芹澤優ソロデビューアルバム「YOU＆YOU」制作秘話 「ソロデビューするタイミングは今だったのかな」 (2)

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――プロデューサーの太田さんとは、どんな話し合いをされたのでしょう。

芹澤：太田さんは、私の癖みたいなものを、どんどん出していっていいよと言ってくださいました。歌い方の癖で、ときどき滑舌（かつぜつ）が甘くなってしまうことがあるんですけど、太田さんはそういうところも直さずにそのまま使うんです。生っぽい感じというか、私の人間味がでるようなところを大事にしてくれているなと感じました。

――生っぽい感じをあえて使うのは、ソロとしての「芹澤優」を前面に押し出すための工夫なんですね。

芹澤：収録曲の中で、特に「WAGA-MA-MA-MAGIC」は力のぬけた感じで歌っていて、声がかすれ気味になるところもあるんです。そんなところも全部使おうと言ってくださったのは新鮮でした。「Kiss! Kiss! Kiss!」という曲では、ここでファンの方が「ゆうちゃん」とコールを入れるだろうと、あえて曲の間に空白を作ってくれたりもして。太田さんは楽曲を作るときに、ファンの乗りやすさやコール＆レスポンスを自然に考えられる方で、アニソンを愛する方々の気持ちに寄りそった曲作りをされている気がします。私自身も、そういうアーティストになりたいなと思っていたんです。すごく良い方とご一緒できているなと思いました。

――アルバム収録曲「Voice for YOU!」のミュージックビデオは、芹澤さんが扮する色々なキャラクターがでてくる華やかなものでした。お気に入りのキャラクターはいますか。

芹澤：私は、ツインテールでひらひらの服を着た子が好きです。ぶりっ子でちょっとイラッとするようなところも、やっていてすごく楽しくて（笑）。色んな自分がいっぱい出てくるのは、私の案というよりスタッフさんのアイデアなんです。映像にイラストも入ってかなりカラフルな感じになっていて、私が自分のことを大好きすぎる個性のようなものがすごく出ている気がします（笑）。

――ミュージックビデオ撮影時のエピソードを教えてください。

芹澤：ひとつのカットで私が何人もでてくるところは、あとで合成するためにカメラの位置を固定して撮っています。小道具が少しでもずれてしまったら最初からやり直しになってしまうんですけど、衣装が大きくて動きも派手なんですよね。慎重に動くように気をつけました。撮影は朝から深夜まで12時間以上かかりましたが、すごく楽しかったです。やっぱりカメラに写るのが好きなんですね。ずっと自分に光があたっているのが快感でした（笑）。

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

芹澤：こうして私をまるっとお届けできるのは、とても嬉しいことですし、それを好きと言ってもらえたら、こんなに幸せなことはありません。一回かぎりのソロではなく、これから長く続いていくものですので、ぜひ応援よろしくお願いします！

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