「サイコの挨拶」放送直前　ミルキィホームズに2つの“卒業”をひかえた心境を聞く

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2009年にスタートした「Project MILKY HOLMES」は、三森すずこ、徳井青空、佐々木未来、橘田いずみによる4人の声優ユニット「ミルキィホームズ」の活動をはじめ、アニメ、ゲーム、漫画など、さまざまなメディアで展開する一大プロジェクト。19年1月28日に日本武道館でのファイナルライブの開催を待つなか、毎年恒例となっている大みそか放送のスペシャルアニメ「探偵オペラ ミルキィホームズ　サイコの挨拶」では、シャーロック・シェリンフォード（シャロ）ら、作中の少女探偵チーム“ミルキィホームズ”の、ホームズ探偵学院“卒業”をテーマに物語が描かれる。「ミルキィホームズ」のキャスト4人に、2つの“卒業”を間近にひかえた現在の心境を聞いた。

――アニメ版「ミルキィホームズ」も、12月31日放送の大みそかスペシャルで、ついに“卒業”をむかえます。収録を終えての感想はいかがですか。

三森：最後にして、最初期の設定を思い出すストーリーでした。「今ここで!?」というタイミングでまじめなシーンになったり、シャロが急にいいことを言い出したりするので、「本当に最後なんだ」って。シャロが真剣になっているというのは一大事ですからね。

橘田：収録を終えて感じたのは、最後までミルキィホームズはミルキィホームズなんだなということでした。そんななかでも、テレビシリーズ第1期のシーンが挿入されていたことには、当時を思い出して泣きそうになってしまいました。

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佐々木：私は、内容を知らずに台本に目を通していたら“卒業”というワードが出てきて衝撃を受けてしまったのですが、とてもほっこりとしたハートフルなお話で、ミルキィホームズの成長したところと、変わらない部分とを再確認できる作品になっています。ファンのみなさんには、私たちキャスト4人の「ミルキィホームズ」とも重ね合わせて楽しんでいただけると思います。

徳井：久々の「ミルキィホームズ」の収録でしたが、怪盗帝国とG4も登場しての、このドタバタ、わちゃわちゃした感じが、とても安心しますね。最後と銘打たれてはいますが、ミルキィホームズのみんなは、これからも学園で探偵として頑張っていくんだろうなと思わせてくれる展開だったので、うれしかったです。

――1月28日の「ミルキィホームズ ファイナルライブ Q.E.D.」をもって、声優ユニットとして活動してきた「ミルキィホームズ」もゴールを迎えます。現在の心境と、ファイナルライブに向けての意気ごみを聞かせてください。

三森：まさかこんなに長い間、関わることができる作品に出合えるなんて、思ってもみませんでした。振り返ってみると、あっという間だった気もしますが、楽しい思い出がいっぱいで、「ミルキィホームズ」に育ててもらったという実感があります。ファイナルライブでは、ファンのみなさんはもちろん、「ミルキィホームズ」という作品や、関わってくれた人たちすべてに、感謝の気持ちをたくさん伝えることができたらいいなと思っています。また、大みそかのアニメとも“卒業”というキーワードでリンクしているので、ぜひ最後まで“わちゃわちゃ感”を楽しんでいただければ嬉しいです。

橘田：「10年間続けてきたことが終わる」ということを経験したことがないので、正直実感がないんです。でも、大みそかスペシャルの収録をしていたら、これまでの記憶が次々とよみがえってきました。まだ未来ちゃんがいない最初の頃に誕生日パーティーをやって以来、毎年いろいろなお祝いごとを一緒に過ごしてきた仲なので、私たち4人にはプライベートでの思い出もたくさん。近頃はみんなで、おばあちゃんの縁側でのおしゃべりみたいな思い出話をしています。ファイナルライブでは、悔いが残らないように、思いっきり泣きにいこうと思っているので、みなさんも泣いてください（笑）。

佐々木：声優デビュー作が「ミルキィホームズ」なので、私にとってはすべてのはじまりでした。この約10年間は、本当にたくさんの経験をさせていただきました。ユニットのファイナルが発表されてからは、みんなで思い出話をしながら過ごしているのですが、自分が日増しに前向きになっていっていることに気づきます。残された時間はわずかですが、ひとつひとつのことを大事にしながら、みなさんからの愛を確かめていくという、とても幸せな日々を送れているので、ファイナルライブもすばらしいものになると確信しています。

徳井：およそ10年ということで、あっという間だったようにも思いますが、ガラケーがこんなに薄いスマホになるくらいの時間が流れているんですよね（一同うなずく）。激動する時間の中で、成長しつつも、根っこのところでは変わらずにあり続けた「ミルキィホームズ」で、大みそかスペシャルにも、2019年をまもなく迎えるこの時節にふさわしいのかどうか分からないようなギャグが盛り込まれていました（笑）。ライブのほうも、涙しながらも「ミルキィ」らしいバカバカしさあふれる笑いで、みなさんに楽しんでいただきたいです。