2017年10月12日(木)20:30
「3月のライオン」第2シリーズ桐山零役の河西健吾、二海堂晴信役の岡本信彦に聞く 高校生プロ棋士・零と藤井四段の共通点は負けず嫌いな棋風? (2)
――岡本さんは声優業界の中でも屈指の将棋好きで、相当な腕前だとお聞きしています。将棋ファンから見て、「3月のライオン」の魅力はどんなところにあると思われますか。
岡本:作中にでてくる対局の盤面が秀逸で、物語や対局者の感情の流れに、すごくマッチしているところに惹かれます。勝負の厳しさを感じさせる残酷な局面、膠着が続く静かな局面、お互い全力で殴り合うような局面など、キャラクターの性格も相まって、「確かに、この人物はこういう手を指しそうだ」と毎回うならされます。とはいえ、将棋を知らなくても「3月のライオン」は楽しめます。棋士たちのつらさは多くの人にも共感できる部分ですし、感銘を与えてくれるのではないかと思います。
――演じていて、苦労されたところがあったら教えてください。
河西:零くんは、とにかく台詞の分量が多くて大変でした。ナレーションやモノローグも多かったので。また、心情面でつらいシーンが多かったので、演じる時に零くんと同じような気持ちになることもあり、苦しかったです。
岡本:「3月のライオン」には様々な良さがありますが、テンポ感のよさも魅力のひとつだと思います。なかでも、二海堂はいちばんコロコロと表情が変わるキャラですから、絵の表情と会話のテンポにあわせられるように頑張りました。
――第1シリーズを経て、第2シリーズから芝居を変えたところはありますか。
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(C) 羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会
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河西:第1シリーズの頃は、「ナレーションはナレーション、モノローグはモノローグ、(キャラクターの)台詞は台詞」と線引きをしていたのですが、第2シリーズでは、シーンによってナレーションに零くんの心情を載せるようになりました。どれぐらい載せるべきか、まだ自分の中で整理しきれていなくて、現場であたふたしてしまうときもありますが……。そのあたりの変化は個人的に聴いてもらいたいですし、楽しみにしてもらえればと思います。
岡本:視聴者の方からみて、二海堂は第1シリーズよりネガティブな要素が増えたように感じると思います。ただ、それが彼の人間らしさや深みとして表現されているので、そのあたりに気をつけて演じているつもりです。第2シリーズでは、彼がただ単純にポジティブな人ではないと分かる場面もでてきますので、そうしたところにも注目して見ていただけると嬉しいです。
――最後に、第2シリーズに向けて一言お願いします。
岡本:演じていて、とても心動かされる作品です。ブームになって将棋が身近な存在になっている昨今ですが、ぜひ「3月のライオン」も見ていただけると嬉しいです。第2シリーズから見ても楽しめると思います。
河西:第1シリーズでは、主人公の零くんを通して、「プロ棋士とは、こういう世界なんだ」ということを見せていきました。第2シリーズでは、キャラクターが抱えているパーソナルな悩みがさらに深く描かれ、人間ドラマの側面が強くなっていきます。第1シリーズ以上に、将棋を知っている方にも、将棋を知らない方にも楽しんでいただける作品になっているはずです。
作品情報
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主人公・桐山零は、幼い頃、事故で家族を失い、心に深い孤独を背負う高校生プロ将棋棋士。東京の下町に1人で暮らす零は、あかり・ひなた・モモの3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく――。これは、様々...
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