2016年5月10日(火)15:00
漫画家・ちばてつや、1969年に発表した名作短編のアニメ化に感慨!
登壇したちばてつや
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「あしたのジョー」などで知られる漫画家・ちばてつやが1969年に読み切りとして発表した名作をアニメ化した「風のように」が、一般から出資を募るクラウドファンディングによって完成。5月7日に都内で上映会が開催され、ちばがトークイベントに出席した。
少女漫画雑誌「週刊少女フレンド」に掲載された同名漫画が原作。ある田舎の村に現れた不思議な少年・三平と両親を亡くし祖母と村で暮らす千代の交流を描く。製作費の一部をクラウドファンディングで募ったところ、予定額を超える300万円が集まったことで製作にこぎ着け、7月に劇場公開されることになった。
この日は、ちばに加え本多敏行監督、ちばを慕う漫画家でドラマ化された「JIN-仁-」で知られる村上もとか、「蒼き炎」の石川サブロウ、ちばのアシスタントを務めた経験を持つ川三番地が来場した。
2003年に本多監督がちばの了承を得て企画が始動したが、ちばは「僕は自分の描いたものを読まないので『風のように』のことは忘れていました(笑)。そういうの、描いたっけ? という感じだったので、アニメを見て初めて見たような感じがした」そうで、「アニメではキャラクターの目が良く描けていて、生き生きしていました」と絶賛。さらに「日本の懐かしい自然――。私は(満州からの)引き揚げ者ですが、千葉の田舎に来た時、ああいう風景がありました。古いアルバムを見ているようで懐かしかったです」としみじみ語った。
「風のように」は、7月9日から下北沢トリウッドで公開。
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