2026年4月17日(金)10:00
「パリに咲くエトワール」冒頭11分の映像を披露 リサーチャー・白土晴一の時代考証コメントも
公開中の劇場アニメ「パリに咲くエトワール」の本編冒頭映像(約11分)がYouTubeで披露された。あわせて新たな場面写真と、リサーチャー・白土晴一からのコメントも披露されている。
同作は、「ONE PIECE FILM RED」の谷口悟朗が監督、「魔女の宅急便」の近藤勝也がキャラクターデザイン原案、「きみの色」の吉田玲子が脚本を手がけたオリジナル作品。1900年代初頭のパリを舞台に、困難な時代にあっても諦めることなく星(エトワール)に手を伸ばそうとする、画家志望のフジコとバレエに心ひかれる千鶴、2人の日本人少女の物語が描かれる。
本作の舞台は、今から約100年前の第一次世界大戦前夜。さまざまな文化が花ひらいたベル・エポックの時代を描くにあたり、作品の設定考証を幅広く手がける白土晴一がリサーチャーとして参加し、当時の街並みや人々の暮らしを調べたうえで作品の描写に活かされている。
白土からの時代考証に関するコメント全文は以下の通り。
●フジコの叔父・若林が持つカメラについて
横浜のゲーテ座で若林が持っているカメラは、明治37年に発売された「チャンピオン手提暗函」をモデルにしています。日本の国産カメラの中でも最も古いものの一つで、日本カメラ博物館様のご協力で実物を撮影させて頂きました。しかし、実際にどうやって持って撮影するかなどはよく分かりません。そこで構造や形状が近そうな当時のカメラ「Brownie No. 2」などの資料から、持ち方や撮影の仕方などを推測しました。
●継田家について


継田家ですが、高田馬場の周辺と設定しました。明治の高田馬場は1910年(明治43年)に鉄道院山手線「高田馬場駅」が開業したばかりで、落合崖線沿いには金持ちの別邸などもある自然を残した邸宅街。家のモデルは文豪・夏目漱石が晩年に住んだ邸宅で、特に継田父がいる部屋は、門下生が出入りしたとされる漱石の書斎「漱石山房」などを参考にしています。しかし、和室に洋式の家具が配置された和洋折衷的なレイアウトにするため、細かい部分は複数の幕末、明治の建築を組み合わせたものになっております。
●パリの風景


千鶴がパリを散策しているシーンに出てくる橋は、1900年のパリ万国博覧会に合わせて建設された、四隅に巨大な記念柱(ピュロン)のあるアレクサンドル3世橋。ベルエポックの絶頂を象徴するような豪華絢爛なセーヌ川の橋なのですが、次に何やら大きな船が出て来ます。これは洗濯船(Bateau-Lavoir)と呼ばれる共同洗濯場で、女性たちが川水で衣類を洗って、2階でそれを乾かす場所でした。その次のカットの右下に洗濯物をたくさん抱えた洗濯婦が描かれています。ベルエポックの絢爛たる橋でも、すぐその下に庶民の生活が溢れているという描写になっております。
作品情報

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20世紀初頭のパリ。そこに日本からやってきたふたりの少女が暮らしていた。一人は、夫を支えるよき妻となる将来を望まれながらも、画家を夢見るフジコ。もう一人は、武家の家系に生まれ、ナギナタの名手なが...
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