赤い彗星の過去が明らかに！　「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル」最速上映会レポート

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 起源の啓示 青い瞳のキャスバル プレミア上映会」の様子

(C)創通・サンライズ

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不朽の名作「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザイン・アニメーションディレクターを担当した安彦良和自らが執筆した漫画作品「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。本作をアニメ化したOVAシリーズの第1弾「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅰ 青い瞳のキャスバル」を世界最速上映する「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 起源の啓示 青い瞳のキャスバル プレミア上映会」が催された。

約1時間の本編上映後、キャスバル・レム・ダイクン（幼少期のシャア・アズナブル）役の田中真弓、 アルテイシア・ソム・ダイクン（幼少期のセイラ・マス）役の潘めぐみ、シャア役の池田秀一に加え、漫画原作者にして総監督の安彦良和らが登壇してトークショーが行われた。

25年ぶりにアニメの現場に復帰したという安彦は「ガンダム放映から36年、僕がアニメから離れて25年。やっとここまで来れた。当時はアニメに限界を感じていたが、本作の出来にはとても満足」と万感の想いを語る。総監督としての作業は「基本的には見学者だった」というが、VTR内で紹介された第一原画をチェックし、スタッフに要望を伝える姿は真剣そのものであった。

キャスバル役の田中は、養成所時代に安彦がキャラクターデザインとして携わった1982年作品「白い牙 ホワイトファング物語」に出演した経験を持ち、84年には安彦監督作品「巨神ゴーグ」で主人公の田神悠宇を演じている。そうした縁からか、キャスバル役には田中を、という安彦からの指名があったのだそうだ。さまざまな事情から、結局はオーディションが行われたものの、みごと田中が役を勝ち取った。「そこまでしてやってくれたのがとても嬉しい。キャスバル坊やは無口なので、セリフが少なくて申し訳ない」とは安彦の談。

さらに、監督の今西隆志、総作画監督の西村博之、メカニカル作画監督の鈴木卓也らが、ビデオレターで本作の見どころを紹介。これを受け、安彦が「ガンタンクのキャタピラの動きに注目してもらいたい。履帯（キャタピラ）の構造まで克明に作りこんでくれた」「デジタル化で表現力が増している。今西監督はデジタルの大親分なので、安心して任せられた。昔ながらの、手描きアニメの真心を込めた部分とあわせて楽しんでもらいたい」とまとめた。

ファンへのメッセージとして、池田は「青い瞳のキャスバルから赤い彗星のシャア・アズナブルへ。これからみなさんと一緒に体験したい」と呼びかけ、田中は「私のような『ガンダム』初心者も、ここから新たに楽しんでもらいたい」と新規ファンにアピール。藩は「『ガンダム』は現実の傍らにある作品。36年経っても人の想いは変わらないんだなと実感しました」と、歴史ある作品に参加できた感慨を語った。安彦は「まもなく第2話のアフレコ。今回は冒頭のみの出演で楽をした池田さんを過酷に攻めることになる。変声期を終えたばかりのキャスバルを池田さんが演じます。ぜひお楽しみに」と、第2話の見どころを明かし、ファンの期待を煽った。

本作のイベント上映は2月28日から全国13館で開始。来場者には安彦描き下ろしのミニ色紙がプレゼントされる。3月6日まではシャア＆キャスバル、3月7日からはセイラ＆アルテイシアの絵柄となる。
　同時に先行有料配信もスタートする見通し。Blu-rayは4月28日の発売予定、上映館では最速先行販売も行われる。また、公式サイトおよびスマートフォンアプリ「GUNDAM CHANNEL」では、約7分間の冒頭映像を配信中。