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インタビュー 2017年10月11日(水)21:27

TVアニメ「このはな綺譚」で狐っ娘仲居を演じる大野柚布子、秦佐和子、久保田梨沙、加隈亜衣に聞く 「1話ごとに心に残る言葉がたくさん詰まった作品」 (2)

(C)天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会

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――原作を読まれて、どんな感想をもたれましたか。

大野:とても綺麗なお話で、キャラクターもかわいく、何回読んでも考えさせられる、深いストーリーが魅力的な作品だと思います。読んでいて「不思議だな」と思うことや、心にグッと刺さることがたくさんありました。

秦:作者の方が女性だったことに驚きました。最初は“女の子同士の恋愛”がメインなのかなと読み進めていったのですが、今の自分の心にとても刺さる、背中を押してくれるようなエピソードがたくさんあり、「優しくて強い人が描いている作品なのだな」と思いました。

大野:以前、原作者の天乃咲哉先生の別の作品を読んだことがあったのですが、その時から「絵がすごく綺きれいだな」と思っていました。「このはな綺譚」は、女の子が集まって楽しい日常を送るだけの物語ではなく深いストーリーがあるので、かわいらしい絵から入った方にも、内容を好きになっていただけるんじゃないかなと思っています。

加隈:私も最初はふわふわした日常系のお話かなと思っていたのですが、原作を読んだ今は、まるで問いかけられているような、メッセージ性のある作品だなと思っています。あと、狐っ娘仲居さんたちはみんな女の子ですが、棗がけっこうなイケメンさんで「カッコイイかよ!」って(笑)。また、仕事に向かう仲居さんたちの姿勢には「私も見習わなきゃ」と気を引き締めさせられたりもしました。いろいろな感情を与えてくれる作品ですね。

(C)天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会

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――特にお気に入りのキャラクターや、気になるキャラクターはいますか。

大野:とても選びきれないのですが、どうしてもひとりということなら皐ですね。最初はすごく大人っぽく、仕事もできてカッコイイ! という印象だったのですが、徐々に弱い部分や、大人になりきれていない子どもっぽい一面も見えてきて……。そのギャップが大好きです。

秦:(大野のチョイスが)もし皐じゃなかったらどうしようかと思ってドキドキしていました(笑)。私も、やっぱり柚ちゃんがいちばんかわいいです。保護下に置いておきたいですね。また、気になるという意味では、皐のお姉さんである柊が、ひとクセもふとクセもありそうな感じなので、今後どのような形で登場するのか、あるいはしないのかも含めて、とても楽しみです。

久保田:私は、蓮と棗が一緒にいると嬉しくなります。思いあっているのに、なかなか距離が縮まらないふたりを、ずっと応援してあげたいです。あと今後登場する瓜乃介というキャラクターが大好きです。話数を重ねるにつれて、どんどん「いきもの~」という感じに成長していくのがとてもかわいくて。ぜひグッズ化してもらいたいです。

(C)天乃咲哉・幻冬舎コミックス/このはな綺譚製作委員会

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加隈:私は、桐さんの底知れないところが、とても気になります。なぜかすべてを把握していて、これはいつか裏切るんじゃないかなと(笑)。櫻としてはいちばん信頼のおける相手なのですが、私自身は桐さんがたまに見せる裏の顔にドキッとしてしまいます。

――もしもみなさんが2泊3日の此花亭宿泊券をもらったら、どんなことをしてみたいですか。

加隈:街に出ずに、ずっと此花亭にいると思います。柚のドジっぷりを見守ったり、仲居さんたちとおしゃべりしたりするだけでも楽しそうです。

大野:それなら、私はドジをして落ち込んでいる柚のお手伝いをしてあげたいです。

加隈:逆に仕事を増やしちゃうんじゃ……。

大野:(少し自信がなさそうに)助けてあげられ……ます! あと、毎日違う仲居さんにお世話をしてもらって、その仕事ぶりを観察したいですね。6人いるから、2泊3日じゃ足りないですね。

秦:私は、温泉に浸かってゆっくりして、疲れを取りたいです。

久保田:私は櫻と遊びたいですね。普通に滞在しただけでは、見られない景色を見せてくれそうです。

――最後に、ひとことずつメッセージをお願いします。

秦:「このはな綺譚」は、背中を押してくれるようなメッセージがたくさん込められた作品です。みなさまが迷ったり、立ち止まったりした時の支えになるといいなと思っています。

久保田:1話ごとに心に残る言葉がたくさん詰まった作品です。絵も音楽もとてもすばらしいので、見るたびに新しい面白さが発見できると思います。3回くらい同じ話数を見直して、各要素に注目していただきたいです。

加隈:天乃先生を始め、スタッフの方々がとても穏やかな方で、収録も終始和やかに進んでいます。この雰囲気が視聴者のみなさまに、そのまま伝わればいいなと思っています。

大野:「このはな綺譚」は、1クールを通じて四季が描かれていく中で、柚をはじめとした狐っ娘仲居さんたちが、此花亭にやってくるお客さんたちとの交流を通じて成長していく物語です。柚以外のみんなにも、それぞれのストーリーがあり、心にグッとくるものがあると思いますので、それを見つけていただきたいです。

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作品情報

このはな綺譚

このはな綺譚 32

あの世とこの世の間にある宿場町の高台に建つ温泉宿「此花亭」。宿泊するお客様たちは神様、人間、そして人ならざるモノたち……。春夏秋冬、6人の狐っ子仲居たちの最高の“おもてなし”とは……?

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