2020年10月16日(金)19:00
【「鬼滅の刃」2本立てインタビュー】下野紘&松岡禎丞、汚い高音も雄叫びも唯一無二 “先輩後輩トーク”はそろって大照れ (2)
善逸と伊之助は「仲良くなったのが1番の変化」(松岡)
炭治郎も2人を放置?「善逸しか伊之助を止めてない」(下野)
――テレビシリーズから劇場版までを振り返って、善逸と伊之助の関係はどのように変化したと思われますか?
下野 仲良くなったんじゃないですかね。
松岡 それに尽きますね。
下野 テレビシリーズでは(禰󠄀豆子が入っている)箱を守る善逸と、そんな善逸をボコボコにする伊之助という、最悪の出会いでしたから。そこからともに戦い、ともに傷をいやし、ともに“修業”をしてきた。そういった流れを経て、仲良くなりました。 ※禰豆子の「禰」の正式表記は「ネ+爾」
松岡 やっぱり、仲良くなったのが1番の変化ですよね。最初が衝撃的すぎたので。あんなことがあったら、普通「ごめんなさい」のひとつでも言ってもらわないと気がすまないですよね。でも善逸の優しさで、伊之助を受け入れて、その後、苦楽をともにするという。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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下野 テレビシリーズの最後では、列車からおいていかれそうになる善逸を、伊之助が引き上げてくれました。あと(劇場版の予告編第1弾では)列車から飛び出そうとする伊之助を、善逸はずっと止めてるんです。ほったらかしたりしないで、ずっと止めてる。(しみじみと)仲良くなったねえ(笑)
松岡 機能回復訓練が終わって、無限列車に行く前におにぎりをもらうシーンでも、もらった直後におにぎり食べようとする伊之助を善逸が止めてましたね。
下野 (善逸が伊之助に)「今食うの!?」って(笑)。

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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松岡 伊之助が「うるせえ!」って言ったら、善逸が「うるせえじゃねんだよ!」という(笑)。あれもケンカじゃなくて、じゃれてる感じでしたね。でも、前の伊之助だったらあの時点で善逸をぶん殴ってますよ。
下野 そうだね。あと、炭治郎も「もうこの2人は大丈夫だ」って思ったんでしょうね。2人のそういうやりとりを止めないもんね。伊之助のことを全然止めない。
松岡 そうなんです、伊之助のことを止めないんですよ。
下野 あんなに周りをよく見ている心優しい炭治郎が、2人のいざこざに関しては、まったく口出ししなくなってきちゃったね。
松岡 今までだったら「やめろ!」と言ってるところです。
下野 今気が付いた! 無限列車でも善逸しか伊之助を止めてない!
松岡 そうなんですよ(笑)
下野 ひどい炭治郎だ……(笑)。
先輩・下野は“癒し柱”、後輩・松岡は“熱柱”
照れまくりの、先輩後輩トーク!
――おふたりは同じ事務所の先輩後輩ということで、お互いを「『鬼滅の刃』の現場における〇〇柱」に例えるとしたらなんでしょう?
松岡 下野さんは「癒し柱」です。
下野 (笑)
松岡 やっぱり下野さんがいる現場って、みんな楽しいんですよ。アフレコでは「この人がいれば大丈夫」と思える現場にしてくださるし、休憩中も楽しい。だから、自分もありったけの熱量をもって演技をすることができます。面倒見がよくて、頼りがいのある先輩という意味でも、キャスト表に下野さんの名前があると「あ! これは良い現場になるぞ」と思うんです。ムードメーカー的な意味合いでも下野さんは「癒し柱」です。

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下野 この質問、恥ずかしいですね……(笑)。松岡は「熱柱」ですね。どのキャラクターに対しても、どの作品に対しても、そして声をあてるということに対して、情熱が半端ない。「このキャラクターって、こういう生き方をしてきたら、こうなんですよね」というところまで、すごく真剣に考えて、突き詰めて演じています。そういった熱量は見習うべきだなと思います。あと、何に対しても全力。常に全力で……。
松岡(恐縮するあまり、下野と距離をとりはじめる)
下野 松岡がどんどん離れていく!(笑) どんな仕事も真剣で、一生懸命考えている松岡がいるからこそ、僕もその熱量についていかなければいけないなと感じています。
松岡 (恐縮しながら)ありがとうございます。
――主演の花江さんは、おふたりから見て何柱でしょうか?

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松岡 個人的な見解ですが、夏樹は「堅柱」だと思います。堅実の堅。生き方であったり、演技の仕方であったりを、我々が想像する以上にちゃんと考えているんです。いろんな面から見て、尊敬の意しかありません。
下野 猫柱と言いたいところだけど……「まとめ柱」ですね。特に「鬼滅の刃」では、ラジオやイベントなど、いろんなところで最後にきれいにまとめてくれます。収録でも、ベテランから若手まで、みんなをまとめてくれる。スタッフさんとキャストの間をつないで、まとめてくれるのも花江くんです。そういう意味で「まとめ柱」ですね。
――ちなみに花江さんは、下野さんのことを「カラアゲ柱」、松岡さんのことを「ハンバーグ柱」とおっしゃっていました。
松岡 えー! なんで!?(笑)
下野 要するに2人とも肉ですね。揚げた肉か焼いた肉かってことですね(笑)。
松岡 (笑)
作品情報
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炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助が無限列車に乗り込むシーンで終了したテレビシリーズ最終話から繋がる劇場版。
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