡んでくるのか、とても楽しみですし、応援したくなりますね。

――では、最後におふたりが感じている「ガンダムビルドダイバーズ」の魅力を教えていただけますでしょうか。

小林:「ガンダム」というシリーズの中で、ガンプラをテーマにした「ビルド」シリーズは、生命のやり取りがないという珍しい作品です。安心して見ていられる一方で、バトルは真剣勝負。その「負けられない、負けたくない」という心のぶつかり合いは、ゲームだからと軽くならず本当に命を懸けているくらいにみんなが全力です。僕自身、明るく楽しい中にも、攻める時は攻める、というメリハリを楽しんでいます。

(C) 創通・サンライズ・テレビ東京

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笠間:「ビルドダイバーズ」の「GBN」の世界は、もしかしたら近い未来に実現するのかもしれないと感じさせる世界です。今、現実ではご存知の通りVRが発達し、その技術もどんどん進歩しています。その技術の目覚ましい進歩は「GBN」のようなゲームがリリースされる未来にも確実に繋がっていると思います。「ビルドダイバーズ」は、僕にとっては想像できる未来の1ページなんです。視聴者のみなさんにも、実現しうる未来としてこの作品を楽しんでいただき、「いつかガンプラに乗って戦うことができるかもしれない」という憧れを抱いていただけるとうれしいですね。我々も、そんなワクワク感をもって、作品に向き合っていきたいと考えています。

――本日はありがとうございました。

ガンダムビルドダイバーズ」は毎週火曜夕方5:55~テレビ東京系6局ネットにて放送中!
「ガンダムファンクラブ」「あにてれ」では、毎週火曜夜7時より、「アニメ公式サイト」「Youtube」では、毎週水曜正午より第1話が常時無料、最新話が一週間無料で配信中!

ガンダムビルドダイバーズ」の第1話から第13話までを収録したブルーレイボックスIは、9月26日発売。ガンダムファンクラブプレミアムバンダイバンダイビジュアルクラブでは、初回生産限定のハイグレード版も販売される。限定ガンプラ「HG 1/144 ガンダムダブルオーダイバー[ゴールデンダイブスパークル]」や、カードダス30周年記念特製カードダス「GUNDAM BUILD DIVERS CARDDASS COLLECTION SET VOL.1」(10枚予定)、作品解説やスタッフインタビューなどを収録した特製ライナーノート「GUNDAM BUILD DIVERS SPECIAL ARCHIVE VOL.1」(48ページ予定)が付属し、価格は3万円(税抜き)。ガンダムファンクラブでの予約者には、同梱の限定ガンプラと合わせて楽しめる仕組みが盛り込まれた、作品にちなんだデザインの会員限定段ボールで配送される。

作品情報

ガンダムビルドダイバーズ

ガンダムビルドダイバーズ 17

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