2015年9月9日（水）08:00

作品から飛び出したイヤホンズを感じてもらいたい……「それが声優！」イヤホンズインタビュー　ユニット編

イメージを拡大

7月7日からTOKYO MXほかで放送をスタートしたテレビアニメ「それが声優！」。原作は声優の浅野真澄（あさのますみ）が、「ハヤテのごとく！」の畑健二郎とタッグを組んで世に送り出した同人誌で、現役声優自らが声優業界の舞台裏を赤裸々に明かす内容が話題を呼んでいる。

そんな「それが声優！」で、メインキャラクターを務める新人声優・イヤホンズの3人を演じ、声優ユニット・イヤホンズとしてもデビューを果たした、一ノ瀬双葉役の高橋李依、萌咲いちご役の長久友紀、小花鈴役の高野麻里佳を直撃。今回は、オープニング主題歌「それが声優！」とエンディング主題歌「あなたのお耳にプラグイン！」を歌う声優ユニット・イヤホンズとしての3人に、各楽曲の聴きどころや収録ウラ話を存分に語ってもらった。

――声優ユニット・イヤホンズとしてデビューしたみなさんにお話をうかがわせていただきます。まずは、ファーストシングル「耳の中へ」から。CD収録や、インストアイベントを経ての感想はいかがですか？

高橋：収録では、ちゃんとキャラクターで歌えたので、ほっと一息。でも、インストアイベントを経験してみて、ダンスをつけて披露するのは、まだまだ練習が必要だなと感じました。

長久：アニメのアフレコ前に収録した曲なので、どう歌おうかとても悩みましたが、ディレクターさんが「いちごちゃんのキャラのまま、明るく元気に」と言ってくださったので、その通りに歌いました。結果として、三者三様のキャラクターの歌い方ができていたので、安心しましたね。

イベントでは、ダンスやトークについて、たくさんの課題や伸びしろを発見することになりました。多くのお客さんに喜んでいただけたと思っていますが、もっともっと成長していく姿をお見せできれば、と考えています。

高野：「耳の中へ」は1stシングルということもあり、イヤホンズの3人の個性が詰まった1曲になっています。鈴ちゃんは小さい子ということから、ウィスパーボイス（ささやき声）で演じるようにしているので、それを踏襲したウィスパーで歌っています。

ところが、ライブだとウィスパーで歌うのはとても大変なんです。動きながらなので、息が抜けて息切れしてしまいますし、動きに神経を集中させていると、声まで尖っていってしまうんじゃないかって……。そこについては、とても意識させられたところですね。課題が浮き彫りになったので、これからのライブではクオリティを上げていけたらな、と思っています。

――7月22日には、セカンドシングル「それが声優！」が発売されました。表題曲はアニメのオープニング主題歌にもなっていますが、作品の内容を表現した1曲ですね。ところどころに世知辛いフレーズもあったりして……。

高橋：あさのさんが作詞ということで、「声優さんにしか書けない」歌詞になっていますよね（笑）。原作者さん自らが歌詞を担当されているということで、キャラクター性を表現しやすい1曲でした。

今後は、アニメのオープニングを見たり聞いたりすることで本作に興味を持っていただき、そこからライブに来てくださる方もこれから増えていくと思うので、いつでもキャラクターを維持したままでパフォーマンスを提供できるように、ということを強く意識しています。「作品から飛び出してきたイヤホンズ」をしっかり守っていきたいです。

長久：私は……早口言葉がすごく大変でした（一同笑）!!　先行上映会のライブパートでも披露させていただいたんですが、私が最後の早口言葉なのでプレッシャーも大きくて……。私の早口言葉だけとても長いこともあり、息切れとの戦いでした!!　元気な曲でキレッキレのダンスも付いているので、今後の課題はひとつ“スタミナ”です!!

高野：この曲は、誰がどのパートを歌っても共感できる歌詞の「耳の中へ」とは違い、それぞれの個性が際立っているので「これは鈴ちゃんにしか歌えないな」っていうパートがあるんです。なので、ライブでも鈴ちゃんらしさをしっかり表現して歌えるといいな、って思っています。それにはやっぱり、体力をつけることが重要になってきますね。

――一方、カップリングの「あなたのお耳にプラグイン！」はエンディング主題歌ですが、こちらはこれまでに聴いたことがないような斬新な曲ですね。まさか、歌の中でラジオ番組を展開してしまうとは……！

長久：その反応をいただけて、とてもうれしいです（笑）！

高橋：私も「大丈夫なのこれ!?」って思いましたね。ラジオ風で、しかもリクエスト曲をかけちゃうなんて（笑）。

高野：「残酷な天使のテーゼ」とか、実在する曲そのまんまだもんね！

高橋：オンエアの歌詞は、各話ごとにそれぞれ用意されていて、お話の内容にリンクしたものになっているんです。アニメ収録後に私たちが「今回どうだった？」ってトークしている感じですね。実は、2ndシングルに収録されている歌詞は、オンエアとはまた別のものになっているので、ぜひ聴きくらべていただきたいです！

長久：「あなたのお耳にプラグイン！」は、結構早いテンポでセリフのかけあいをする曲なんです。「どうやって収録するんだろう？」って思っていたんですが、3つのブースに区切られた、とても広いスタジオを使って、3人が向かい合う形で同時に収録させていただきました。歌のところだけは別撮りなんですが、かけあいの部分については、生でラジオ番組を収録しているのとほとんど同じ状態でした。おかげで、ラジオ番組の空気感がとてもうまく再現できたと思います。リクエストソングを聴きながら合いの手を入れるのは、まるでカラオケボックスのノリでしたね。すごく楽しい収録でした！

高野：「あなたのお耳にプラグイン！」は「こういうラジオができたらいいね」って話しながら収録した曲なので、「A&G TRIBAL RADIO エジソン」内で放送中のラジオ番組「イヤホンズのあなたのお耳にプラグイン！」も聴いてくださるとうれしいです！

一同：ぜひお願いします！