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インタビュー 2019年1月11日(金)19:00

「荒野のコトブキ飛行隊」キリエ役・鈴代紗弓、憧れの水島努監督作品で初主演 “隼”との意外な縁も (2)

(C)荒野のコトブキ飛行隊製作委員会

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――共演者のみなさんとの、印象的なエピソードはありますか。

鈴代:富田美憂ちゃんが演じるチカはカレーライスが大好きなんですが、実は私、子どもの頃のちょっとしたトラウマで、カレーが食べられなくなっていたんです。でも、その話を現場でコトブキのみんなに話したら、「じゃあカレー食べに行ってみる?」と。最近ようやくカレー味のお菓子なら食べられるようになったので、今なら大丈夫かもしれないと思って、一念発起して連れて行ってもらったら、なんと10数年ぶりにカレーが食べられました! もしも「コトブキ飛行隊」がなかったら、この先、一生カレーを食べることはなかったかもしれません(笑)。

――水島努監督と一緒にお仕事をされた手応えはいかがですか。

鈴代:私のいた養成所のクラスで、講師をしてくださっていた福島潤さんが作品に出演されていたこともあり、家でのアフレコの練習用の映像として「SHIROBAKO」を使わせていただいていたんです。そんな水島監督の作品に、主役として出演させていただけるなんて本当に夢のようです。
 水島さんって、とてもかわいらしい方なんですよ。現場にいらっしゃると、とたんに周囲の空気が和みます(笑)。サウンドミキサーを担当されている山口貴之さんもおっしゃっていたことですが、水島さんは人の悪口を言わず、いいところを見てくれる方なんです。いつもニコニコされていて、お人柄のよさがにじみ出ていますよね。ですが録るとなったときには、こだわりをもって少しの妥協もせずしっかりとディレクションしてくださり、戦闘機の分からないことも丁寧に教えてくださったりと向き合ってくださって、一緒にお仕事をさせていただけて本当にうれしい限りです。一緒にお仕事ができてとてもうれしいです。
 他の現場で「今度水島さんの作品に出演するんです」と言ったら、スタッフの方が「絶対おもしろくなるよ! でも尺は早いだろうね」と言われていて。実際に出演させていただいて、その言葉の意味がよくわかりました。水島監督の作品では、短い尺の中に、たくさんのセリフが詰まっているので、そのテンポ感に慣れるまでは苦労しましたね。ですが、限られた尺に詰め込まれたセリフを、いかに“色”を付けて演じられるかが、役者としての力量を試されるところでもあり、楽しいチャレンジでした。今見返すと「もっとこうしたほうがよかったかな」というところもあるのですが、その時々のベストは尽くしたつもりです。水島さんも、そこについては妥協がなく、共演者の方が「えっ、これ、この尺の中に入れるんですか?」と驚いているところを、サラッと「入れますよ~」と返されていたり。柔和な方ですが、要求のハードルはけっこう高かったと思います(笑)。

――「荒野のコトブキ飛行隊」は戦闘機パイロットの少女たちの活躍を描く作品です。鈴代さんは戦闘機に対して興味はあったのでしょうか。

鈴代:父がミリタリー好きで、“コトブキ飛行隊”の愛機である“隼一型”の模型も3体ほど飾ってありました。なので、昔から戦闘機には慣れ親しんでいたんです。米軍基地の開放日に連れて行ってもらって、現用機を実際に間近で見たこともあります。そういえば、基地で買ってもらったTシャツには“隼(ファルコン)”のマークが描かれていましたし、私が通っていた高校の校章も鳥の“隼”でした。全部偶然の産物なのですが、「運命ってあるんだな!」と驚いています。

――最後に、本作の見どころを教えてください。

鈴代:もちろん全部です! そのなかでも、一番目を引くところはやっぱり空戦シーンだと思います。とにかく、スタッフのみなさんのこだわりがすごいです。1本の映画を見たような気分になれるくらい各話が凝縮された内容で、細部までとてもていねいに作り込まれています。戦闘機、キャラクター、世界観と、視点を変えながら何度も繰り返し楽しんでいただけるとうれしいです。私の父は、あまりアニメを見る人ではないのですが、PVを見てもらったら「めっちゃカッコいい……!」と大興奮で、音の迫力にも驚いていました。映像ももちろんすばらしいのですが、音響にもこだわって聴いていただきたいところです。
 「荒野のコトブキ飛行隊」は、レシプロ機が飛び交う空戦がある作品ということで、人の生き死にがあるシリアスな作品なのかなと思っていましたが、暗く沈み込んでしまうような展開はなく、ミリタリーファンの方はもちろん、女性も含めた幅広い層に楽しんでいただける作品に仕上がっていると思います。第1話は“コトブキ飛行隊”のメンバーの紹介が少々と、ストーリーまでは見えてこないと思いますので、だんだんキャラクターや世界観が明らかになっていく第2話以降も、しっかり続けてごらんいただきたいです。ロマンが詰まった作品ですので、ぜひお楽しみに!

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作品情報

荒野のコトブキ飛行隊

荒野のコトブキ飛行隊 43

一面に広がる荒れ果てた大地で、人々は物流・交易を行い、助け合いながら生きていた。雇われ用心棒の“コトブキ飛行隊”は、厳しいが美しい女社長、頼りない現場の指揮官、職人気質の整備班長など個性的な仲間...

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