アニソンアーティストの「歌」にフォーカスした「Songful days」　May'n、茅原実里、Kalafinaが観客魅了

Photo：AZUSA TAKADA
@takadaadoosa

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「迷い込んだ森の奥で見つけた音楽会」をコンセプトに、アニソンアーティストの「歌」に焦点を当てたアコースティックイベント「Songful days -次元ヲ紡グ歌ノ記憶-」が3月3日、東京・両国国技館で開催された。

ステージは、May'n、茅原実里、Kalafinaがそれぞれ7曲を歌う3部構成で、ゲストとして招かれた生田流（いくたりゅう）箏（そう＝日本の伝統弦楽器）曲演奏家・吉永真奈の演奏、声優の園崎未恵によるナレーションを挟みながら展開。吉永は「まだ誰も知らないステージをお届けするという意味を込めて選曲しました」と、テレビアニメ「化物語」の主題歌「君の知らない物語」や、オリジナル曲「渡月橋」などで、ステージの開幕を飾った。

両国国技館でのパフォーマンスは、今回がはじめてだというMay'nは、「普段は『枡席ー！』と呼びかけることはない」と貴重な体験に上機嫌。茅原、Kalafinaと全員そろっての共演は数年ぶりということで「付き合いの長い2組と特別な時間を過ごせることが幸せです。トップバッターで緊張していましたが、出番前にそれぞれから『頑張って!!』と声をかけていただき、安心して立てました」とアーティスト同士の絆を明かし、「アコースティックなイベントは、テンポなどもその場で決められるので、ひとりひとりをしっかり感じ取りながら、今日の音楽を作りたい」と、代表曲である「マクロスF」EDテーマ「ダイアモンド クレバス」や、最新シングル曲「魔法使いの嫁」OPテーマ「You」などを客席に届けた。

Photo：AZUSA TAKADA
@takadaadoosa

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茅原は「私は弦楽四重奏のみんなと一緒に歌をお届けします。緊張しますが、こんなに幸せな時間はないので、1曲1曲愛を込めて歌いたい」と意気込み、「弦楽四重奏なのに激しくない？　という声もあるかと思いますが、原曲の激しさ、カッコよさなどを生かしたアレンジをしてもらいました」と、「境界の彼方」主題歌「境界の彼方」や「喰霊-零-」主題歌「Paradise Lost」などを披露。2013年に「Minori Chihara Xmas Party 2013」を同会場で開催したことにも触れ、クリスマスにちなんでサンタクロースの衣装を着るも途中で破損したり、テンションが上がりすぎて下がったセリに落ちてしまったたりというハプニングを、苦笑いとともに振り返った。

Photo：Taiyo Kazama
@zamax69

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今年デビュー10周年を迎えたKalafinaは、高音のWakana、低音のKeiko、中音のHikaruの3人ならではの力強い歌声で、「活撃 刀剣乱舞」のエンディングテーマ「百火撩乱」ほかを披露。「今日は一曲入魂。自分たちにとってアコースティックの編成は言葉やハーモニーをいつも以上に丁寧お届けしたいと思っています」と語り、「世界各地を巡るうえで、『その土地土地に旗を立てていこう』と、ある時から3人で思うようになり、私たちにとって新たな道、進む道を導くきっかけになった曲」とする「ring your bell」で締めくくった。

最後はMay'n、茅原がステージに合流。Keikoが「今日のように座ってじっくりと聴き入っていただく“静”のイベントは、なかなか体験する機会がありませんでした。私たちも、新しい一歩を形としてここに残していきたい。それぞれのパワーボーカリストが集まるのなら、その声を紡いで、ぶつかりながら歌える曲があったらいいな」と話し、ゲーム「Air」の主題歌であるLiaの「鳥の詩」を5人全員で歌いあげて、約3時間半にわたる音楽会のフィナーレを飾った。

■セットリスト

＜吉永真奈＞
M1　君の知らない物語
M2　渡月橋

＜May'n＞
M1　もしも君が願うのなら
M2　Re:REMEMBER
M3　今日に恋色
M4　ノーザンクロス
M5　ダイアモンド クレバス
M6　You
M7　Shine A Light

＜吉永真奈＞
M1　サクラサクラ

＜茅原実里＞
M1　会いたかった空
M2　SELF PRODUCER
M3　向かい風に打たれながら
M4　PRECIOUS ONE
M5　境界の彼方
M6　Paradise Lost
M7　purest note ～あたたかい音

＜吉永真奈＞
M1　琴線幻夜
M2　樹海幻夢

＜Kalafina＞
M1　百火撩乱
M2　I have a dream
M3　storia
M4　光の旋律
M5　未来
M6　アレルヤ
M7　ring your bell

＜Collaboration＞
M1　鳥の詩