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インタビュー 2021年4月9日(金)19:00

日笠陽子×小西克幸×林原めぐみ「SHAMAN KING」が今よみがえる意味 (2)

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

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――小西さんが演じる阿弥陀丸は1話から登場しています。日笠さんと一緒に演じられて、いかがでしたか。

小西:僕は特に相談はされていないんですけど――。

日笠:すみません(笑)。

林原:ざまあみろ(笑)。

小西:日笠さんから「三間さんって、どんな人ですか」と聞かれたのを覚えています。三間さんの現場はこれが初めてだったそうで。

日笠:レギュラーでお会いするのは初めてだったんです。

林原:あ、そうなの? 何度もやっているのかと思ってた。

小西:僕も同じように思っていたから、意外な感じでした。

林原:それはそれでいいね。

小西:三間さんは作品づくりにとことん付きあってくれる方だから、聞きたいことは全部聞いて、とにかく自分の芝居をぶつけていけばいいじゃないのって話をしたと思います。

日笠:お世話になりました。

小西:いえ、とんでもない。僕もそうなんですけど、収録ではかまえてしまいがちなんですよね。作品や役に向きあうときにかまえちゃうとガチガチになって、そうなると自分が思っていることや芝居でやりたいことがだせなくなってしまう。自分の世界もどんどん小さくなるし、それはすごく嫌だなと思っていて。

林原:そうは見えないのにね。

(C)武井宏之・講談社/SHAMAN KING Project.・テレビ東京

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小西:ほんっと小心者なんですよ(笑)。日笠さんもそういうところがあるのかなと思って、「あんまり気にしなくていいんじゃないの」と。今の話は、葉君の「なんとかなる」という言葉と一緒で、僕自身がいつも自分に言い聞かせていることでもあるんですけどね。
 第1廻で葉とやりとりしたとき、さっき日笠さんは自信がないようなことを言われてましたけど、僕のなかでは「あ、葉君だ」と素直におちてきた感覚がありました。第1廻で阿弥陀丸の話は喪助のところまでいって、最後に阿弥陀丸は「お供させていただき申す」と葉君に言いますが、僕自身も「葉君についていきたい」と第1廻が終わったときに思って。

日笠:(感謝の表情で)ポロポロ……。

小西:20年前に一度アニメ化されていて、今回ほぼキャストが変わらないなかで日笠さんが葉君を新たに演じるにあたってプレッシャーなどいろいろあると思います。ただ僕からすると、座組も座長も違いますし、監督をはじめとする新たなスタッフの方々とみんなで新しく「SHAMAN KING」をつくっていこうという気持ちで臨んでいる感覚があります。なので、第1廻のときは、今後どうやって葉君たちと関係性を築いていけるんだろうとすごく楽しみになりました。

――あらためて阿弥陀丸を演じられるさい、何か考えたことはありましたか。

小西:なんにも深く考えてないですね(笑)。前がこうだったからこうしなきゃいけないとか、そういう小難しいことは考えてなかったです。といいつつも、やっぱり一回演じていると自分のなかに残っているものがどうしてもあると思うので、そこに肉付けしていくなかで新しいものをだしていければなと。前のアニメシリーズから20年たっていますから、ちょっとは僕もアップグレードしてないと(笑)。こいつ20年たっても全然上手くなってねえなって思われても嫌ですから。

林原:いやいや、「上手いって何?」って感じじゃない?

小西:たしかにそうですね。阿弥陀丸をどう演じるかというより、僕自身のスタンスが変化しているのかもしれません。20年前はすごい先輩たちにかこまれながら、頑張らなきゃいけないって気持ちが強かったですけど、今はどちらかというと楽しくアフレコをして、「SHAMAN KING」という作品をみんなでつくっていきたいなという思いのほうが強いです。たまに楽しくやりすぎてしまって、三間さんから「(阿弥陀丸なのに)ちょっと上から葉君に言ってるよ」と指摘されて、「あ、たしかに今そうなってる」みたいなこともあるんですけど(笑)。

林原:そういうのが出ちゃうことあるよね。でも、それが音響監督の演出が入るってことですから。

小西:そういうところはちょっと気を付けながらやらせてもらっています。

――アンナは第2廻のラストから登場します。新たに演じるさい、どんなふうに思われたのでしょうか。

林原:第2廻のアフレコからちょっと戻りますけど、最初に葉、阿弥陀丸、ハオ役の(高山)みなみちゃんの4人でPVの声を録ったんですよ。そのときに初めて葉の声を聞いて、会うのも初めましてだったんだよね。

日笠:そうでした。

林原:そこで日笠ちゃんの一声を聴いたとき、「ああ、20年経って新しい葉が降臨したなあ」と。私のなかでもノンストレスでしたし、アンナとしてこの子をもう一回見守っていくんだなという気持ちに満たされたのを覚えています。
 私自身のことでいうと、前のアニメから20年のキャリアを重ねていますが、アンナは成長しているわけではなく、あの世界では時がとまっています。今回のアニメでも先の話で彼女の強さや恐ろしさが分かるのですが、序盤から、彼女の過去を知っているからこその、強さをのせるのではなく、彼女の幼さやピュアさみたいなものを手放さないようにしようと思っていました。

――前のアニメシリーズに続いて、本作でも林原さんがオープニングとエンディングを担当されています。

林原:時代というか20年という時間を考えると、もう私じゃないんだろうなというのが正直なところでした。ただ、武井先生からのご依頼ということもあって、それは真摯にうけとめて担おうと思いつつも、でもやっぱりみんな「Over Soul」(前のアニメシリーズの前期オープニングテーマ)が好きだよなあ……と。オープニングの曲はコンペで100曲近く集まって――(担当者から聞いて)約200曲だったそうです。

小西:200曲……!

日笠:ひえー。

林原:そのなかからある程度選んでもらったんですけど、「Over Soul」の影を感じるものや、まったく違う線のものでかっこいいんだけれど、なんというか憑依合体という意味での“オーバーソウル”が見えなくてほうけていたところ、「Over Soul」を作・編曲した(たかはし)ごうさんが1曲すごいのをあげてくださって。
 「Over Soul」から20年経ったときに、今の子たちに向けるのか、かつてのファンに向けるのかみたいなところでみんな非常に迷っていたところに、その迷いを寸断しながら継承もされていて、今におとすべき曲になっていると感じたのでこれだと。
 ただ、そこから歌詞がずっとでてこなくて、ここまで詞がでなかったのは私のなかで本当に珍しいことでした。日笠ちゃんの苦労とはまた違うかもしれないけれど、過去の自分を超えなきゃと思っていたみたいです。そうした気持ちを逃がそうと自分でスライムをつくって、それをいじりながら逃避していました。

小西:スライムってつくれるんですか。

林原:洗濯のりとかでつくれるのよ。自粛中にYouTubeをいっぱい見てスライムづくりにはまって、ブニブニブニブニずうっといじっていたら、「神様ってこうやって人をつくったのかしら」なんて思って、そこから誰から頼まれたわけでもなく、ただ自分が楽しいと思うことをやろうと思いはじめて。超えるとか思っているから駄目で、「Northern lights」(※前のアニメシリーズの後期オープニングテーマ)をふくめてアダムはもういるんだから、今度はイブをつくろう。そんなふうに自分のなかのうがった気持ちが全部はじけとんとんだときにパッと「越えて行こう君と」という言葉が浮かんできました。それは「Over Soul」を超えなきゃと思っていたときには使えなかった言葉で、それが曲のどあたまにくるのはいろんな意味で真理だなと思って、そこから「Soul salvation」の歌詞ができました。

――エンディングは、初めて聴いたとき驚きました。

林原:今はネットを中心に音声合成ソフトでつくった曲がたくさんありますよね。そういうテイストの曲にしたのはいろいろな意味があるんですけれど。ああいう曲には、人にはだせない速さや音程の高低差があって憧れますが、ダイレクトだなと思うときがあるんです。普通は心で味わいながらじわじわきて、それが自分の一生の記憶のように脳にすりこまれる感覚があるんですけど、音声合成ソフトでつくった曲は心をとおさずに脳に直接刺激がいっているというか。「なんか泣けちゃう」「なんか怒りが共鳴する」とまず脳で感じて、あとからそれが心にしみてくる逆パターンのような気がして。音声合成ソフトでつくった曲は面白いし、格好よくて素敵なんですけど、聴く人間は人以上でも人以下でもありませんから、それにあわせてずっと心拍数をあげられるわけじゃないから、ずっとだと、無意識下で疲れちゃうかなと思って。そんなふうに感じていたこともあって、エンディングの「#ボクノユビサキ」では、私が音声合成ソフトのふりをして歌って、最後のところでほんとの肉声をいれたら聴く人は突然の人間感にビックリするかなと。自分は人間だったっけ……という所まではいかなくても、AIではできないことをやってみようという試みで、そういう意味では声優の私らしい1曲だと思います。

――お話を聞きながら、「SHAMAN KING」の根底に流れるテーマに通じるものがあるなと思いました。

林原:そうですね。みんな、どこか早すぎて、置いて行かれて、寂しいいのかな……って。あきらめのようなものもいっぱいあって、でもそういった歌もある意味叫びだからね。だからこそ音声合成ソフトの曲には大人に怒るものや、全部終わらせたい、みたいなものがあるのかもしれません。今の話とは別に、みんなが「歌ってみた」をやってくれたらうれしいですし、作品と一緒に楽しんでもらえたらとも思っています。後半、早口も頑張ってるよ。

――最後に、皆さんが感じられている「SHAMAN KING」の魅力と、今後の見どころについてうかがって締めさせてください。

日笠:20年前に前のアニメシリーズを見ていたとき、新しいキャラクターがでてくるときに、すごくワクワクしたんです。今回のシリーズはほとんど毎話に新しいキャラクターがでてくるんですけど、その登場したときの一声を聴くと「きた!」と感じてもらえるんじゃないかと。「SHAMAN KING」が戻ってきたことを実感してもらえる瞬間のひとつだと思いますので、新たなキャラクターの登場を楽しみにしていただきたいです。
 「SHAMAN KING」を初めて見る方、前のシリーズから見ている方、皆さんそれぞれいろいろな思いがあると思います。見てもらうことが私のいちばんの目標で、見ないという選択をとってほしくないなと願っています。私らしい葉を演じているつもりですので、ぜひ皆さん見てください。

小西:(日笠さんと同じ)です!

一同:(笑)

――こういう質問は、あとにいくに従って言うことがなくなっていくので恐縮です。

林原:あとにって2番目でしょう(笑)。これが10人以上いたら分かるけど。

小西:(笑)。いや僕はもう単純に、ほんと楽しんでいただきたいですね。「SHAMAN KING」を連載当時に読んでアニメも見ていた方、漫画は読んでいたけどアニメは知らなかった方、いろんな方がいらっしゃると思いますが、まずは見ていただきたいです。それで、そのまま継続して見ていただけるのがいちばんうれしいんですけど、なんとかなりませんかね……っていう。
 僕は「SHAMAN KING」にでてくるキャラクターたちがみんな好きで、どのキャラクターも自分でいていいんだって思えるところが大好きなんです。この作品はいろいろな見え方があるはずですので、皆さんなりの見方で楽しんでもらえると思います。とにかくみんなで見てください。お願いします。

――最後に、林原さんからお願いします。

林原:あえて前のアニメシリーズから引用しますが、「正義のその奥に闇がひそんでいる」という言葉を「Over Soul」で使いました。20年前と比べてSNSが当たり前になった今の世の中では、いろいろな物事を指先ひとつで否定も肯定もできるようになりましたよね。「SHAMAN KING」がこの時代によみがえった意味は、そこにもあるんじゃないかなと思っています。
 原作のある作品がアニメ化されると、「あのシーンはカットか」とか考察ふくめ、プラスの言葉もマイナスの言葉もとびかいます。そのときの指先の使い方――自分は正義だと思って発する言葉がどんな影響をもたらすんだろうか――「SHAMAN KING」はそういうところまで省みることのできる作品だと思っています。正義は必ずしも正義ではないことが、この作品のなかでいくつも描かれていて、葉たちの戦いはそのぶつかりあいでもあります。SNSに言葉を投じることが悪いということではなくて、その指先の使い方を自覚することが大事なのではないか。エンディングテーマのタイトル「#ボクノユビサキ」は、そんなところにもちょっと引っかけています。人の涙をぬぐうこともできる指先だし、人を抱きしめることもできる手のひらだけど、それで人を傷つけることもできてしまう。そういう意味で、今よみがえるべき作品だったのではないかと思っている……という大人な意見でした。

日笠:めぐさんのコメント、魂がこもっていて泣ける――。

小西:俺のコメントは魂がこもっていないっていう。

一同:(笑)

日笠:なんか緊張しちゃって、上手くしゃべれなかった気がします。

林原:上手くって思うから苦しくなっちゃうんだよ。楽しかったから、いいのいいの(笑)。

――第3廻以降のオンエアも楽しみにしています。今日はありがとうございました。

アニメハック公式Twitter、フォロー&RTプレゼントキャンペーン
<賞品>
日笠陽子さん、小西克幸さん、林原めぐみさんサイン色紙、1名様
<応募期間>
4月9日~5月30日23:59
<応募方法>
1.アニメハック公式Twitterをフォロー。
2.公式Twitterがツイートした、プレゼント告知のツイートをRT(リツイート)。キャンペーン終了までフォローを外さないようご注意ください。
対象ツイートはこちら⇒ https://twitter.com/animehackcom/status/1380461749602766848
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SHAMAN KING

SHAMAN KING 33

『SHAMAN KING』。それは、森羅万象を司る星の王。神や霊と交流できる「シャーマン」と呼ばれる者達が、500年に一度「シャーマンファイト」でその座を争う。そんなシャーマンの一人である少年・...

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