2016年11月9日(水)20:00
神山健治監督が早稲田祭で「攻殻機動隊S.A.C」から「ひるね姫」まで歴代キャラクターの秘密を解説
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「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」「精霊の守り人」などを手がけたアニメーション監督・神山健治のトークショーが、早稲田祭内の「キャラプロ!」(早稲田リンクス主催)で11月5日に開催された。神山は、国内のみならず海外からも集まった200人以上のファンの前で、これまでに手がけてきた作品の映像や画像を見ながら、各キャラクターの解説を行った。
神山は「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(S.A.C)」の草薙素子について、テレビシリーズということでずっと付き合っていけるキャラクターを目指したといい、素子役の田中敦子には「『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(押井守監督作品)よりも15歳若く演じてほしい」と指示したことを明らかにした。タチコマは、ただのペットロボットではなく、作品のテーマを体現するキャラクターとして描いたという。
「精霊の守り人」のバルサは、王に追われるという勝ち目のない戦いに身を投じる動機を考え抜き、同じ女性主人公の素子にはない母性を表現。「東のエデン」の滝沢朗は、「スクランブル交差点で全裸で置き去りにされても、5分後には衣服を手に入れられるような生存能力を持った人物とはどんなキャラクターか」と考えたことをきっかけに生まれ、「好きな人を守りたい」という個人的な動機を持つことから、永井豪氏の名作「デビルマン」の不動明からネーミングを拝借したという。
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2017年3月18日に公開を控える劇場用最新作「ひるね姫~知らないワタシの物語~」の主人公・森川ココネも話題にのぼった。ココネは普通の女子高生だが、実は元ヤンキーの父親に似た性格の持ち主で、もともとは違う名前が設定されていたのだそう。「実はサイボーグなのでは?」という客席からの疑念には、神山が「普通の田舎の女子高生です」と念を押していた。
また、柴犬をモチーフとしたぬいぐるみのようなキャラクターが登場する「ひるね姫」の新たな場面カットも公開。もう1枚の新公開カットには、ココネと青年に加え、VRゴーグルのようなものが描かれており、「(同作の時代設定である)2020年には、こうなっていてほしい」との神山の未来への願望が反映されたものになっているのだという。なお、同作の舞台を岡山県に設定した理由は、神山が旅行中に偶然訪れた同地が「日本で一番夕日がきれいな場所」であると感じたためなのだとか。
最後は、「ひるね姫」に登場するロボット・ハーツの着ぐるみが登場。忠実に再現されていることを喜ぶ神山と記念撮影を行い、トークショーは幕を閉じた。
作品情報
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