2016年5月14日(土)20:00
「お茶子を演じたいと強く思いました」 「僕のヒーローアカデミア」佐倉綾音インタビュー
佐倉綾音「お茶子を演じたいと強く思いました。」
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「僕のヒーローアカデミア」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)に連載中の堀越耕平氏によるアクションコミックを原作としたテレビアニメシリーズ。王道的とも言えるストーリー、魅力的なキャラクターはアニメになっても健在だ。今回はそのキャラクターの中でもヒロイン的な立ち位置にいる麗日お茶子役の佐倉綾音に、作品とキャラクターの魅力を中心に話を聞いた。
―― 「僕のヒーローアカデミア」は「週刊少年ジャンプ」の人気作漫画が原作ですよね。作品についての印象はどのようなものでしたか?
佐倉 漫画自体は大好きなんですが、少年漫画というジャンルはほとんど読んだことがありませんでした。ジャンプ作品もあまり読んでいないという状況だったのですが、それでも「僕のヒーローアカデミア」は名前だけは聞いてたので、「注目されてる作品なんだな」という印象はありました。実際、オーディションを受ける際に読ませていただいたんですが、すごく面白かったです。王道という言葉が似合う作品ですよね。今時ではあるけど、どこか懐かしいというか……。誰もがどこかで見たことがあるものを、新鮮に描くという難しいことにチャレンジしている作品だなと思いました。
―― 佐倉さんは、麗日お茶子というキャラクターを演じられるわけですが、役が決まった時の気持ちはいかがでしたか?
佐倉 実は母から「そういえばオーディションに受かった時に、珍しく喜んでいたよね」と言われたんです。でも確かにそうだったんですよ。正直、どんな作品もオーディションは受かるわけないと思って受けているので……。
―― 佐倉さんほど実績のある方でもそうなんですね。
佐倉 でもこの作品については、そういう卑屈な気持ちを珍しくかなぐり捨てて、「(役を)取れたらいいな」と願いながら受けることができたんです。本来、そういう思いって、持ちすぎると落ちた時にヘコむんですよね……。でも、今回に関しては、そこに思いが至らず、前向きに受けたいという気持ちを持ってオーディションを受けることができましたし、その上で合格もできたので、本当に嬉しかったです。
―― その前向きな気持ちになれた理由というのは、やはりお茶子というキャラクターに惹かれたからですか?
(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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佐倉 作品によっては、オーディションを受けたキャラクターとは違った役に決まることもあります。自分としても、他のキャラでもとにかく参加できたらいいなということを考えるんですが、『僕のヒーローアカデミア』に関しては、「お茶子を演じたい」という感覚が強かったんです。そういう意味では、作品そのものの魅力も当然ありますが、お茶子というキャラクターに惹かれた部分が大きかったんだと思います。
―― では、そのお茶子の魅力はどういったところに感じるでしょうか。
佐倉 私、実は正統派ヒロインを演じた経験が少ないんです。オーディションを受けた時も、その部分に不安はありました。優しくて、誰からも好かれる正統派ヒロイン。そんな要素は、自分の中にほとんどないんです(笑)。だから(役に対して)引いてしまう部分が出てしまうのではないかと……。でも、原作を読んでいたら、「(お茶子は)意外に口が悪い。裏表がない」と書いてあったんです。
―― 原作コミックス1巻のキャラクター紹介ページに書いてありますね。
佐倉 そうなんです。そこで「この子だったら理解できるかもしれない」と思えたんです。そういう、お茶子の「隙」みたいなところに惹かれました。私にとっては、それが彼女の魅力です。
―― コミックス7巻の幕間で、お茶子の節約法が紹介されていて、そのあたりもかなり親近感がわきますね。
佐倉 そうそう、「(起きてるとお金がかかるから)寝る。」と…。斬新だなと(笑)。だからヒロインとしては異質なんですよね。女子にも好感が持てるキャラなんじゃないかと思っています。
(C) 堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
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―― お茶子とご自身とで、似ているところなどはありますか?
佐倉 ……髪型ですかね。あとは……声?
―― ご自身が演じられてるんだから、それはそうですよね(笑)
佐倉 あ! お餅好きです! 私、すごいお餅好きです! おそばを頼む時は力そばですね。
―― 他にはいかがでしょうか?(笑)
佐倉 そうだ、親が好きですね。
―― 確かに、お茶子もとても親思いですよね。
佐倉 両親のことはいつも考えていますね。すごくマザコンだしファザコンなので……(苦笑)。実は『ヒーローアカデミア』も第1話は母と一緒に見ていたんです。制作スタッフの方に放送前にも見せていただいていたものの、オープニングとエンディングは実は放送で初めて見たんですよ。そこで初めて動くお茶子を見ました。
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