2016年6月2日(木)20:00
日常のドラマは、細かい積み重ねの中にある 「あんハピ♪」大沼心監督インタビュー
(C)琴慈・芳文社/あんハピ製作委員会
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不幸を背負った生徒ばかりが集められたクラスで、花小泉杏ら5人は「幸福(しあわせ)になること」を目標に様々な課題に取り組む。そんな彼女たちのちょっと変わった日常が、繊細かつ可愛らしく描かれているテレビアニメ「あんハピ♪」。原作は、「まんがタイムきららフォワード」連載中の同名漫画で、大沼心監督とシルバーリンクが映像化に挑んでいる。意外にも、日常系の作品を本格的に手がけるのは初めてという大沼監督に話を聞いた。
――「あんハピ♪」は、日常系のジャンルに入る作品です。どのように映像化していこうと思われたのでしょうか。
大沼:日常ものの作品は、手がけているようにみえて、実はそこまで深く関わったことのないジャンルなんです。日常ものの魅力は、どんなところにあるのだろうと考えながら、シリーズ構成の田中仁さんたちと話し合いを重ねました。いわゆる日常系と呼ばれる作品は、主人公の目標が明確でなかったり、物語の牽引力が緩やかだったりするものが多い傾向にありますので。では、どこが大事かと考えて、細かいことの積み重ねなんだろうなと思ったんです。どんな人の日常にもドラマは存在していて、そのドラマは些細なことを積み重ねた中にある。そうしたところを大事にしながら、原作をいったん要素的に分解して、視聴者の方に受け入れてもらえるよう精査しながら、全体を構成していきました。
――例えば、どんな点に気をつけられたのでしょうか。
大沼:原作よりも、チモシーの登場を前倒しにしているところとかです。日常ものの作品で、チモシーのようなイレギュラーな存在が後から出てきてしまうと、違和感を抱く視聴者の方もいると思います。3話ですごろくのエピソードをやったのも、早めにヒビキとレンを合流させる目的もありましたが、この作品はこういう技術が存在する世界なんですというのを、早めに提示しておきたかったというのがあります。世界観を先に把握してもらってから、作品に踏み込んでもらえればなと。
――日常系の作品にある可愛らしさや楽しさもありつつ、キャラクターたちの繊細な気持ちが丁寧に描かれているのが本作の魅力だと感じました。ヒバリ(雲雀丘瑠璃)の「看板の人」への思いなど、どこか切実な雰囲気が出ているように思います。
大沼:彼女たちの年代特有の感性というか、デリケートな部分は、彼女たちの日常に含まれている部分だと思いますので、描くべきこととして重要視しています。繊細な感情のラインについては、シリーズ構成の田中さんが非常に上手く拾ってくださっています。MONACAさんからいただいた楽曲もすごくよくて、いい話を、よりいい話へと確実にランクアップさせてくれるんです。フィルムになったときに心情変化が色濃く出て、しっとりとした感じになっているのは、そのおかげだと思います。
――本作では、「バカとテストと召喚獣」「C3 -シーキューブ-」のキャラクターデザインを務めた大島美和さんと久々にタッグを組まれていますね。
大沼:プロデューサーの金子(逸人)さんからの勧めもあり、決め打ちでお願いしています。原作の漫画をみると、絵のバリエーションが広い作品だなと感じたんです。SDキャラもいれば、ディテールが多めのアニメでいうところの見せカットに近い絵など、同じキャラクターでも複数のパターンが描かれていて。アニメ化にあたっては、1人のキャラクターにつき、SD頭身、デザイン頭身、ノーマル頭身、リアル頭身の4パターンの設定を作っていただいています。
――制服姿の他に、私服姿もかなりありますね。
(C)琴慈・芳文社/あんハピ製作委員会
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大沼:ロケーションに富んだ作品ですので、私服のバリエーションも多種多様にあります。そうした設定の物量の多さについても、大島さんであれば安心だろうと。あと、これまで何回か組ませていただいて、大島さんの場合、キャラクターデザインをしていただくだけでなく、その後の総作監の作業を通して、作品内のキャラクターとしてのトータルコーディネートをしていただけるのが分かっていたのも大きいです。キャラクターを可愛らしく魅力的に描くのがマストの作品ですので、そこまで責任をもってやっていただける方にお願いしたかった。大島さんの力をお借り出来たことで、絵として見栄えのあるものに仕上がったと確信しています。
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