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イベント 2015年7月17日(金)22:00

「機動戦士ガンダム展」東京上陸 アムロ・レイ役の古谷徹も万感の思い

実物大のガンダム頭部の前で (左から)佐々木新氏、古谷徹

実物大のガンダム頭部の前で (左から)佐々木新氏、古谷徹

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人気アニメ「機動戦士ガンダム」の魅力を解き明かす展覧会「機動戦士ガンダム展 THE ART OF GUNDAM」のマスコミ向け内覧会が7月17日、会場となる東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで行われた。会場にはアムロ・レイ役の声優・古谷徹も訪れ、「ガンダム」シリーズを手がけるサンライズのガンダム事業部ゼネラルマネージャー・佐々木新氏とともにギャラリートークを開催した。

「機動戦士ガンダム展」は、1979年に放送された同作の魅力に迫る展覧会で、作品の生みの親である富野由悠季総監督による企画段階のメモや、美術監督の中村光毅氏が富野監督のイメージを視覚化した美術設定、キャラクターデザインおよびアニメーションディレクターを務めた安彦良和氏の描いた原画、メカニックデザイナーの大河原邦男氏による設定画など1000点におよぶ制作資料を展示。作中で描かれた戦いを体感できる新作映像や、新規プロジェクションマッピング映像も上映している。作品誕生から35周年となった昨年、大阪で開催されて好評を博しており、東京会場では、大阪会場で来場者が作ったガンプラ1000体の展示も行われる。

展示会場を見た古谷は「こんな大きな展覧会が開かれるなんて思ってもいませんでした。打ち切りでしたからね。43話で最終話になって。とてもじゃないですが、その後のガンダムワールドの広がりは想像できませんでした」と、1作目が事実上の打ち切りで終わった当時を振り返りながら感慨深い様子。会場を回る中で、思い出に残っているシーンについて話がおよぶと、「やっぱり最終話ですね」と、宇宙要塞ア・バオア・クーの決戦後、バラバラになっていた仲間たちに脱出を呼びかけたアムロが最後に戦場を脱し、仲間たちのもとへ帰るシーンを挙げ、「僕にはまだ帰れる所があるんだ。こんな嬉しいことはない」というアムロの名セリフを披露。「このセリフを言うところへ至るシーンが一番好きです。万感の思いでしたね」と話した。

また、作品が愛され続ける理由については「まずは、人類の犯してはいけない戦争を描いたストーリー。昨今、現実社会もちょっと緊張感が高まっていますが、(ガンダムのストーリーは)社会の縮図みたいになっていますし、まさに人類が永遠に抱えるテーマが描かれているのが一番。さらにモビルスーツの魅力、個性的な登場人物たちがリアルに描かれているところです」と分析。富野監督を筆頭に安彦氏、大河原氏、中村氏ら才能あふれるスタッフが集ったことも、「今考えれば、巨匠たちがよくこんなに集まったなと。(展示から)いまでも力や熱を感じますね」と圧倒された様子だった。

開催は7月18日から9月27日まで。毎日午前10時から午後8時(会期中無休)。

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