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インタビュー 2017年12月11日(月)18:00

最終回直前「妖アパ」主演・阿部敦&音響監督・明田川進が明かす「ベテラン声優たちが生み出す相乗効果」 (2)

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――アニメーションにとって、劇伴音楽もシーンを盛り上げる重要な要素です。今作の劇伴はどのようにして生まれたのでしょうか。

明田川:今回、小森茂生(F.M.F)さんの登板は最初から決まっていたので、僕の方からは、作品に求める音楽の傾向を、橋本みつお監督を通じて伝えさせていただきました。そうしてできあがった音楽を、監督のもつ作品のイメージに合うよう、選んでいきました。また、今回は絵が完璧ではないながらも、セリフの編集は完了している段階のフィルムを見ながら、音楽を付けていきました。つまり、役者のみなさんのお芝居に合うように、と考えての選曲なんです。新人の役者さんの場合は、音楽のほうが際立ってしまうことがままありますが、今作では、みなさんが音楽に負けないパワフルなお芝居をしてくれましたから、「BGM」としての本懐を果たせているのではないでしょうか。そんな中で、第16怪「十五夜お月様見て跳ねる」での祭り囃子(ばやし)は、特に記憶に残っています。劇伴は、さまざまな楽器の音を何チャンネルも重ねて1曲として成立していますが、この楽曲については、まず太鼓のパートだけを抜き出して、次第に楽器を増やしていくことで、お祭りの盛り上がりを表現しました。

――阿部さんと明田川さん、お互いに一緒にお仕事をしての感想はいかがですか。

阿部:僕が駆け出しのころ、初レギュラーとして出演した作品(07年放送「しゅごキャラ!」)の音響監督を担当していたのが明田川さんで、当時とてもお世話になりました。その後しばらく、明田川さんはアニメの仕事を離れていましたが、16年ごろから「妖怪アパート」のアニメ化の噂が聞こえてきた。「キャストはどうなるんだろう?」と思っていたところ、明田川さんを含め、まるごとドラマCDの座組みでできることが決まったので「また明田川さんとアニメでご一緒できる」と嬉しかったですね。僕もこの10年ほどで、それなりに経験を積んできたとは思うので、その成果を見てもらいたいなと。

明田川:昔の阿部ちゃんは、一途に目の前のものごとに取り組んでいく、という印象でした。でも本作では、それだけではなく、細かいところまで心を配ったお芝居をしているんです。「ああ、いい成長を遂げているな」と、とても感心しましたね。

阿部:(照れ笑い)

――最後に、最終回に向けての見どころをお願いいたします。

阿部:2クール目からは、千晶直己や青木春香といった教師たちや、山本小夏の登場によって、夕士くんの高校生活にもスポットが当たることが多くなりました。そんな中で、妖怪アパートのみんなから助言を受けつつ、夕士くんがどう行動し、縁(えにし)がつながっていくのかが後半の軸になります。何もかもがうまくいくわけではありませんが、それでも最善を尽くそうと頑張る夕士君の姿はかっこいいと思いますので、ぜひ注目していただきたいです。

明田川:夕士の自戒や、妖怪アパートの面々が長尺のセリフで夕士に語りかけるシーンは、とても見応えがあり、オンエアの1度だけではもったいないくらいです。見返すたびに、さまざまな角度から、新しいことに気づかせてくれるので、ぜひともDVDやブルーレイを購入して(笑)、何度も楽しんでいただきたいですね。

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作品情報

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