2015年10月3日(土)12:00
「コンクリート・レボルティオ」先行上映会で水島監督、石川界人らが作品の謎を明らかに
10月放送開始のテレビアニメ「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」のトークショー&最速先行上映会が9月30日、東京・シネマート新宿で開催された。
同作は、高度成長まっただ中のもうひとつの日本を舞台に、平和を守るために戦う多数の超人たちを保護し、安全に管理する組織「超人課」の活動を描く完全オリジナル作品。イベントには監督の水島精二、原作および脚本を務める會川昇、主人公・人吉爾朗(ひとよしじろう)役の石川界人、星野輝子(ほしのきっこ)役の上坂すみれ、風郎太(ふうろうた)役の中村繪里子が登壇し、今まで明らかにされなかった作品の謎を語った。
はじめに企画がスタートしたきっかけを聞かれると、水島監督は「鋼の錬金術師」が終わった頃に話の発端となるようなネタを当時の脚本を務めていた會川と話していたと明かした。會川と水島は同学年で、見てきたものや感覚が近く「オリジナルをやるとしたら俺たちにしかできないものはなんだろう?」「自分たちが見てきたものに、なぜヒーローがいっぱい出てくる番組がたくさん作られたのだろう?」という共通の感覚からストーリーを組み立て、7~8年の年月をかけて作品にこぎつけたのだという。
また、同作に登場する元号「神化」については、會川が「自分たちの子どもの頃の元号というと昭和なんですが、昭和という言葉を出したときにノスタルジーになってしまう印象を受けるので、『昭和のような感じだけどもう一つの別の世界』ということで採用した。神化というのは昭和以外の元号候補の一つだった」と解説。水島監督も「(現実世界の)昭和とパラレルの世界」だと付け加えた。
一方、声優陣はそれぞれ自分たちの演じるキャラクターについて言及。石川は、爾朗を演じるにあたり「自分の中の正義」を大事にしようと思っていると明かし、「(爾朗の)正義があるということは他の正義もあるのかとか、いろいろなことを考える。皆さんにも『自分の中の正義』について一緒に考えながら見ていただきたい」と訴えた。
輝子役の上坂は「超人課に途中から入るキャラクターで、超人課の人たちが当たり前に行っていることや行動に一つ一つ疑問をいだいており、視聴者の代弁をしてくれるような役回り」、そして、お化けとして超人課のメンバーに後から加わる風郎太役の中村は「お化けの正体が私自身にも作中の中でも明確に描かれていなくって、正体の分からない存在として扱われているんです」と説明した。
會川は「超人課にいるメンバーも爾朗以外はそれぞれ能力や秘密を持っている。超人課のメンバー自体がお互いに言えない秘密を持っていて、ストーリーが進むにつれてそれが明らかになる。爾朗は『普通の人間です』と言っているが、それも本当かどうかはわからない」と付け加えた。
「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」は10月4日からTOKYO MXほかにて放送予定。
作品情報
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「もうひとつの日本」を舞台にして繰りひろげられる、多彩な超人たちの饗宴――。「神化」という架空の年代、高度成長によって発展する戦後20余年の日本が舞台である。これまで数々のフィクションで描かれて...
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