「王様ゲーム The Animation」金沢伸明役の宮野真守　役と併走しながら悩み苦しみ“生き抜いている”感覚 (2)

――アフレコ現場で、印象的な出来事はありましたか。

宮野：今作はとにかく登場人物が多くて、「王様ゲーム（無印）」パートと「終極」パートでは、キャストがまるごと入れ替わるんです。その際に「私立汰魔丘学園のみなさんありがとうございました。ここからは私立九禮学園のみなさんです！」と、いっせいに人の移動があるんですよ。そこに、僕だけがスタジオに残っているという（笑）。序盤のクラスメイト全員がそろっていた頃はすごかったですね。

(C)連打一人 栗山廉士 金沢伸明/双葉社・エブリスタ/「王様ゲーム The Animation」製作委員会

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――収録が進むにつれて、キャストが少なくなっていくのですね。

宮野：演出上、仕方のないことですが、生徒の名簿に次々とバツが付いていくのが切ないです。ひとり、またひとりといなくなっていくので。今日初めて収録に来た方が、その回でいなくなってしまうことさえあって、それを「ようこそ、そしてさようなら……」と見送っていくのには、寂しさを感じますね。

――今作の見どころを教えてください。

宮野：原作がもつショッキングな魅力をあますことなく伝えるべく、スタッフ、キャスト一同、全力で挑んでいる作品です。一方で、そうしたショッキングな表現があるからこそ、そこに対して人はどんな感情を抱くのか、どんな選択をしていくのか……人の業のようなものが浮き彫りになっていくのが、この作品のもうひとつの魅力になっています。現実にはありえない世界観ですが、人が抱く深い感情に触れることができ、人が生きていくうえでの大切なものを感じさせてくれる作品だと思います。

(C)連打一人 栗山廉士 金沢伸明/双葉社・エブリスタ/「王様ゲーム The Animation」製作委員会

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――オンエア序盤は、どんなところに注目して見てほしいと思われますか。

宮野：原作を知らずに、アニメで初めて「王様ゲーム」に触れるみなさんには、「どうして伸明はこんなに落ち込んでいるのか」というところに注目してもらいたいですね。また、第1話から最初の犠牲者が出て“王様ゲーム”とは一体何なのか、という作品の根本的な謎が提示されます。なので、今後への期待感を抱いていただければと思います。

――ご自身が演じる伸明以外で、気になるキャラクターはいますか。

宮野：本多奈津子と本多智恵美は、非常に気になる存在ですね。智恵美は伸明にとって、とても大切な存在ということもありますし。奈津子も智恵美もストーリーに大きく関わる秘密を抱えているようですので、楽しみにしていてください。

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

宮野：人気作「王様ゲーム」がアニメーションになり、その主人公の金沢伸明を演じられることを本当に嬉しく思います。僕ら出演者一同、この作品がもつテーマに全身全霊で立ち向かい、“生命の輝き”をお見せできるように演じていますので、そのエネルギーをみなさんに感じていただきたいです。ストーリーや世界観に秘められた数々の謎がどう紐解かれていくのかも見どころで、先にいくほど続きが気になる作品ですので、すみずみまで堪能していただければと思います。

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