スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > かねやん的アニラジの作り方~体験的アニラジプロデュース論~ > 【かねやん的アニラジの作り方】第21回 リアル&オンラインイベント最新報告

特集・コラム 2020年11月3日(火)19:00

【かねやん的アニラジの作り方】第21回 リアル&オンラインイベント最新報告

イメージを拡大

株式会社ベルガモでは今年7月後半から実際にお客さんに会場参加してもらう「リアル参加」と、そのイベントの模様を生配信して視聴してもらう「オンライン参加」を併用したイベントを開始し、3カ月がたちました。トライ&エラーを繰り返しながらかなりの知見がたまってきましたので報告させてもらいます。
 まず「リアル参加」です。こちらはとりもなおさず、会場から感染者を出さないことが最大の肝で、そのうえで安心してイベントを楽しんでもらうことに全力を挙げなければなりません。イベントはどんなに小さいイベントでも1カ月前には開催を発表、チケットを発売していきます。しかしコロナの感染状況は日々刻刻変化しています。8月8日に開催したイベントでは「コロナ第2波」が深刻化し、主催者としては生きた心地がしませんでした。今回のコロナで学んだことは、我々は感染対策を政府が出したガイドラインのもと、万全の態勢でやってますが、お客さんの気持ちとは別だということです。やはり参加される皆さんはそれぞれ職場だったり、学校にいて、それぞれのコミュニティではまだ「他県への移動」を制限されていたり、届け出が必要なようです。また地方と東京の差というか普段東京に住んでいると徐々に慣れていますが、地方では「東京に行く」というのはハードルが高いようです。これまでいくつか「リアル・オンライン併用イベント」を実施していきましたが、ソーシャルディスタンスをとるために会場のキャパの半分しかチケットを販売していませんでした。残念ながらその半分が埋まったことはありません。これはどのイベントもプロ野球などのスポーツやテーマパークでもそういう状況のようです。また感染対策のため、会場内で「声を出さない」こともお願いしており、そういう制限も会場離れにつながっているのかもしれません。ですから当社ではさらにキャパの半分以下に販売量を減らし、せめて笑い声くらい出せるようにできないかと考えています。
 そのうえで注目されているのは「オンラインイベント」です。オンラインイベントの動員がどんどん増えています。これはびっくりの状況で、リアル・オンライン併用でいくと今リアルとオンラインはほぼ同数になります。他社を見ますとオンラインのチケット代金をリアルに比べ安めに設定しているようですが、当社ではオンラインイベントをリアル参加と同額にしています。これはやはり「リアル」の補助として「オンライン」があると考え、できれば会場に来てほしいと思っていること、そして突然ふってわいた「オンライン」イベントが、イベントの価格破壊を起こしてしまうのではないかという危惧があったためです。よって高めの設定にもかかわらず、リアル・オンラインほぼ同数というのは驚きです。こうなってくると「オンラインイベント」の意味、「オンラインイベント」の面白さを追究していく段階に入ったと思っています。単なるイベント会場の中継ではなく、新しい趣向を考えていきたいと思っています。また参加者もテレワーク、オンライン授業の浸透などで各家庭でのネット環境が充実しているのも、「オンラインイベント」定着の一因のようにも感じます。というのも当社の得意技、会議用アプリZoomを使用したスタジオにいるパーソナリティと参加者が1対1でお話しする「デジタルお渡し会」。今年3月に初めて実施したとき、参加者はスマホの画面で登場することが多かったのですが、今はパソコンでしかもマイクやWEBカメラもついている方が増えているのがよくわかります。
 で、「ベルガモはこのやり方で儲かってるの?」という質問を受けますが、「リアル・オンラインイベント」で今のところ赤字になったイベントはありません。もちろん今までなかったオンライン配信する費用はアップしていますが、「リアル」イベントには絶対お越しにならない方の動員も増えているからです。
 こうやって見てくると、「コロナ後いつ元に戻るのか」という議論は、僕は元に戻るのではなく、まったく違うものになっていくとみています。「リアル」「オンライン」「併用」どちらも残っていくと思います。今まで単に「イベント」とひとくくりしていたことを、「リアル」でやるべきか「オンライン」にすべきか「併用」でやるのか、プロデューサーは各コンテンツの性格とコンセプトを見極めながら、最適なやり方を目指すことになりそうです。

◆宣伝です。
◎ベルガモ公式YouTubeチャンネルが開設されました。各番組の無料パートをお楽しみいただけます。

◎ベルガモの最新情報は をチェック。かねやんTwitterアカウントは @kaneyanmamotan

兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長

かねやん的アニラジの作り方~体験的アニラジプロデュース論~

[筆者紹介]
兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長(カネダ ケンイチロウ)
昭和43年大阪府生まれ。法政大学社会学部を卒業、平成3年ラジオ大阪に入社。報道部記者として大阪府警や国会を担当し、事件事故、55年体制崩壊を取材した。東京支社に転勤後一貫してアニメゲームゾーン1314V-STATION の番組プロデュースに携わる。編成企画部長、編成制作部長、東京支社長などを歴任。平成30年退社。日本の新しい音声コンテンツを創造する株式会社ベルガモを創立。

フォトギャラリー

フォトギャラリーへ

特集コラム・注目情報

イベント情報・チケット情報

関連するイベント情報・チケット情報はありません。

イベントカレンダーへ