2017年7月28日(金)20:00
アメコミ大好き芸人・なだぎ武に聞く「THE REFLECTION」第1話の衝撃 「ヴィラン役で出演したい!」と制作陣に熱いラブコールも (2)
――長濵監督とは、放送前特番で共演されていますが、どんな印象を持たれましたか?
なだぎ:いい意味で、変態だと思います(笑)。誰も頼んでいないのに、自分のアメコミコレクションを持ってきて「これをエンディングで出しましょう!」と提案して、「尺がありませんので」と断られていました。アメコミ愛が強すぎるんですよ! そのくらい“好きな思い”がまっすぐだからこそ、これだけの作品の仕上がりにつながっているんだと思います。僕らの仕事にも通じますが、何か飛び抜けているところがないと、面白いものは作れないのかもしれません。
――なだぎさんとアメコミとの出会いについて教えてください。
なだぎ:東映版「スパイダーマン」(78年)も見ていましたが、「超人ハルク」(79年)を見て「面白いキャラクターだな」と思ったのが原体験ですね。「スパイダーマン」は、キマっているのかイマイチ微妙なヒーローで、どこかゆるキャラ的な違和感を抱いていました。だって、クモですよ(笑)。でも、そういうところがずっと心のどこかに引っかかり続けていて、気づいたら大好きになっていたんです。
90年代になると、小学館がMARVELコミックスの翻訳(マーヴルスーパーコミックス)を始めたんです。「X-MEN」を筆頭に、「MARVEL-X(マーヴルクロス)」なんていう雑誌もありましたね。それを、ケンドーコバヤシとか、アメコミ好きの芸人たちで集まって読んでいたんですよ。ところが、ある時期からパッタリと音沙汰がなくなってしまって。「どういうことやねん! もう二度と小学館の漫画読まへん」と恨み節を垂れていたくらいでした。まあ、その直後には「お~い!竜馬」を読んでいましたけど(笑)。
――スタン・リーが生み出したなみいるヒーローの中で、特にお気に入りはいますか?
なだぎ:やっぱりピーター・パーカー……スパイダーマンですね! とにかく、これまでになかったヒーロー像なんです。それまでサイドキック(ヒーローを補佐する相棒)として描かれることが多かった“ティーンエイジャー”をヒーローにした点も画期的でした。そのうえ、ピーターは「こんなに貧乏なヒーローがいるか!?」というくらい、お金がない(笑)。タイツもお手製でね。そういう所帯じみたところも身近に感じられる、まさに「親愛なる隣人」です。
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――近年、日本では実写映画のヒットをきっかけに、アメコミブームが巻き起こっています。これまでアメコミを応援し続けてきたなだぎさんは、どのようにとらえていますか?
なだぎ:こんなにアメコミが話題になる日が来るとは思ってもいませんでした。街を歩いていても「MARVEL」のロゴが入ったTシャツを、若い女の子が着ているのを見かけます。「ファッションとしても認められるような認知度になったのか!!」と思うと、本当に驚きですね。90年代にトッド・マクファーレンの「スポーン」が日本にやってきたころ、大阪に住んでいた僕は、東京に出てくるたびに、渋谷や原宿で、血眼になってグッズやアパレルを探し回っていたんです。そういう時代を経験した身としては、まさに隔世の感があります。今や、ユニクロさんが「スパイダーマン:ホームカミング」とコラボするっていう時代ですよ!?
――最後に「THE REFLECTION」のファンへメッセージをお願いします。
なだぎ:アメコミのことを何も知らなくても、単体のアニメ作品として楽しめる作品に仕上がっていると思います。若い子にとっては、ひたすら斬新だと思いますし、僕ら中年世代は、懐かしさの中に新しさを感じることができるはず。純粋にこの「THE REFLECTION」を楽しんでいただけたらと思います。その結果として、ひとりでも多くの方がアメコミに興味を持ってくれると嬉しいですね。長濵監督は「長く続けたい」とおっしゃっていたので、シーズン1、シーズン2と、末永く展開していってもらいたいです。そして、一番盛り上がるところで、僕をヴィラン役で出演させてください!!
――本日はありがとうございました!
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