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特集・コラム 2020年6月2日(火)19:00

【かねやん的アニラジの作り方】第17回 モノを売るな!ハナシを売れ!

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新型コロナウイルス対策の影響がなかなかおさまりませんね。ベルガモもリアルイベントができない分、オンラインイベントやグッズの通販を強化し数カ月。「グッズの内容」を考える機会も多くなってきました。ベルガモは私と家内の2人しかいない会社なので、夫婦2人でグッズのアイデアを出し合います。家内は、といっても専業主婦。僕なりにわかりやすい言葉で僕が今まで取り組んできた番組におけるグッズ作りについて話をします。そこでよくする話は「番組には流れがある」という話です。ベルガモで製作している番組は単発の作品というよりも、定期的に流れてくる日常に近いフロー型コンテンツです。番組の中で盛り上がっていること、出演者の個性もそれぞれです。それに合わせた商品を作り出せればベストです。出すタイミングも重要で全て気合を入れた商品が出せるに越したことはありませんがあえて緩急をつけるのも大事だと思っています。「よく考えたな」と思ってもらう商品もあれば、「ちょっと失敗じゃない」と思われるのも大事です。番組も試行錯誤を繰り返しながら成長していきます。グッズもそうなんです。
 ですので、逆に番組の流れに沿ってないといい商品なのに売れないという事態が発生します。弊社にも様々な業者さんから色々な提案が持ち込まれます。本当に素晴らしい商品があるのですがだからといって売れないのです。「モノ」を売るな「ハナシ」を売れということです。皆さんはどう思われるか分かりませんが、私はコンテンツというひとつのコンセプトのもとに番組・イベント・グッズは並列だと思っています。グッズが番組に影響を与え、番組がイベントに影響を与える。番組は聴いたことはない人もイベントに参加し番組を聴き始める。この循環がコンテンツを大きくしていきます。特に「時代の空気」が日々刻刻変化するこのコロナ禍の環境にあっては「ハナシの流れ」をどう作っていくか語弊を恐れずに言えば「大変刺激的で面白い」体験が続いています。
 その一方で、家族内経営会議をしていると家内の女性らしいきめの細かい視点には驚かされます。例えば「梱包」。今まで様々な商品を作ってきましたが梱包に思いを巡らせたことは一度もありませんでした。「緩衝材はこの色がいい」とか「プチプチがハート型になっているからかわいい」とか家でずっとネットで検索しています。実際彼女に楽しみは商品の発送後SNSで検索すると「かわいい梱包。ありがとう」といった評判を見ることのようで、僕も「なるほど愛情って伝わるもんなんだな」と感心しきりです。気合いを入れすぎて腱鞘炎になってしまったとぼやいていましたが、この梱包もひとつのハナシになるのだなと彼女から学んだ次第です。

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今回写真にあげたのは弊社の番組「木島隆一のこのブタ野郎」の豚舎セットという商品。実はこの番組4月12日に単独イベントを計画していましたがコロナで延期になり、当日販売予定だったグッズをどうするかとなり、このイベントのタイトルが「全国豚舎化計画」だったものですから、家型の段ボールを購入し、販売予定のグッズ、それとイベント会場で食べてももらうはずだった「ブタスイーツ」を入れ、パーソナリティの木島君のサイン色紙が当たるというくじ要素も入れてセットにして販売しました。1セット1万1000円と高額ながら用意した100セットは完売。ネット上でも大好評でした。
 コロナが突発的な事故から日常的に存在する状況になってきた今、この状況を踏まえた「ハナシ」を作り、できうる範囲でたのしんでもらうか夫婦2人の経営会議は続きます(すいません、今回はのろけ話みたいになってしまいましたね)。

◆宣伝です。
◎ベルガモ公式YouTubeチャンネルが開設されました。各番組の無料パートをお楽しみいただけます。

◎ベルガモの最新情報は をチェック。かねやんTwitterアカウントは @kaneyanmamotan

兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長

かねやん的アニラジの作り方~体験的アニラジプロデュース論~

[筆者紹介]
兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長(カネダ ケンイチロウ)
昭和43年大阪府生まれ。法政大学社会学部を卒業、平成3年ラジオ大阪に入社。報道部記者として大阪府警や国会を担当し、事件事故、55年体制崩壊を取材した。東京支社に転勤後一貫してアニメゲームゾーン1314V-STATION の番組プロデュースに携わる。編成企画部長、編成制作部長、東京支社長などを歴任。平成30年退社。日本の新しい音声コンテンツを創造する株式会社ベルガモを創立。

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