2017年10月18日(水)20:30
河森正治の新作「重神機パンドーラ」18年春放送開始!戦闘シーンは「歌わない」「飛ばない」
イメージを拡大
「マクロス」「アクエリオン」シリーズで知られる河森正治が新たに手がけるテレビアニメ「重神機パンドーラ」が、2018年春から放送されることが明らかになった。10月17日、東京・六本木のニコファーレで行われた「河森正治 NEW PROJECT BRIEFING」で発表された。
河森の新作は、16年7月に米ロサンゼルスで行われた「Anime Expo 2016」で企画の始動が発表されていたが、今回の発表会で、満を持して作品タイトルや内容、スタッフ、キャストの一部が明らかに。河森総監督の下、テレビアニメ「イーハトーブ幻想~KENjIの春」でも河森とタッグを組んだ佐藤英一が監督を務め、シリーズ構成は「マクロスΔ」の根元歳三、キャラクター原案は「マクロスF」の江端里沙が担当し、制作は「マクロスF」や「アクエリオン」シリーズなどを手がけたサテライトが行う。
河森は、同作のテーマとして「社会の進化の速度に対し、人類ははたして何ができるのか?」をあげ、「(ギリシャ神話において、すべての悪と災いが詰まっているとされる)『パンドラの箱』が開いてしまったような世界に、残された希望は何なのか、ということを描きたい」とタイトルの由来を説明。また、同作では河森作品では恒例となっている「戦闘中のキャラクターの歌唱シーン」がないということで、「久しぶりに歌を使わない戦闘シーンを描くので、盛り上げ方が一瞬わからなくなった」と、河森ならではの悩みを打ち明けて笑いを誘っていた。
また、ストーリーのイントロダクションも発表された。中国の街並みをイメージした都市・ネオ翔龍(シャンロン)で2031年に起きた事故「翔龍クライシス」を機に、枯渇する環境資源の代替物として研究、開発された次世代エネルギー装置「量子リアクター」が暴走。未知のエネルギーが飛散したことで世界の環境が激変し、人類以外の生物や機械は独自の進化を遂げる。そんな中で、特異進化生物「B.R.A.I」(ブライ)に絶滅寸前まで追い詰められた人類は、存亡をかけた戦いを挑んでいくという。
さらに、人類が「B.R.A.I」に対抗する力となる、変形機構を備えた多目的可変ビーグル「MOEV」(モーヴ)のデザインも公開された。河森は「車をモチーフにしているので、重量感を重視しました。アニメ作品よりも特撮作品に近く、ロボットものとヒーローものの中間をイメージしています」とデザインコンセプトを解説している。
そのほか、同作の登場キャラクターであるレオン・ラウとクロエ・ラウの日常や戦闘シーンなどが描かれたPVも初公開。レオン役を「ネト充のススメ」の前野智昭、クロエ役を「マクロスΔ」の東山奈央が演じることも明かされ、ステージに前野と東山が登場。「翔龍クライシス」を引き起こした中心人物のひとりで、普段はぼんやりとしているが、研究や食事などの好きなことには饒舌になる青年・レオンについて、前野は「いつもはだらしない感じですが、意外と社交性もあるキャラクター。カッコイイとは一筋縄で言えませんが、人間らしくて僕は大好きです」と紹介した。
続けて、レオンの妹で、明るく何事にも物怖じしない元気な少女・クロエについて、東山が「クロエはレオンにとって、妹であり、母であり、妻でもある、実はレオンとは血がつながっていない兄妹なんです」と語ると、PVのラストで提示された“契約”というキーワードの話題へ。レオンとクロエが結んでいるという“家族契約”について、前野が「この家族契約が、レオンとクロエを強くする描写も多い」と明かすと、河森が「人類と『B.R.A.I』との違いを考えたとき、“家族”がひとつのテーマとして浮かんできた」と続けた。
最後は河森が「第1話も形になりつつあり、手応えを感じています。時代の加速感に追いつかれないよう、スタッフ一同も進化して作っていければと思います。このパンドーラの箱から、どんなものが飛び出すのかお楽しみに」とメッセージを送った。
なお、作品公式Twitterと公式サイトも開設され、発表会で公開されたPVも配信中。11月以降は新キャラクターが順次公開される予定だ。
作品情報
フォトギャラリー
フォトギャラリーへ
-
重神機パンドーラ Blu-ray BOX 弐
¥22,000 ¥18,000
-
劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ TABOO NIGHT XXXX アイドルソング カミュ[通常盤]
2025年03月19日¥1,540
-
重神機パンドーラ Blu-ray BOX 参
¥22,000 ¥18,889
-
前野智昭のGIANTS YELL! (生活シリーズ)
2019年12月20日¥2,750
特集コラム・注目情報
関連記事
イベント情報・チケット情報
- 2025年5月11日(日)
- 2025年5月11日(日)
- 2025年3月16日(日)
- 2025年3月2日(日)
- 2025年3月2日(日)