2016年11月1日(火)08:00
石田彰「チェインクロニクル」“恐るべき構想”に震えあがる
第29回東京国際映画祭内のアニメーション特別企画「TIFFアニ!!」のスペシャルイベントが10月31日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催され、アニメ「チェインクロニクル ヘクセイタスの閃(ひかり)第1章」の冒頭20分の映像が初公開された。声優キャストの石田彰、山下大輝、工藤昌史監督が、上映後にトークショーを行った。
500万ダウンロードを突破したスマートフォン向けゲームアプリ「チェインクロニクル」をテレビアニメ化し、放送に先駆けて劇場で上映するシリーズ全3章のうちの第1章。原作ゲームは、さまざまな種族が共存する最果ての大陸「ユグド」を舞台に、突如として現れた暗黒の魔物「黒の軍勢」と、その脅威に対抗すべく結成された義勇軍との戦いが展開される。アニメ版では、黒の軍勢との戦乱を主軸に描く。
石田は、ゲーム版では40以上のキャラクターの声を担当していたため、アニメ化が決定した当時の心境を「(担当キャラを)いくつに減らしてもらえるだろうと思っていました(笑)。演じ分けるのが大変なので、少ないにこしたことはないので」と吐露。だが石田の意思に反し、工藤監督は「シナリオを作っている段階で、このキャラとこのキャラはしゃべるなと思うと、ゲームでは全部(声が)石田さんだったので、(全キャラクターの声を石田で)やる構想もちらっとあった」と不敵な笑みを浮かべる。石田が「そんな怖い構想! 見ている人が混乱する!」と悲鳴を上げると、工藤監督は「石田さんなら大丈夫」とあっけらかんと語っていた。
工藤監督の“恐るべき構想”を知らされ、「1役でよかった」と胸をなで下ろす石田。だが直後に、「オリジナルキャラクターのアラムだったらやってもよかったかな」とぽろり。同キャラクターを演じる山下は、「ちょっと! やめてくださいよ!」と必死の形相で訴えていた。
「ゲームとアニメに連続性、融合性はあるか」という話題では、原作ゲームをプレイしているという石田が「ゲームはゲームで楽しんでやっているので、意識はしていなかったのですが、iPadの平面のなかで捉えていたんだなと。より立体的になって、物語として入ってきやすくなった。アニメーションになってキャラクターが動き始めたことで、(ゲーム版とは)また次元の違うところに説得力や影響力がある」と熱弁する。
さらに石田は、「収録はもっと先まで進んでいます」と報告。そして「今ご覧いただいたように、主人公・ユーリ率いる義勇軍が落ち込んだところから物語が始まる。スタートがそこなので、あとは上がっていくしかないんですよ。上がっていかなければ、このまま終わってしまうので。そうならないために頑張る物語ではあるのですが、頑張りきって、大塚明夫さん演じるラスボスに届くまでの間にかなりのハードルが設けられています。そこへの期待に、応えられるんじゃないかと思います」とアピールした。
第29回東京国際映画祭は、11月3日まで開催。「チェインクロニクル ヘクセイタスの閃(ひかり)」第1章は12月3日、第2章は2017年1月14日、第3章は2月11日から、新宿バルト9ほかで各章2週間限定上映予定。
作品情報
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舞台は、最果ての大陸“ユグド”。住人達は自分たちの住むその大陸が、世界の広さのすべてだと思っていた。 大陸はいくつかの領地に分かれ、それぞれの地に王が存在していた。各勢力によって、小規模戦闘が起...
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