スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 特集・コラム > ホビー&フィギュア トレンド > フィギュアジャンル的「AnimeJapan 2019」レポート ビリビリ動画の掲示に注目

特集・コラム 2019年4月27日(土)19:00

フィギュアジャンル的「AnimeJapan 2019」レポート ビリビリ動画の掲示に注目

3月末に開催されたイベント「AnimeJapan 2019」。新作アニメの発表あり、声優さんやスタッフが参加したステージありで、今や日本最大級のアニメイベントとして見逃せないものになっているのですが、フィギュア&ホビージャンルから見てもいろいろ面白いことが起こっているのです。今回はそのあたりをまとめてみましょう。

まずはホビーメーカー関係。グッドスマイルカンパニーやコトブキヤなどがブースを構えて最新フィギュアの展示を行っています。ホビーニュースサイトなどでこのあたりはすでに紹介されているので、本コラムでは特に気になったものを1点だけ。

イメージを拡大

これまでこのコラムでも紹介したグッドスマイルカンパニーのPOP UP PARADE。日本国内だけではなく、海外でも強い作品として「ペルソナ5」や「初音ミク」「キズナアイ」などが並んでいましたが、以前は未塗装の原型展示だった「ゴブリンスレイヤー」が彩色されて展示されていました。この「ゴブリンスレイヤー」も海外人気が高い作品です。

低価格で早いペースの商品展開というこのシリーズ、造形だったり塗装だったり製造工程だったりで、ある程度のオミットをしないと成り立たないはずなのですが(実際これまで発表されていた物はクオリティを保った上で適度なオミットを行っていることがうかがえました)、このゴブリンスレイヤーの塗装見本はかなり手が込んだものになっています。会場で他のフィギュアメーカーの人とこのサンプル見ながら、「このあたりのムチャをやるところは非常にグッスマらしいなあ」と話していました(笑)。

「AnimeJapan」会場には、商品としてのフィギュア以外にもさまざまな立体物があります。

イメージを拡大

プロメア」や「ケンガンアシュラ」のようにメインキャラクターを等身大で立体化して飾るのは定番ですが、やはりこういった大きなフィギュアは会場でも目を引きます。そういったものだけではなく、さらに

イメージを拡大

進撃の巨人」では、巨人の視点で見下ろせる巨大なジオラマセットが組まれていたり

イメージを拡大

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」ブースには巨大なワルプルギスの魔女がぶら下がっていたり

イメージを拡大

Fate/Grand Order」ブースには実物大宝具があったり

イメージを拡大

「誰ガ為のアルケミスト」ブースにはデフォルメフィギュアが並んでいたり。

これらは展示ブースの構成の一部としてしっかりと機能しています。アニメ本編からの展示というと普通はイラストやムービーなど2次元のもの中心なのですが、このような3次元のものがあるとやはり印象に残るブースになります。3Dプリンタやデジタル造形の進化により、こういった大きな立体の展示物は増えてくるはず。今回の『マギアレコード』の巨大な魔女にはかなり驚かされましたが、今後どんな巨大な立体物がでてくるのか、どのような使われ方がするのかも楽しみなところなのです。

こういった立体物の使い方とは少し違う方向性で面白いものが「SACRA MUSIC」ブースにありました。それは、公式マスコットキャラクターのSACRAちゃんです。

イメージを拡大

会場でMika Pikazo氏がデザインしたキャラクターとそのイラストが発表されていたのですが、それと同時にフィギュアも展示されていたのです。

イメージを拡大

しかもこれは数々のOEMフィギュアを手がけているストロンガーの小田ツヨシ氏が関わっており、さすがのハイクオリティな仕上がり。キャラクターの発表をフィギュアとともに行うというのはこれまであまりなかったパターンで、こういった展開は面白いところ。今後どのような使われ方がされるのかも興味深いのです。

フィギュア業界関係でもう1つ、ビリビリ動画に面白い掲示がありました。

イメージを拡大

ビリビリのマスコットキャラフィギュアの展示の上に、如何にビリビリ動画が中国市場のフィギュアとライブイベントに力を入れているかというパネルがあったのです。
 日本のアニメ配信本数では現在中国市場でトップのビリビリ動画ですが、フィギュアでもここまでやっているのです。実際、かなりスゴイ数フィギュアの発注を行っているとか、日本のフィギュア業界の人をいろいろ雇い入れているとか、さまざまな話は聞こえてきています。
 中国のフィギュア市場は日本のメーカーにとっても重要なものになっています。6月には「上海ワンフェス」も開催されます。その中でビリビリ動画が果たす役割にも要注目なのです。

最新フィギュアの発表も多数あって、そちらも見逃せない物になっているのですが、「AnimeJapan」では現在のフィギュアや立体物の立ち位置や状況もいろいろ分かって面白いのです。

島谷 光弘

ホビー&フィギュア トレンド

[筆者紹介]
島谷 光弘(シマタニ ミツヒロ)
フィギュア専門誌「フィギュアマニアックス」を企画・編集し、2000年頃からフィギュアが質、量、人気ともに拡大する10年以上の時期をメディア側で見続ける。現在はフリーでウェブ「ホビーマニアックス」の運営や、ホビー系のウェブやメディアで執筆中。

イベント情報・チケット情報

AnimeJapan 2019(アニメジャパン) 21
開催日
2019年3月23日(土)
場所
東京ビッグサイト Anime Japan(東京都)

フォトギャラリー

フォトギャラリーへ

特集コラム・注目情報

  • 新着イベント
  • 登録イベント

Check-inしたアニメのみ表示されます。登録したアニメはチケット発売前日やイベント前日にアラートが届きます。