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ニュース 2026年2月26日(木)18:00

第4回新潟国際アニメーション映画祭、長編部門グランプリは「アラーの神にはいわれもない」、IndieBox部門スワン賞は「オートカー」

長編部門は世界59カ国から計274作品が集まった

長編部門は世界59カ国から計274作品が集まった

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2月20日から新潟市で開催された第4回新潟国際アニメーション映画祭が25日に最終日を迎え、コンペティション部門の授賞式が行われた。長編部門グランプリは「アラーの神にはいわれもない」(ザベン・ナジャール監督)、IndieBox部門の最高賞スワン賞は「オートカー」(シルビア・シュキウォンツ監督)。

本映画祭のメインプログラムである、コンペティション部門(長編、IndieBox)は、世界59カ国から計274作品(長編部門49作品32の国と地域、Indie Box部門は225作品59の国と地域)の応募があり、長編部門は7作品、Indie Box部門は、2プログラム計10作品がノミネートされた。

「アラーの神にはいわれもない」

「アラーの神にはいわれもない」

©Creative Touch Studios

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長編部門グランプリを受賞したザベン・ナジャール監督作「アラーの神にはいわれもない」(ベルギー・カナダ・フランス・ルクセンブルグ/77分/2025)は、コートジボワールにある故郷の村を離れ、叔母を探す旅に出た10歳の少年が、少年兵として働き、西アフリカの国々の内戦と少年兵の実態を描く物語。

今年の審査員で、インディーズアニメーションスタジオ「Rocketsheep」創設者のアヴィッド・リオンゴレン氏は「この作品は、私たちを笑わせてくれて、泣かせてくれて、そしてわたしたちが想像できなかった人の人生を見せてくれました。素晴らしい音楽と物凄くいいアニメーションが詰まっていました」と評した。

ナジャール監督の来日はかなわなかったが、「グランプリ受賞を大変光栄に思います。アマドゥ・クルマの小説が私たちの心に響き、悲しいことに今も響き続けています。世界中で多くの子供たちが、紛争の中で利用され、搾取されているのです」と、コメントを寄せた。

「ニムエンダジュ」

「ニムエンダジュ」

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長編部門の審査員賞はタニア・アナヤ監督の「ニムエンダジュ」(ブラジル・ペルー/85分/2025)。アマゾンの先住民族グアラニー族から「ニムエンダジュ」として洗礼を受け異文化研究に一生を捧げ、40年間、先住民と暮らしたドイツ人社会科学者カート・ウンケルを描く。

審査員の欧州文化機関連合(EUNIC Japan)会長ホセ・ハビエル・フェルナンデス・ディアス氏は「この映画はアニメーションの概念そのものを押し広げています。闘争や抑圧、歴史的人物の持つ矛盾といった普遍的なテーマを高度な技法で見事に語っています。素晴らしいデビュー作品になっています」と選出理由を語る。

アナヤ監督は「このような賞をいただけてとても嬉しく思いますし、有意義な日々になりました。この賞は私だけでなく私のチーム全体のものですし、同時にここにいる作品を作った同僚(ノミネート監督)の皆さんとも共有したいと思います」と喜びを語った。

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Indie Box部門スワン賞「オートカー」(ベルギ―・フランス/17分/2025)を、日本人審査員の早川千絵監督(「ルノワール」)は「幻想的で素晴らしい作品です。バスに乗るという一人の子どもの旅が、様々な比喩的表現含んだマジカルリアリズムな冒険へと変わっていきます。素晴らしいアイデアと視覚的メタファーにあふれており、他のどの映像表現でもできないことをアニメーションが特別な役割を担って可能にしていることを示しています」と称える。

「オートカー」

「オートカー」

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シルビア・シュキウォンツ監督は「この賞は私たちにとって大変意味あるものです。この物語が審査員の皆さまの心に響いて評価してくださったことを光栄に思います。才能ある献身的なチームと共に4年6カ月の歳月を費やして制作しました。1990年代に移民だった私自身、そして私と同じような経験をした今は大人であるかつての子供たちにとって、この映画は必然でした」と喜びのコメントを寄せた。

©LEE Sasha, KIAFA AniSEED

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Indie Box 部門審査員賞は韓国のイ・サシャ監督「ザ・ポップスター・ウォーター・ディアー・アンド・アイ」に、新人賞ゼングレヒトシュターター賞は、ロシアのウクライナ侵攻をテーマとしたナタリア・ミルゾヤン監督作「ウィンター・イン・マーチ」に贈られた。

©Rebel Frame, ArtStep-studio,The Estonian Academy of Arts, Black Boat Pictures, White BoatPictures 2025

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アニメーション文化の発展に寄与し、制作の未来を切り開くスタジオおよびプロデューサーの仕事を顕彰する大川博賞では、制作会社ロックンロール・マウンテンの岩井澤健治監督にトロフィーが授与され、「今回スタジオにいただける賞ということで、ロックンロール・マウンテンは、自分が監督やりながら代表として会社も運営しており、二足のわらじで大変でしたが、スタジオに評価をいただけて非常に嬉しいです。スタジオ自体はできてから2年半くらいと会社もスタッフも若いので、またもう一度この賞をいただけるように頑張ります」とさらなる飛躍を宣言した。

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今年は、運営体制を新たに新潟県新潟市の古町地区・万代地区を中心とした施設、劇場(NEXT21新潟市民プラザ、新潟日報メディアシップ、シネ・ウィンド、開志専門職大学)で行われ、全50の上映と企画(ティーチイン、開会式、閉会式、レセプション、グランプリ上映は除く)を実施。アニメ世界を志す若者を国内外から招待する人材育成プログラムは12カ国から29名が参加した。

国内外のアニメーションのファンのみならず地元の観客の参加や地元の小学校が探求授業として参加し、東京や他地域、休日、祝日には子ども連れの親子も多く見られ、満席のプログラムも見られた。前年に比べてプログラム数は減少したにも関わらず、映画祭総動員数は3万4368名となった(前年度3万0544名:前年比 113%*公式発表速報値)。

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花角英世新潟県知事は「新潟県はこれまで数多くのクリエイター、漫画家を輩出しており、アニメや漫画に関する学校、制作会社も充実しており、アニメに親しむ土壌がある。映画祭はこうした新潟の強みを世界に発信する、 貴重な機会であり、この新潟で人材を育成する役割も期待している。この映画祭で、多くの方が、 刺激や出会いを得て、次の新しい作品、新しい交流に繋がっていくこと期待したい」と話した。なお、第5回新潟国際アニメーション映画祭は2027年3月19日から24日に開催されることも発表された。

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第4回新潟国際アニメーション映画祭 0
開催日
2026年2月20日(金)
場所
新潟県

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