2017年7月17日(月)20:30
「恋と嘘」で禁断の恋仲を演じる花澤香菜&逢坂良太 キャスト陣がオーラを消すように言われた理由 (2)
(C) ムサヲ・講談社/政府通知普及委員会
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――逢坂さんは、新人の頃の自分を参考にしながら演じられているのですね。
逢坂:あの時の経験が役に立つときがくるとは思っていませんでした。あと、この作品は(アフレコ時に)絵がけっこうできているんです。アニメの絵には、原作にあわせたコメディチックな表情もわりとありますが、声の演技は「そこまではいらない」と止められることもあるので、絵に引っ張られすぎないよう気をつけながらやっています。
花澤:美咲を演じる際には、さきほどお話した素朴感みたいなところを大事にしています。1話Bパートで根島君と一緒に話しているところでは、小学校の頃から彼の後ろ姿を見つめ続けてきた彼女が、やっと彼と長いことしゃべることができるんですよね。そのことに興奮しているけれど、どうしたらいいのか分からない。あの色々な思いが入り混じった感じは、演じながら「美咲ちゃんなら、こういうしゃべり方になるのかな」と分かったような感覚がありました。
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――最後に、相手のキャラクターについて、それぞれどんな風に感じられているのか聞かせてください。
花澤:原作を読んでいたときは、「根島君、もうちょっとハッキリしてもいいんじゃない?」と感じていたのですが、美咲ちゃんを通して見ると、なるほどなと思いました。彼女が根島君のいちばん好きなところを聞かれて、つむじと答える場面があるのですが、「そこ!?」みたいな(笑)。でも、彼をずっと追い続けてきた彼女にとっては、彼のつむじを見ると安心するのかもしれないし、もう彼そのものが好きだから、どこでもいいのかもしれない。根島君からにじみ出る優しさや、人のよさみたいなものに惹かれているんだろうなと、美咲を演じながら説得されている気がしています。
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逢坂:原作の第1巻を読んだとき、こんなにあっさり根島から引くことができる美咲は政府側の人間なのでは? と思ったんですが、読み進めていって、「あ、全然違うんだ」と分かりました(笑)。普通に根島のことが好きで、本当に健気な子なんですよね。少し先の話になりますが、修学旅行のエピソードでも、「それ、やるよね」というようなことをやっていて。根島と彼の結婚相手である(真田)莉々奈を応援したいけれど、彼と一緒になりたい。そんな板挟みの葛藤がある。美咲が優しいからこそ、悩むんだろうなと思います。美咲と根島の2人が、お互いにお互いの幸せを考えているのが、すごくいいなと感じています。
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