「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ」最速上映会レポート　池田秀一「エドワウからシャアへつなげたい」

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤の決意 哀しみのアルテイシア プレミア上映会」集合写真

(C)創通・サンライズ

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「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア」の公開に先駆け、10月17日豊洲PITで、プレミア上映会「赤の決意」が開催された。

同作は「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザインを務めた安彦良和による漫画のアニメ化。「機動戦士ガンダム」本編にあたる一年戦争よりも過去のエピソードで、ザビ家の手を逃れ地球に移住した、エドワウ・マス（キャスバル・レム・ダイクン）とセイラ・マス役（アルテイシア・ソム・ダイクン）を襲う悲劇が描かれる。

本編上映前には、エドワウ役の池田秀一、セイラ役の潘めぐみ、ランバ・ラル役の喜山茂雄、クラウレ・ハモン役の沢城みゆきらが登壇。上映後には、同作の総監督も務める原作者の安彦良和も交えてのクロストークが展開された。

今回、池田は前作や従来作品のシャア・アズナブルから引き続き、その若き日の姿であるエドワウ・マスを演じている。ところが、当初安彦は、ベテランの池田が青年・エドワウを演じることに不安を感じており、改めてオーディションが行われたのだという。池田自身「年齢的に無理があるかも」と感じつつも「原作を読んだところ、エドワウからシャアへとつなげてみせたい、という欲が出た」と自ら志願。みごとエドワウ役への再抜てきを果たした。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア」場面カット

(C)創通・サンライズ

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また、本編でのエドワウの登場シーンには、最初のアフレコ後に、池田の申し出で再度収録されたテイクが使われているという。「なかなかエドワウが友達になってくれなかったので、収録後に一杯飲んだ後、もう一度電話番号を聞きに行った」と話す池田に、安彦は「池田さんは収録にあたり、1ヶ月もの断酒をして気持ちを引き締めていた。ところが、どうしてももう一度、と言われて行った2度めの収録のほうがいい芝居になっていた。お酒を入れたのがよかったのでは」と笑う。

藩は、池田との本格的な共演を喜び「池田さんとは、声優のお仕事を始める前からの知り合い。いつも手を引いてくれて、導き、守ってもらってきた」ことを明かした。藩の母で「機動戦士ガンダム」でララァ・スンを演じた声優・潘恵子が、池田に「GACKTに会いたい」と相談したことがきっかけなのだという。池田も「潘めぐみさんというアルテイシアに出会えて幸せです」とニッコリ。

続いては、歌手の澤田かおりが、1番を英語で、2番を日本語で歌うという特別バージョンで、挿入歌「By Your Side」を披露した。なお、劇中でハモンが同楽曲を歌うシーンのアニメーションは、収録時の澤田の振りをアニメーターが手作業で再現したもので、安彦は「総監督の西村（博之）くんが、志願して描いてくれたカットもある。昔ながらの手作りの暖かみがあるシーンになった」と胸を張った。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア」は10月31日から全国15館でイベント上映。来場者特典として、10月31日から11月3日まではエドワウ＆シャア、11月7日と11月8日にはラル＆ハモンの、安彦描きおろしミニ色紙がプレゼントされる。11月4日から6日、9日から13日には35mmコマフィルムが配布される。