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特集・コラム 2022年5月26日(木)19:00

「魔法使い黎明期」梅田修一朗 原作者が「難しい」と語る主人公セービルに全力で向き合う

(C)虎走かける・講談社/魔法使い黎明期製作委員会

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放送中の「魔法使い黎明期」は、魔女と魔法が完全に受けいれられていない世界が舞台。魔法学校の生徒セービルは、魔法の有用性を広めるための危険な特別実習に仲間たちと挑む。
 梅田修一朗が演じる主人公セービルは、原作者自ら「難しい」と語る、記憶を失って感情の起伏にとぼしいキャラクター。どんなアプローチで役と向き合ったのか収録を振り返ってもらった。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)

――セービル役に決まった経緯を聞かせてください。オーディションをうけられたのでしょうか。

梅田:セリフを録音して送るテープオーディションのかたちでうけました。話をいただいてすぐに原作を読み、自分のなかでセービルがどういう役かを考えながら収録したのですが、オーディション原稿に原作者の虎走かける先生から「難しいキャラクターです」というメモがついていたのが印象的でした。
 セービルは感情はあるけれど、それを表にだす手段を知らない男の子です。やりすぎてはいけないというか、どれだけ彼の感情を表現するかを考えながら頑張って収録しました。

――オーディション原稿には、どんなセリフがあったのでしょう。

梅田:1話冒頭にでてくる「僕は、思い出せずにいる」からはじまるセリフはありました。他のキャラクターとやりとりするセリフなどもあり、5話で危機的状況のなかゼロ先生こと泥闇の魔女と対峙して「あなたは僕にふさわしくない」と言うセリフもありました。今振り返ってみると、セービルの感情がいちばん落ち込んでいるときと、感情をだして自分の意志をハッキリと伝えるところの両方があったのかなと思います。
 いろいろな方のテープがあったなかで梅田のセービルがいちばん自然なかたちだったと収録の最初のほうで言ってもらえたのは思い出深く、うれしかったです。

――1話の収録はいかがだったでしょうか。

梅田:オーディション原稿にもあった自分のセリフから物語がはじまることに責任感のようなものを感じて、緊張していたのを覚えています。セービルは感情をはげしく出すキャラクターではありませんが、自分のなかではカロリーを使って全力で収録にのぞみました。

――音響監督からのディレクションなどで印象的なものがあったら教えてください。

梅田:口がまわっていなくてセリフが言えていないとかでないかぎり、お芝居面で「それはセービルではない」と言われたことは、あまりありませんでした。自分としては意外だったので、しっかり確認したいなと思い、1話か2話の収録のあと、音響監督の本山(哲)さんに「現状どこか気になる部分はありませんか」と伺ったんです。そうしたら、「今のままでセービルはできていると思う。セービルと一緒に成長していくように、そのままやってもらって大丈夫」と言っていただけました。
 5話の泥闇の魔女と対峙するところでは、「ここはもうセービルなりに感情をだしていいから」と言っていただいて、セービルだから上手く感情をだせないことを一度心のすみにおいてお芝居したのを覚えています。

――セービルと一緒に旅をする仲間たちとのやりとりも本作の大きな魅力です。共演者の方々とは、どんなやりとりをされたのでしょう。

梅田:通常は、ホルト役の鈴代(紗弓)さん、ロス先生(ロー・クリスタス)役の岡咲(美保)さん、クドー役の八代(拓)さんの4人で収録していました。八代さんが少しお兄さんぐらいで比較的みんな年齢が近いこともあり、収録以外の会話もすごく弾んで、アットホームな雰囲気のなか学校のような感じで毎週楽しく収録させてもらいました。
 皆さんキャラクターに近い感じがあって、岡咲さんはロス先生のように思ったことを面白くズバッと言って、それを鈴代さんがホルトのように優しくうけとめたり、八代さんがクドーのように温かく岡咲さんの会話に乗っかったりして、そのときの会話を思い出すと今でも笑ってしまうぐらいです。

――コロナ禍で収録の人数が制限され、新人が先輩の演技を見ることができない弊害がよく語られています。梅田さんは現在の状況について、どのように感じられているでしょうか。

梅田:たしかに自分もデビューしたての頃にモブやガヤで収録に参加して、目の前で先輩方の掛け合いをみるだけで学べることがすごく多かったです。極論、収録での内容を覚えていなかったとしても、現場で先輩の姿を見るだけで自分が変われた実感をもてたこともありました。今は仕方がないことではあるのですが、そうした機会が失われたことを悔しく思います。
 ただ、もしかしたらそんな今だからこそセービルと出会えたのかもしれませんし、そんななかでも鈴代さん、岡咲さん、八代さんとの4人で分散ではありますが毎週直接会うことによって生まれる連帯感や空気感のようなものはあったと思います。みんなで収録できない寂しさはありますが、今しかない出会い方やつながりに感謝して、今を大事にしようと思いながら毎週収録に臨んでいました。

――物語は5話で一区切りつきました。新しい物語が展開される6話以降の注目ポイントを聞かせてください。

梅田:ロス先生のかけがいのない“小鳥たち”であるセービルたちは、それぞれの課題をみつけて成長します。実際みんな頼もしくなっていきますので、彼らの成長を見守ってもらえるとうれしいです。また、セービルたちと触れ合うロス先生の心の変化や泥闇の魔女との関わりにも注目して見てもらえればと思います。

梅田修一朗さんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #13」もあわせてご視聴ください。

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