より熱量を持った作品となって帰ってくる 「レガリア」主題歌を歌うTRUEに聞く

TRUE

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アニソンシンガーとして活躍の場を広げているTRUE。これまでも様々な楽曲を歌い上げてきた彼女が、「レガリア The Three Sacred Stars」のオープニング主題歌「Divine Spell」を手がけた。7月に始まったアニメ本編は「本来意図しているクオリティとの相違がある」ということから、第4話で一旦放送を終了。9月に改めて第1話から放送されることとなり、世間の耳目を集めている。今回は、改めて9月から始まる同作と主題歌「Divine Spell」との緊密な繋がりを中心に、TRUEに話を聞いた。

――「Divine Spell」が「レガリア The Three Sacred Stars」オープニングの主題歌として決まった時、どのような感想を持たれましたか？

TRUE：嬉しかったですね。私は「ガンダム」シリーズを始め、ロボットアニメがすごく好きで、オープニングを歌いたいという気持ちからアニソンシンガーを目指しました。ですから、この作品を自分が担当できることになって幸せです。

――ロボットアニメは何がお好きですか？

TRUE：「（新機動戦記）ガンダムW」ですね。好きなのは……ヒイロ？（笑）。でもあの時は本当に主人公に恋をするような見方をしていたんですよ。「（ヒイロの）口に出さない愛情表現ってカッコイイな」と思ったことがきっかけです。それと、ロボットアニメというのは、戦うことで守ること、愛することを表現していると思うんです。そこがすごく魅力的だと思います。

――今回の曲のテーマは？

TRUE：アニメを読み込んで、それに寄り添うものを作るというのが自分の基本姿勢です。ですから、今回も脚本を読み込んで制作しました。自分自身と闘いながら乗り越えていく作品なので、そういうことを楽曲でも表現できたらと思っていました。

――「Divine Spell」というタイトルは、どういう意味で付けられたのでしょうか？

TRUE：“神からの言葉”という訳になるのですが、私は“神様”という存在を熱心に信じているわけではありません。「自分の神は自分自身でしかない」という意味合いを込めたつもりです。この作品を通して自分と向き合って、やりたいことや、納得できる言葉を引き出してほしいという思いを込めました。アニメも突き詰めていくと、そういうことをテーマにしているのではと読み取ったので。

――特に歌詞の中で聞いてもらいたい部分はありますか？

TRUE：「それは世界の終わりの始まり　絶望のなか　君がいた」という部分ですね。「君」が誰かは聞く人によって違うと思います。絶望の中に見つけた「君」が、自分自身であってもいいですし、愛する誰かかもしれません……。いずれにしても、この曲の、あるいはアニメのテーマはまさにここにあると思っています。

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――ちなみにこの曲ではミュージックビデオも制作されていますよね。このMVについてのエピソードもお伺いしたいのですが。

TRUE：MVの監督さんには、アニメの内容を伝えてなかったのですが、不思議とアニメのオープニングとMVの映像がリンクしました。MVではお城が出てくるのですが、アニメでも城の前で印象的なバトルを繰り広げます。それにオープニングのラストシーンでは、森の中で二人が手を取り合うのですが、MVでは林の中にいる私が誰かを探して彷徨っている。そういった不思議と似た風景を描いている部分が、面白いところだなと思いました。

――あらためて9月に新番組として「レガリア」が始まるわけですが、心境としてはいかがでしょうか。

TRUE：一からより良いクオリティの物を作り出したいというアニメ制作サイドの意思と伺っています。もう一度やり直すって、なかなか言えることじゃないと思います。その熱量はアニメを作る企画の段階から感じていたので、だからこそ期待していて欲しいですし、私自身も皆さんと一緒にまた新鮮な気持ちで楽しみたいなと思っています。

――同じ時期にライブもありますよね。

TRUE：10月はセカンドワンマンライブもありますし、「響け！ユーフォニアム2」も始まることで、10月12日にまたリリースがあります。とても元気で瑞々しい活力に溢れた楽曲に仕上がっているので、また新たなターニングポイントになる気がしています。「レガリア」が9月に再スタートすることになったというのも、ある種の運命を感じます。9、10月は自分が今できることを精一杯ぶつけるつもりです。

――最後にファンの皆様へ向けてメッセージをお願いいたします。

TRUE：これからも私らしいアニソンを全力で作っていくので、力強いアニソンが好きな方はぜひたくさん聞いて、付いて来てもらいたいです。一緒に夢見て欲しいなと思います！