2017年11月17日（金）20:30

May'nが4年ぶりのアルバム「PEACE of SMILE」にこめた思い　「今の私のすべてをつめこむことができた」

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10月18日に、5枚目のオリジナルアルバム「PEACE of SMILE」をリリースしたMay'n。作詞を担当した新曲「バースデイ！～PEACE of SMILE」をふくむ14曲を収録し、3種類の初回限定盤には、それぞれ新曲2曲を収めたマキシシングルが同梱されている。来年春に全国ホールツアーも決定しているMay'nが、このアルバムにこめた思いを聞いた。

――4年ぶりのリリースが決まったとき、どんなアルバムにしようと思われたのでしょうか。

May'n：アルバムリリースの前に活動10周年の記念日があって、「ここからまた頑張ろう！」という“第2章感”が自分の中に生まれて、ライブがより楽しくなってきました。また、「自分のパーソナルな部分をふくめたすべてをさらけだして、ぶつかっていきたい」「仲間と一緒に夢をつかんでいきたい」との思いも強くなってきました。今回のアルバムには、そんな今の私のすべてをつめこむことができたと思っています。

――今回は、アルバム収録の新曲を中心にうかがえればと思います。1曲目の「Shine A Light」には、どんな思いをこめられているのでしょう？

May'n：「これから、もっと照らしていくぞ！」という、もう前しか見えないような楽曲を最初にもってきました。聴く方は、「May'nは今、何を考えているんだろう」と思いながら、ポチッと再生ボタンを押してくれる気がしましたので、いちばん伝えたいことを絶対に1曲目に入れたいなと。“第2章”をむかえている今の自分が、本当に楽しいんですよね。もちろん今までも楽しかったですし、たくさんの場所で歌わせてもらい、多くの景色を見せていただきましたが、これからの10年のほうが絶対にもっともっと楽しくなる。そんな気持ちをこめています。

――歌詞からも、前のめりな感じが伝わってきます。

May'n：「Shine A Light」には、過去や昨日といったワードは一切でてこないんですよ。未来しかなくて、とにかく前だけを見ている。今の私にピッタリな曲をつくっていただきました。

――12曲目には、ご自身で作詞・作曲をされた「君との今日、わたしの声」（「アクエリオンロゴス」キャラクターソング）のセルフカバーも収録されています。

May'n：この楽曲は、休業中、喉の手術をする直前につくったものでした。いつかこういう曲を歌いたいとメモ程度のものは前からつくっていたのですが、オープニング主題歌を担当した「アクエリオンロゴス」のストーリーが、当時の私の心境にたまたま似ていたんです。ヒロインの（綺声神）心音ちゃんは、自分の声に悩む女の子で、もっと歌いたいのに思いが伝えられない。そうした経緯もあってキャラクターソングをつくるお話をいただき、復帰を待ってくれているファンの方に今の私の気持ちを少しでも届けられたらと思い、提供させていただきました。つくったときから、喉が治ったら絶対に自分でも歌って、みんなに届けようと考えていた曲でもあります。

――実際に収録されて、いかがでしたか。

May'n：自分の声を信じる決意表明だけれど、そこに対する不安もある。そんな揺れ動く気持ちを歌えればと思いました。また、先にコンサートで披露していたこともあって、ライブ感をだせたらなとも考えていました。レコーディングでは、ピアノとギターの呼吸をあわせながら、クリック（電子式メトロノーム）なしで「せーの」で録ったんですよ。だからこそ、揺れ動く気持ちのようなものがこめられたんじゃないかと思います。

――あえてライブ感をいかしたレコーディングをされたのですね。

May'n：途中で（録音を）切ったりしない、ほんとに一発録りでした。何度かテイクをかさねたら、当たり前ですけど上手くなっていったんですよ。でも、不安定な感じがこの曲にはあっていると思い、あえていちばん最初のテイクを使っていて、自分でもそれが気にいっています。今の声だから、そうしたチャレンジができているのだと思うと、とても感慨深いです。