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特集・コラム 2026年1月22日(木)19:00

【この2.5次元がすごい】本当に恐ろしいのは妖怪なのか 舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」からの問い

漫画家・水木しげる生誕100周年記念作品として2023年に公開され大きな話題を集めた映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』。鬼太郎の父と水木の出会い、そして2人が足を踏み入れた因習村で起こった怪奇について描いた作品です。その話題作の舞台化ということで、発表時から注目されていたのが舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」です。私にとっては26年最初の観劇でもあり、期待を胸に東京・サンシャイン劇場へ向かいました。

役者陣の力で説得力の出る不思議な世界

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物語は村井良大さん演じる水木が、山奥の哭倉村を訪ねることからはじまります。その村を支配しているのが、日本の政財界に大きな影響力をもっている龍賀一族。その跡継ぎ問題に、帝国血液銀行に勤める水木が巻きこまれていきます。ミステリーの定番とも言えるシチュエーションですが、そこに見え隠れするのが人間ではないなにかの気配。

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村へ向かう列車の中で村井が出会うのが、鈴木拡樹さん演じる鬼太郎の父です。ふっと現れ、そして消える姿はまさに人ではないモノで、照明演出だけでなく鈴木さんの表現力の高さがそれを見せてくれるのがわかります。水木と同じく、今のは夢だったのかも……と思いながら私たちも哭倉村に向かうことができ、自然と不思議な世界に吸い込まれていくようでした。
哭倉村に到着すると、龍賀一族を襲う恐ろしい殺人事件が次々と起こります。鬼太郎の父と水木はともに行動するなかで、互いに信頼関係を築いていくのですが、そこでも鈴木さんは妖怪らしさを、村井さんは人間らしさを存分に表現してくれます。幽霊族として辛い過去を持ちながらも優しくユーモアのある鬼太郎の父を演じる鈴木さんには、おかしな言い方になりますが幽霊族、そして妖怪としての説得力がありました。そして出世のために村にやってきたものの、龍賀一族の少女・沙代の境遇を知り、事件に巻き込まれていく水木を村井さんは真っ直ぐに演じていました。真実が明かされていく中で、2人が相棒になっていく様子はまさに作品のハイライトといえます。

舞台だからこそ伝わる、迫力や本当の恐怖

実力のある役者たちと、観客を引きこむ物語。これだけでも十分に満足できる作品だとは思いますが、さらに舞台を彩るのが迫力のあるアクションシーンです。妖怪たちはパペットや人力で演出されるほか、映像もうまく活用しているのがわかりました。特に終盤での、鬼太郎の父の息つく暇もないアクションは必見。舞台だからこその力強さと言えるでしょう。

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怖いと思っていた妖怪たちは、きっと静かに暮らしていただけで、人間こそが私利私欲のために恐ろしい考えをもってしまうのではないか。舞台を見終わると、そんな風にも考えさせられました。でもそのなかで鬼太郎の父や水木が見せてくれたのが愛や信頼です。立場を超えてつながり合っていくために、何が大切なのか伝えてくれるような、あたたかな作品でした。舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」は1月25日まで東京・サンシャイン劇場で上演したのち、1月29日〜2月2日に大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、2月7、8日に佐賀・鳥栖市民文化会館大ホールにて上演し、U-NEXTでのライブ配信や全国映画館でのライブビューイングも予定されています。

西岡 舞子

大好きなあの人に奥行きが♡この2.5次元がすごい

[筆者紹介]
西岡 舞子(ニシオカ マイコ)
オーストラリアのGriffithUniversityでジャーナリズムと犯罪心理学を学び、卒業後は出版やエンタメに携わる。舞台も音楽も仕事のあとの一杯もやっぱり生が好き! いい舞台は何度もみたいし、記念に公演グッズも買っちゃう派です。好きな動物は猫とペンギンで好きな大福はいちご大福。

イベント情報・チケット情報

舞台「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」【東京・21回目】 0
開催日
2026年1月25日(日)
時間
17:00開始
場所
池袋サンシャイン劇場(東京都)
出演
鈴木拡樹, 村井良大, 岡本姫奈, …

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