2017年1月11日(水)20:30
収録現場は第2期も抱腹絶倒!「ここの素晴らしい世界に祝福を!2」福島潤、高橋李依インタビュー (2)
■「僕が演じているのは主人公ではなく、カズマです」
――久々にメインキャスト陣が一堂に会しての「このすば2」第1話収録の感想はいかがでしたか?
高橋:最後に録ったOVAを第11話と呼ぶなら、そこからの第12話という感じでした。ちょっと期間は空いてしまいましたが、第1期当時の空気感をそのまま持ち越していましたね。
福島:そうそう。
高橋:でも潤さんすごく緊張してましたよね……?
福島:みんながキャッキャウフフしている横で「なんで笑えるの?」ってボヤいていました(笑)。「再スタートを成功させなきゃ」と必死だったんですよ。カズマは会話の起点となるセリフが多い上、ツッコミ担当も兼任しているので、「あの『このすば』が帰ってきた」と言っていただくためには、僕がそこをきっちり押さえなければいけないなと。その緊張が解けて、心から「戻ってきた」と思えるようになったのは、3話くらいからでしたね。
高橋:私も「あのめぐみんが帰ってきた」と思っていただきたいので、ちゃんと第1期のめぐみんになっているか、ということには気をつけました。
――第1期では、アドリブがとても多い収録現場だったとうかがっていますが、第2期でももちろん?
(C) 2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
イメージを拡大
福島:聞くところによると、そうらしいですね(笑)。
高橋:アドリブって、どこからどこまでのことなんでしょう(笑)。
福島:台本にない音やリアクションはたくさん入れましたが、僕としては必要だと思ったことをやっているだけなんですよ。アドリブも、キャラクターや物語になじんでいてほしいので、あまり気づかれないほうがいいな、と思っています。
高橋:定番の「カズマです」「カズマだよ」っていうアドリブは、潤さんにしかできないんですよ。実は、私も挑戦してみたことがあるんですが、ぜんぜんおもしろくならないんです。心が折れました(苦笑)。
福島:それは、僕もそんなにおもしろいと思ってやってるわけじゃなくて(苦笑)。アニメーションの場合はカットされがちですが、名前を呼ばれたら「あ、はい」って答えるのが、日常のやり取りだと思うんですよ。会話劇がメインの作品なので、そっちのほうがしっくり来るかなと思って、ちょっとずつ盛り込んでいったんです。第2期では、第1期を思い出してもらえるようなものも仕込んでありますよ。
高橋:第1話の中にも、ストーリー上でも、メタ的な発言としてもクスッとしてしまうものがありましたね。
福島:久々にキャストのみんながそろったので、仲間たちに対するメッセージとして、テストの時だけのつもりでやったんです。本番は一度台本通りに演じたんですが「テストの時の方がいい」と言われてしまって。遊びのつもりだったので「嘘でしょ!?」って仰天してしまいました(笑)。こうした遊び心を楽しめる現場なので、今は「戻ってきた」ということを、ひしひしと実感しています。
――カズマもめぐみんも、超個性的なキャラクターですが、演じるにあたって心がけていることはありますか?
福島:僕は、もとより主人公を演じているつもりはないんです。
高橋:なかったんですか。
――じゃあ、一体どんな役を演じているつもりだったんですか?
福島:「カズマ」です!
高橋:今の、言わせましたね!? いいフリだなあ(笑)。
(C) 2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
イメージを拡大
福島:主人公というと、かっこいいヒーローを想像しがちですが、カズマはそうではないので。あくまでも、パーティの中のツッコミポジションだと思っています。主人公って言われると「それはアクアのことですか?」って(笑)。
(C) 2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
イメージを拡大
高橋:(アクア役の雨宮)天ちゃんも自分が主人公だとは思ってないはずですよ。
福島:自分(アクア)が女神であることもかなり忘れてきていると思う! そのうち「そういえば女神だった!!」って言い出しそう。
(一同爆笑)
福島:カズマは、現代から異世界にやってきたという、視聴者のみなさんに一番近い存在なんです。視聴者の心の声やツッコミを全部代弁するつもりで、主人公ではなく「普通の子がちょっと背伸びしている」という感じを大事にしています。「カスマ」や「クズマ」という代名詞に負けないような声を出すことも意識していますね(笑)。マジメなところとのギャップを楽しんでいただきたいので、振り幅にはこだわりを持っています。
(C) 2017 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/このすば2製作委員会
イメージを拡大
高橋:めぐみんは、第1期の時に監督から「悪ガキっぽさ」がほしいと言われたんです。紅魔族という頭のいい種族であり、彼女自身悪知恵が働くので、女の子っぽく妹という感よりかは、いつでも人の揚げ足を取りに行くガキんちょなイメージで演じています。
福島:へえ、そんなこと考えてたなんて。さすがっスね、めぐみんさん!
高橋:いえいえ!私はカズマさんの背中に乗せてもらってるだけですから!
福島:そうだね、いっぱいオンブしたねー!
高橋:これからもよろしくお願いします!!
作品情報
-
不慮の事故により異世界に転生した、ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ! めざせ勇者!」という夢はイマイチかなわないものの、...
フォトギャラリー
フォトギャラリーへ
特集コラム・注目情報
関連記事
イベント情報・チケット情報
- 2025年2月24日(月)
- 2025年2月24日(月)